暑さと湿気で疲れた体に「夏のしめじご飯 柑橘仕立て」のレシピご紹介 - 漢方・中医学の情報サイト|COCOKARA中医学

薬膳
レシピ

暑さと湿気で疲れた体に
「夏のしめじご飯 柑橘仕立て」
のレシピご紹介

2026.07.14 UPDATE

しめじご飯

監修:和田 暁 先生(一般社団法人薬膳アカデミア理事長)

【難易度★☆☆】
しめじは、胃を整え、気血を養いながら、元気な体づくりを支えます

しめじ

しめじ 平性/甘味 胃腸虚弱、疲れやすい、気血不足、水分代謝の滞り、便通不良 など

しめじは、主に脾と胃の経絡に働き、胃腸の働きを整える「健脾和胃」、体のエネルギーとなる気を補う「補気」、心身を穏やかに整える「鎮静安神」の働きを持つ食材とされています。しめじに含まれる、体内で消化されにくい食物繊維は、腸内の水分バランスを保ち、便通を助けます。一方で、脾胃寒湿の方、つまりお腹が冷えやすく、下痢や冷えが強い方は食べ過ぎに注意しましょう。食物繊維を含むため、消化の負担となる場合があります。

夏のしめじご飯 柑橘仕立て
レシピ

しめじ

こんにちは。一般社団法人薬膳アカデミア理事長の和田暁です。
暦の上では、小暑(しょうしょ)を迎え、本格的な夏が始まりました。さらに、7月15日には三伏の初伏(※)に入り、暑さが急激に増していく時期です。この頃は、暑熱と湿気が重なることで、食欲の低下や体の重だるさ、尿の色が濃く量が少ない、汗疹が出やすいといった不調が現れやすくなります。この時期の養生では、体にこもった暑熱を冷ます「清熱」と、余分な湿気を取り除く「祛湿」が大切です。同時に、汗によって気(エネルギー)と津液(水分)が消耗されやすいため、過剰な発汗による気力と潤いの保護も意識したいポイントです。

本レシピでは、しめじが気血を補いながら胃腸を助け、夏バテで消耗した体力の回復を支えます。枝豆は気を補い、体にたまった余分な水分を排出してむくみをケアします。また、とうもろこしは胃腸の働きを整えながら利尿を促し、蒸し暑さで滞りがちな水分代謝を助けてくれます。さらに、河内晩柑(かわちばんかん)の爽やかな酸味は、胃腸の働きを活性化して食欲を促し、津液を生み出すサポートになります。梅干しの酸味の収斂作用は、汗の出過ぎを抑えながら腸を引き締め、体力低下や疲労、夏の下痢予防にも役立ちます。昆布だしの旨みとミネラルが全体を調和させ、ブロッコリースプラウトのほろ苦さが、夏にこもりやすい「熱」をクールダウンしてくれます。具材を細かく刻むことで消化の負担を軽くし、弱った胃腸にやさしく栄養を届ける、蒸し暑い季節の養生にぴったりの一皿です。

 

※三伏(さんぷく)とは、古代中国の暦にもとづく夏の養生期間で、「初伏・中伏・末伏」の3つに分かれます。一年の中でも暑さが厳しく、体力を消耗しやすい時期とされています。2026年は7月15日から初伏に入ります。下記「あわせて読みたい」の記事もぜひご覧ください。

編集部からのコメント
さわやかな酸味が心地よく、自然と食が進みます。蒸し暑さで疲れた日にも、さっぱりといただけるレシピです。彩りも美しく、見た目にも華やかなので、おもてなし料理にもおすすめです!

調理時間45分

材料

(調理時間に炊飯時間を含む)

【2人分】
うるち米・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1合
しめじ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・120g
枝豆(むき実)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・50g
とうもろこし(粒)・・・・・・・・・・・・・・・・50g
河内晩柑・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2個
梅干し(種をとってたたいたもの)・・大さじ1
薄口しょうゆ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・小さじ1
みりん・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・小さじ1
昆布だし・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・大さじ2
ブロッコリースプラウト・・・・・・・・・・・・お好みで

作り方

  1. 1うるち米を洗い、通常通りに炊く。
  2. 2しめじは小房に分け、半量は細かく刻み、半量は形を残す。フライパンを熱し、油をひかずにしめじを炒める。しめじから水分が出てきたら、薄口しょうゆ、みりん、昆布だしを加え、汁気が少し残る程度で火を止め、冷ましておく。
  3. 3枝豆は茹でて実を取り出し、塩少々(分量外)を加えた水に浸けてから水気を切る。とうもろこしは茹でて、水気を切る。
  4. 4河内晩柑の上部を蓋になるように切る。下部は置いたときに安定するよう、薄く平らに切り落とす。果肉を取り出し、飾り用に数房を取り分けておく。残りの果肉を搾り、果汁大さじ2を取っておく。
  5. 5炊きあがったご飯に、④の果汁(大さじ2)、たたいた梅干し、⓶のしめじ、③の枝豆ととうもろこしを加え、切るように混ぜる。
  6. 6④の河内晩柑を器にして、⑤をふんわり詰める。ブロッコリースプラウトと、④で取り分けておいた果肉を上に乗せ、河内晩柑の上部を蓋として添える。

料理のポイント

  • point! レシピでは河内晩柑を使用していますが、甘夏などお好みの柑橘類でもお作りいただけます。
  • point! うるち米を炊く際に梅干しの種を加えると、梅の風味がほんのり移り、うまみが増します。炊きあがったら種は取り除きましょう。
  • point! 具材は水気をしっかり切ってから混ぜると、柑橘のさわやかさが引き立ち、すっきりとした味わいに仕上がります。

中医学の情報をLINEでお届け!

季節に合わせた養生法、心身ともに健康になるヒント、専門家監修の薬膳レシピなどをLINE限定で配信中!

この記事を監修された先生

一般社団法人薬膳アカデミア理事長和田 暁 先生

和田 暁(わだ しゃお)
上海中医薬大学中医学部卒、同大学付属病院勤務。昭和大学研修中、日本医食同源第一提唱者の新居裕久教授と出会い、中医学を毎日の食卓へ届けることを目指し、薬膳普及の道へ進む。
2015年、世界中医薬学会連合会より世界初の高級中医薬膳伝授師称号を授与。現在、一般社団法人薬膳アカデミア理事長・世界中医薬学会連合会常務理事、日本国際中医薬膳管理師会会長、上海中医薬大学日本校教授、東京栄養士薬膳研究会顧問。
主な著書に『薬膳で治す』(時事書房・共著)『まいにち養生ごはん』(学陽書房・監修)『中医婦人科学』(上海科技出版社・共著)雑誌『助産雑誌』連載執筆など。