季節の乾燥ケアに「干し柿クリームチーズロール」のレシピご紹介 - 漢方・中医学の情報サイト|COCOKARA中医学

薬膳
レシピ

季節の乾燥ケアに
「干し柿クリームチーズロール」
のレシピご紹介

2025.10.28 UPDATE

干し柿とクリームチーズの胡桃ロール

監修:松本 誉子 先生(薬膳料理家)

【難易度★☆☆】
干し柿は、肺を潤し、脾胃の働きをサポートします

干し柿

干し柿 平性/甘味 肺を潤す、腸の働きを整える、出血を抑える、脾胃の働きをサポートする など

干し柿は、秋の味覚として古くから親しまれている食材です。中医学的には、肺を潤し、乾燥によるのどの渇きや空咳、お通じの不調緩和に良いとされます。また、脾胃(消化器系)の働きをサポートし、猛暑で疲れた体を癒しながら、潤いを生み出す力を整えます。さらに、干し柿はβカロテンやカリウムを比較的多く含むため、秋のスーパーフードともいえる存在です。生の柿にも肺を潤す働きがありますが、寒性で体を冷やしやすいため、冷えを感じるときや胃腸が弱い方は食べ過ぎに注意し、秋の後半から冬にかけては、穏やかに潤いを補う干し柿を日々の食卓に取り入れるのがおすすめです。

プリント

干し柿クリームチーズロール
レシピ

干し柿

こんにちは。薬膳料理家の松本誉子です。
中医学では、秋は「燥(そう)」の季節とされ、空気の乾燥に伴い、体もその影響を受けやすくなります。これにより、肌やのど、臓腑の潤いが失われやすくなるため、肌のかさつき、空咳、便秘、口の渇きなど、潤い不足のサインが現れやすくなります。今回ご紹介する「干し柿クリームチーズロール」は、潤い食材の干し柿、クリームチーズ、くるみを組み合わせた、乾燥対策にぴったりのデザートです。さらに、クリームチーズとくるみには腸を潤し便通を助ける働きもあり、乾燥からくるお通じの不調が気になるときにもおすすめです。火を使わず簡単に作ることができ、小さく切ればお茶うけにも最適。秋から冬にかけての乾燥の季節に、肌と体をやさしくサポートしてくれる薬膳スイーツをぜひお試しください。

編集部からのコメント
干し柿、クリームチーズ、くるみ…材料を聞いただけでおいしさが伝わってくる組み合わせ。実際に試食するとその予想をさらに超えるおいしさが口の中いっぱいに広がりました。干し柿の自然な甘みとクリームチーズのまろやかさが絡み合い、くるみの香ばしさがアクセントに。甘さとコク、食感のバランスが絶妙で、まるで秋の味覚を一口で楽しんでいるような贅沢な気分に浸れます。間違いなくリピートしたくなる、そんな薬膳スイーツです。

調理時間60分

材料

(調理時間に冷やす時間を含める)
【つくりやすい分量】

干し柿 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2~3個
クリームチーズ・・・・・・・・・・・・・・・・・・60g
メープルシロップ・・・・・・・・・・・・・・・・小さじ1
くるみ(軽く炒って刻んだもの)・・大さじ2

作り方

  1. 1干し柿のヘタを取り、縦に切り開いて種を除く。
  2. 2クリームチーズを常温で柔らかくし、メープルシロップ、刻んだくるみを混ぜる。
  3. 3ラップの上に干し柿を並べ内側に②を塗り、くるくると巻く。
  4. 4ラップで包んで冷蔵庫で30分ほど休ませる。
  5. 5ひと口大にカットし、器に盛り付ける。

料理のポイント

  • point! 干し柿は柔らかめのものを選ぶと巻きやすいですが、あんぽ柿のように水分が多いものは柔らかすぎて巻きにくいため、半乾き〜ややしっかりめの干し柿を使うのがおすすめです。
  • point! 工程④で上手く巻けない場合は、上にのせて「オープンスタイル」にしてもおいしく仕上がります。
  • point! 工程④で巻いた後はラップで包み、冷蔵庫でしっかり冷やすと味がなじみ、切り分けやすくなります。

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この記事を監修された先生

薬膳料理家松本 誉子 先生

松本 誉子(まつもと たかこ)
薬膳料理家/発酵食研究家/フードライター
北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)薬膳科卒業。中医薬膳師・中医薬膳茶師・発酵マイスター。薬膳の知恵を日常の食に活かしたカフェを三軒茶屋で運営後、現在は料理教室『ドードーの空キッチン』を主宰。発酵と薬膳を軸に、企業・協会のレシピ監修や講座講師、コラム執筆など幅広く活動している。発酵料理士協会・日本くらし薬膳協会 特別講師。