監修:松本 誉子 先生(中医薬膳師)
【難易度★★☆】ほうれん草は血を増やし体に潤いを与えます
ほうれん草 涼性 /甘味 血を補う、体の潤いを与える、体の余分な熱を取る、ほてりを鎮める、便秘 など
秋から冬が旬のほうれん草は、これから寒くなるにつれて美味しくなるだけでなく栄養価もアップする野菜です。中医学的に、ほうれん草は体に血と潤いを補うだけでなく、ほてりを鎮めたり、お通じを改善するなどの働きがあるとされています。また、栄養学的にも、ビタミンA、C、Kや鉄分を豊富に含み、特にビタミンAは皮膚や粘膜を丈夫に保ってくれる働きがあるため、肌のカサつきや肌荒れが気になる時におススメです。
ほうれん草の美肌カレー
RECIPE
秋は「乾燥の季節」とされています。夏の高湿度の空気から急激に空気が乾燥するため、体もその影響を受けて喉や鼻が乾燥するだけでなく肌もカサカサして乾燥しやすくなります。中医学では「血(けつ)」は、体の各部を潤し・栄養を与えるものとして考えます。そのため「血」が不足すると肌が乾燥しやすくなり、くすみやシワ、たるみなどの悩みに進行することもあります。今回は、体に血と潤いを補うほうれん草をたっぷり使ったポークカレーです。豚肉も中医学的に体を潤す働きがあるとされていている食材のため、潤いを補う力を増してくれます。体を温めるスパイスを一緒に使うことで、血 行も良くなり肌の透明感も改善されるレシピです。
調理時間60分
材料
【2人分】
ほうれん草……………………200g
豚肩ロース肉…………………150g
カシューナッツ………………50g
玉ねぎ……………………………1個
トマト缶(ダイスカット)…200g
生姜………………………………1かけ
ニンニク………………………1粒
サラダ油………………………大さじ2
ガラムマサラ…………………大さじ2
クミンシード…………………小さじ1
コリアンダーパウダー……小さじ3
塩…………………………………小さじ1-1.5
水…………………………………100ml
COOKING
- 1カシューナッツは水に浸して柔らかくしておく。
- 2豚肉はひと口大に、玉ねぎはざく切り、生姜とニンニクはみじん切りにしておく。
- 3ミキサーかフードプロセッサーに、ほうれん草、カシューナッツ、水100mlを入れペースト状になるまで攪拌しておく。
- 4ほうれん草とは別にトマト缶と玉ねぎもミキサーかフープロでペースト状になるまで攪拌する。
- 5冷たい状態の鍋に、油とスパイス類、生姜、にんにくを入れたら弱火で加熱して香を出していき、香りが十分に立ってきたら豚肉を加えて全体に色が変わるまで炒める。
- 6⑤の中にペースト状の玉ねぎとトマト缶を入れ肉が柔らかくなるまで約30分煮込む。肉が柔らかくなったら②を入れて2-3分煮込み仕上げに塩で味を調える。
料理のポイント
- point! ミキサーやフードプロッサーが無い場合には、ほうれん草はみじん切りに、玉ねぎは、すりおろしにしても良いです。
- point! カシューナッツが苦手な場合は豆乳に変えても美味しくできます。ただし、豆乳はぐつぐつ煮込むと分離することがあるので、仕上げに入れるようにしましょう。
- point! 市販のカレールーを使用する場合には塩は入れずに最後にルーを入れるようにしてください。
この記事を監修された先生
中医薬膳師松本 誉子 先生
松本 誉子(まつもと たかこ)
中医薬膳師。中医薬膳茶師。みそソムリエ。日本中医食養学会局員。
くらし薬膳 美容薬膳の執筆/監修/指導。
日本中医学院(旧北京中医薬大学日本校薬膳科)を卒業後、薬膳理論を取り入れたカフェを世田谷区三軒茶屋にオープン。現在は薬膳料理教室『ドードーの空キッチン』の主宰兼講師として、楽しく食べれる「おうちごはん」をモットーにカラダと心の健康を保つ方法を伝えている。