監修:矢留 江里子 先生(国際中医薬膳師)
【難易度:★☆☆】菊花は季節の変わり目におこるめまいや頭痛、目の疲れやかすみなど目のトラブルをやわらげます
菊花 涼性/甘味・苦味・辛味 めまい・頭痛・目の充血・かすみ目の緩和
菊花は「肝(かん)」(肝臓)、「肺」の働きを良くして身体の余分な熱を冷まし、目の充血やイライラ、のぼせを改善します。頭痛、のどの痛み、花粉症など、首から上のトラブルの解消に良いでしょう。
菊花の中でも、黄菊花は身体の余分な熱を取って頭痛などの不調を改善し、白菊花は肝の高ぶりによるめまいやふらつき、頭痛、目の充血などを改善します。
菊花は色が鮮やかでみずみずしいものを選びましょう。乾燥させたものはお茶として日常に飲むと良いです。
解毒作用もあるので、吹き出物や腫れ物の解消にもおすすめです。
解毒作用もあるので、吹き出物や腫れ物の解消にもおすすめです。
菊花のおひたし
RECIPE
春の風は下から上に舞い上がるように吹くのが特徴です。自然界と同様、人の体内の「気」(エネルギー)も春風とともに下から上に舞い上がります。
冬の養生が不十分だったり不摂生をしていると、気が巡らず、春に頭痛やめまいといった身体の上部の症状が出やすくなります。
春は冬にため込んでいた老廃物をデトックスし、代謝を高めていく時期です。今回は春の代表的食材、菜の花と和えました。菜の花も解毒の働きがあるので、吹き出物や炎症のある人におすすめです。中医学の五味で「苦味」は熱を冷まし、炎症を抑え、余分な老廃物を外に排出する働きがあると考えられています。
調理時間15分
材料
【2人分】
菜の花…………1束
菊花……………1パック
鰹節削り節……1袋
酢………………大さじ1
酢………………大さじ1
醤油……………少々
塩………………適量
COOKING
- 1菊花の芯を残して花びらを摘む。
- 2沸騰したお湯の中に酢とひとつまみの塩、花びらを入れ、菜箸で湯に押し入れながら1分茹でる。色が鮮やかになって茹であがったら、冷水に取り、水を切って軽く絞る。
- 3沸騰したお湯にひとつまみの塩、菜の花を入れてさっと茹でる。軽く絞って水気を切り、醤油を軽く振る。
- 4③を3センチに切り鰹節削り節を混ぜ合わせ、②を加え、器に盛る。
料理のポイント
- point! 菊花は何の料理でも味の邪魔をすることなく使えます。余った菊花はサラダ、お吸い物、ご飯などに加えてみてください。
おすすめ
関連記事
この記事を監修された先生
国際中医薬膳師矢留 江里子 先生
矢留 江里子(やとめ えりこ)国際中医薬膳師。登録販売者。フードコーディネーター。食空間コーディネーター。NPO日本食育インストラクター。日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー。
日本中医学院(旧北京中医薬大学日本校)卒業。自然療法の料理教室の課程を修了。企業のイベントなどで薬膳講師を務める。イスクラ薬局勤務を経て2023年11月より、吉祥寺にて漢方薬店「薬食同源totonou漢方」 主宰。