漢方の知恵袋

貧血貧血予防で毎日を元気に!

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監修:菅沼 栄先生(中医学講師)

貧血はとても身近な症状で、特に女性は10人に1人が悩んでいる言われるほど。症状が軽くてもさまざまな不調を招く要因になるので、安易に考えず、しっかり改善しておきましょう。

血(けつ)不足のサインを見逃さず、早めの対処を

疲れやすい、めまいや立ちくらみがする、息切れしやすい、身体が冷える。こうした貧血の状態を、中医学では「血虚(けっきょ)」と考えます。血虚とは、「血」が不足して全身に十分行き渡らなく状態のこと。

血は、身体を巡って栄養・潤い・酸素など届ける、身体を温める、精神を安定させる、といった働きを担っています。そのため、血が不足すると全身の状態に影響し、さまざまな不調が現れるのです。

特に重い症状でなくても、血虚の状態は婦人科疾患や美容のトラブルにつながることが多いもの。身体のサインを感じたら、早めに対処するよう心がけましょう。

check!タイプ別、貧血の養生法

中医学には「女子は血を以(もっ)て本となす」という言葉があるほど。女性にとって「血(けつ)」は大切なものです。毎日の食事は、貧血予防の大切なポイント。「主な症状」を参考に自分にあった食養生を知り、血不足の改善をめざしましょう。

1 疲労や立ちくらみ 「体内の栄養不足」タイプ

気になる症状
顔色が白い、めまい、立ちくらみ、疲れやすい、息切れ、動悸、記憶力の低下、月経不順、経量が少なく色が薄い、脱毛、若白髪、冷え性、舌の色が淡い
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改善ポイント

【臓器や細胞に栄養が届かず、さまざまな不調が現れる】

豊富な栄養素を持つ「血(けつ)」は、全身を巡って臓器や細胞に栄養を届けています。中医学では、これを血の「栄養機能」といいますが、血が不足してこの働きが低下すると、疲労や立ちくらみ、動悸、息切れなどの症状が現れます。

また、血には身体を温める働きもあるため、冷えの症状を感じることも。緑黄色野菜や黒色の食材を積極的に摂って、足りない血を補うよう心がけましょう。

摂り入れたい食材
緑黄色野菜や甘みのあるもの、黒いものを中心に。 なつめ、クコの実、落花生(薄皮も一緒に)、にんじん、ほうれん草、黒ごま、黒砂糖、レバー、鶏肉、豚肉、鮭、ぶどう、大豆、きなこ

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2 乾燥が気になる 「潤い不足」タイプ

気になる症状
顔色に艶がない、化粧ノリが悪い、皮膚の乾燥、目や口の乾燥、髪のパサつき、舌の苔が少ない、関節の動きが悪い(スムーズに動かない)
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改善ポイント

【肌や髪の乾燥が気になったら要注意】

「血」には体内を潤す成分が多く含まれているため、血が十分にあれば身体を内側から潤すことができます。反対に、血が足りなくなると潤いも不足し、皮膚や目の乾燥、髪のパサつきなどが気になるように。

みずみずしい肌や髪を保つためにも日頃の食生活に気を配り、身体の潤いをしっかり守りましょう。

摂り入れたい食材
血を補う食材(「体内の栄養不足」タイプ参照)に加え、潤い効果の高い食材を積極的に。 白キクラゲ、バナナ、りんご、桃、キウイ、いちご、海草類、豆腐、卵、オリーブオイル、豚足、手羽先、蜂蜜

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3 不眠や落ち込み 「情緒不安定」タイプ

気になる症状
情緒不安定、ストレスに弱い、落ち込みやすい、月経前後の不安、睡眠障害(寝付きが悪い、眠りが浅い、目覚めが早い等)
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改善ポイント

【精神的な症状も「血」の不足が原因に 】

「陰」の要素である「血」は、イライラやストレスを静めて精神を安静にする働きがあります。そのため、体内の血が不足するとストレスの影響を受けやすくなり、情緒が不安定になったり、睡眠障害に悩まされたりすることも。

足りない血を補いながら、ストレスを上手に発散できるよう香りのよい花茶などで気分をリラックスさせましょう。

摂り入れたい食材
血を補う食材(「体内の栄養不足」タイプ参照)に加え、気分を落ち着かせるお茶や食材を。 菊花茶、キンモクセイの花茶、ミントティー、小豆、百合根、小麦、粟、竜眼肉、蓮の実

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point!暮らしの貧血予防

かつて、食生活がそれほど豊かでなかった時代には、「栄養をしっかりとらないと!」という意識が日常にあり、食事にも自然と気配りがありました。ところが、生活が豊かなになると栄養に対する意識は薄れ、好きなものを好きなだけ食べる、という食生活が増えているように感じます。

食の豊かな現代に貧血が増えているのは、こうした食生活の偏りが一番の原因。過度なダイエットも貧血を招く大きな要因となるので注意が必要です。毎日を健康に過ごすためにも、まずは普段の食事を見直して、バランスよく栄養を摂るよう心がけましょう。

 

[暮らしの貧血予防]

●食事のバランスを大切に

●濃いお茶やコーヒーはなるべく控えて

●飲み物や食事は温かいものを

●過激な運動は避け、ウォーキングなど適度な運動を

●無理なダイエット、朝食抜き、夜更かしなどの不規則な生活は見直しましょう。

 

バランスの良い食事が貧血予防のカギ

あなたの体質タイプをチェック

PROFILE

中医学講師/監修 菅沼 栄先生

1975年、中国北京中医薬大学卒業。同大学附属病院に勤務。
1979年、来日。
1980年、神奈川県衛生部勤務。中医学に関する翻訳・通訳を担当。 1982年から、中医学講師として活動。各地の中医薬研究会などで薬局・薬店を対象とした講義を担当し、中医学の普及に務めている。 主な著書に『いかに弁証論治するか』『いかに弁証論治するか・続篇』『漢方方剤ハンドブック』(東洋学術出版)、『東洋医学がやさしく教える食養生』(PHP出版)など。

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CHECK!

まずは、自分の体質タイプを
チェックしよう!あなたの体質はどのタイプ?

同じ症状でも体質が違えば
対策は人それぞれ異なります。
まずは中医学の視点から
あなたの体質タイプを知りましょう。

TYPEA

「元気不足」タイプ
気虚(ききょ)

エネルギーとなる気が不足しています。
疲れやすくカラダがだるい、やる気が出ない、かぜをひきやすいなど、思い当たりませんか?

TYPEB

「イライラ」タイプ
気滞(きたい)

気の巡りが滞っています。
イライラして怒りっぽい、生理不順、お腹が張ってガスがでるなど、思い当たりませんか?

TYPEC

「血液の不足」タイプ
血虚(けっきょ)

カラダの栄養となる血が不足。
冷えやめまい、立ちくらみ、抜け毛、爪が割れやすいなどの悩みはありませんか?

TYPED

「血液ドロドロ」タイプ
瘀血(おけつ)

全身の血の巡りが滞った状態です。
目の下のクマ、シミ、頭痛、がんこな肩こり、つらい生理痛で悩んでいませんか?

TYPEE

「潤い不足」タイプ
陰虚(いんきょ)

カラダの潤いが不足しています。
のぼせ、ほてり、寝汗、肌の乾燥やかゆみ、経血量が少ないなど、気になりませんか?

TYPEF

「ため込み」タイプ
痰湿(たんしつ)

水分代謝が落ちた状態です。
太りやすい、むくみ、ニキビ、一日中眠気が取れないなどで悩んでいませんか?

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