気血のめぐりをよくする「ニラとアジの豆板醤和え」 - 漢方・中医学の情報サイト|COCOKARA中医学

COOKING食養生のレシピ

気血のめぐりをよくする
「ニラとアジの豆板醤和え」

2024.02.13 UPDATE

監修:和田 暁 先生(一般社団法人薬膳アカデミア理事長)

【難易度★☆☆】
ニラは気血の滞りを改善し、胃腸の循環や精力をサポートします

ニラ 温性/辛味 気血を巡らせ食欲増進、精力アップ など

ニラは「壮陽草」や「起陽草」とも呼ばれ、肝、胃、腎に良いとされています。古典書籍『黄帝内経』には、“肝欲散,急食辛以散之(春は辛味(香り)を急いで食し、春の肝気の発散を図る)”と記されていました。これに基づき、中国では立春に春餅(にらを挟んだクレープ)を食べる習慣があります。これは、ニラの強い香りで春の陽気を巡らせるためです。

ニラは中医学的に胃腸を温め、食欲不振や下痢を改善します。また、気を巡らせて飲食の摂取困難を予防し、血流を良くして痛みを解消します。滋養強壮効果もあり、精力をアップさせます。栄養学的には、アリシンが豊富で抗酸化効果が高いですが、体がほてっている方や、目の充血、皮膚が赤く膿が出る症状がある方は摂取を控えましょう。

参考文献:『本草拾遺』、『中薬大辞典』、『中華本草』

プリント

ニラとアジの豆板醤あえ
RECIPE

立春を迎え、冬眠から覚めて新芽が出始め、陽気が徐々に回復する早春の季節がやってきます。早春の薬膳では、まず体内の気を巡らせ、陽気を蘇らせることが重要です。そのためには、香り豊かなニラがおすすめです。しかし、春とはいえ、古くから“寒さも春のお彼岸まで”との諺のように、春分まではまだ冬の寒さが残っており、体内の気や血の流れを滞らせ、胃腸も冷えやすい時期です。そのため、血行不良による胸痛や胃が冷えておこるしゃっくり、嘔吐、吐き気などを予防することが大切です。ニラにサフラン、青魚、ひじき、黒酢を加えると、さらに血の巡りが良くなります。また、パプリカは胃腸を温め、体内の水の流れを良くし、食欲を増進します。発酵させたそら豆で作られた豆板醤は消化機能を整え、ひじきの涼性も抑えます。これらを和え物にして、陽気を蘇らせ、気血の巡りを良くしましょう。

調理時間18分

材料

【2人分】
ニラ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1束
ひじき(乾燥)・・・・・・・・・・10g
にんじん・・・・・・・・・・・・・・・・1/3本
パプリカ・・・・・・・・・・・・・・・・1/3個
アジ(3枚おろし)・・・・・・1尾

調味料A:
紅花・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・小さじ1
塩・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・少々
胡椒・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・少々
酒・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・少々

調味料B:
豆板醤・・・・・・・・・・・・・・・・・・小さじ1
オリーブオイル・・・・・・・・・・大さじ1
黒酢・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・大さじ1
醤油・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・大さじ1

COOKING

  1. 1ニラを3cm幅に切る。ひじきを水で戻しておき、それぞれをさっと湯通しをする。
  2. 2にんじん、パプリカを3cmの細切りにし、少量の油で炒める。
  3. 3一口大に切ったアジに調味料Aを入れ、アルミホイルで包み、フライパンに入れ150㏄の水を張って水が無くなるまで加熱する。(蒸し焼き)
  4. 4調味料Bを混ぜ合わせ、➀、②、③の材料と混ぜ合わせる。

料理のポイント

  • point! ニラの香りを保つために最小限の加熱が好ましいです。香りの強い春菊などの野菜を一緒に入れても気巡り効果がアップできます。
  • point! アジは三枚おろしの代わりにお刺し身でも代用できます。
  • point! 今回は、黄色いパプリカを使いましたが赤いパプリカなど色を楽しむのをよいでしょう。

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この記事を監修された先生

一般社団法人薬膳アカデミア理事長和田 暁 先生

和田 暁(わだ しゃお)
上海中医薬大学中医学部卒、同大学付属病院勤務。昭和大学研修中、日本医食同源第一提唱者の新居裕久教授と出会い、中医学を毎日の食卓へ届けることを目指し、薬膳普及の道へ進む。
2015年、世界中医薬学会連合会より世界初の高級中医薬膳伝授師称号を授与。現在、一般社団法人薬膳アカデミア理事長・世界中医薬学会連合会常務理事、日本国際中医薬膳管理師会会長、上海中医薬大学日本校教授、東京栄養士薬膳研究会顧問。
主な著書に『薬膳で治す』(時事書房・共著)『まいにち養生ごはん』(学陽書房・監修)『中医婦人科学』(上海科技出版社・共著)雑誌『助産雑誌』連載執筆など。