目の不調、頭痛、イライラに「ハブ茶香るあさり五目ご飯」のレシピご紹介 - 漢方・中医学の情報サイト|COCOKARA中医学

COOKING食養生のレシピ

目の不調、頭痛、イライラに
「ハブ茶香るあさり五目ご飯」のレシピご紹介

2025.04.08 UPDATE

ハブ茶あさりご飯

監修:和田 暁 先生(一般社団法人薬膳アカデミア理事長)

【難易度★☆☆】
ハブ茶は、目のトラブル、頭痛、便秘を和らげます

ハブ茶

ハブ茶 微寒性/甘味・苦味・鹹味 のぼせ、イライラ、頭痛、目の充血や痛み、便秘の解消、視力の維持 など

ハブ茶はマメ科エビスグサの種を炒って作られ、中医学では、肝経、大腸経に働きかけ、さまざまな健康効果が期待できるとされます。花粉による目の充血、かゆみ、涙目、緊張やストレスによる目の張ったような痛みなどの目のトラブルに役立つほか、頭痛、のぼせ、めまい、イライラ、体の熱感を和らげます。また、便通を促し、乾燥による便秘の解消にも役立ちます。微寒性のため、胃腸が弱く下痢しやすいタイプの方は控える、もしくは胃腸に優しい穀類や豆類と一緒に摂るとよいでしょう。
参考:『中国薬典』

プリント

ハブ茶香るあさり五目ご飯
RECIPE

こんにちは。本レシピを考案した一般社団法人薬膳アカデミア理事長の和田暁です。

春のお彼岸を過ぎ、「暑さ寒さも彼岸まで」と言われるように、気温が上がり、陽気が勢いよく上昇し、桜花爛漫の美しい季節を迎えました。しかし、新年度が始まり、新しい環境で慣れない仕事に追われることも多く、気持ちが焦ったり、テンションが上がり過ぎたり、また、ストレスに起因する目のトラブルが多くなりがちです。そんな時期におすすめなのが、「ハブ茶香るあさり五目ご飯」です。イライラを落ち着かせ、目のトラブル解消に役立つハブ茶に、体を潤し水分代謝を良くするあさり、のぼせやイライラ、頭痛を和らげる金針菜とセロリ、視力の維持と胃腸の働きを健やかにするにんじんを組み合わせました。ハブ茶の香ばしさに、タンパク質豊富で低カロリーなあさりと、セロリのさわやかな香りが合わさった栄養満点の主食レシピです。あさりご飯に合うおかずは、下記おすすめ関連記事をご参照ください。

調理時間50分~1時間

材料

(調理時間は炊飯時間を含む)

【2人分】

うるち米・・・・・・・・・・・・・・・・1カップ
ハブ茶・・・・・・・・・・・・・・・・・・10g
あさり(殻付き)・・・・・・・・150g
油揚げ・・・・・・・・・・・・・・・・・・1/2枚
にんじん・・・・・・・・・・・・・・・・30g
セロリの葉・・・・・・・・・・・・・・1本分
金針菜(乾燥)・・・・・・・・・・4g
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・大さじ1
昆布だし・・・・・・・・・・・・・・・・150ml

COOKING

  1. 1米を洗い、30分間浸水し、ざるに上げる。ハブ茶はティーバッグに入れ、200mlの水で半量になるまで2~3分間煮る。
  2. 2あさりを洗って砂抜きし、酒と昆布だしで、口が開くまで煮て、煮汁を濾し、殻から身を出しておく。
  3. 3油揚げは油抜きして、長さ1㎝の細切りにする。にんじんはみじん切りにする。 セロリの葉はみじん切りにして、さっと湯通しする。
  4. 4金針菜はさっと湯通しし、固い部分を取り除き、塩少々(分量外)で揉み、薄く味を付ける。
  5. 5炊飯器に、①の浸水させた米とハブ茶、②のあさりの煮汁、③の油揚げ、にんじんを入れ、炊飯する。
  6. 6ご飯が炊き上げたら、②のあさりの身と③のセロリの葉を入れ、混ぜる。
  7. 7⑤を皿に盛りつけ、③の金針菜を散らす。

料理のポイント

  • point! 工程③で、セロリの葉をさっと湯通しすることで、さわやかな香りが引き立ちます。茹ですぎには注意しましょう。
  • point! 工程④では、あさりの煮汁とハブ茶を合わせたものを炊飯器の1合のメモリに合わせ、水分量を調整しましょう。
  • point! 金針菜は、生のものは毒性が強いので、乾燥または調理済みのものを使用しましょう。

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この記事を監修された先生

一般社団法人薬膳アカデミア理事長和田 暁 先生

和田 暁(わだ しゃお)
上海中医薬大学中医学部卒、同大学付属病院勤務。昭和大学研修中、日本医食同源第一提唱者の新居裕久教授と出会い、中医学を毎日の食卓へ届けることを目指し、薬膳普及の道へ進む。
2015年、世界中医薬学会連合会より世界初の高級中医薬膳伝授師称号を授与。現在、一般社団法人薬膳アカデミア理事長・世界中医薬学会連合会常務理事、日本国際中医薬膳管理師会会長、上海中医薬大学日本校教授、東京栄養士薬膳研究会顧問。
主な著書に『薬膳で治す』(時事書房・共著)『まいにち養生ごはん』(学陽書房・監修)『中医婦人科学』(上海科技出版社・共著)雑誌『助産雑誌』連載執筆など。