監修:笹沼歌乃(国際中医薬膳管理師)
【難易度★☆☆】
セロリは精神を落ち着かせ、不眠やイライラの緩和に役立ちます

セロリ 涼性/甘味・苦味 イライラ、不眠、目の充血、頭痛、むくみの緩和 など
セロリは中医学において、精神を落ち着かせる働きがあるとされています。また、体の中からクールダウンさせる働きで、熱がこもることによって起きる不眠やイライラの緩和に役立つため、暑くて寝苦しい夜に、不眠でお悩みの方にはおすすめの食材です。栄養学的には、セロリには約40種類の芳香成分が含まれており、夏バテで落ちた食欲の回復にも良いとされています。
参考:『薬膳食典 食物性味表』
セロリのガスパチョ
レシピ

こんにちは。国際中医薬膳管理師の笹沼です。今回は、夏にぴったりの冷製スープ、「セロリのガスパチョ」をご紹介します。
セロリは、中医学の伝統的な考え方において、体のバランスを整える食材のひとつとされ、特に余分な熱を冷ましすっきりとさせる「清熱」や、不要なものを外に出す「解毒」の働きがあるといわれています。そのため、暑さが厳しい季節などに古くから重宝されてきました。そんなセロリに、きゅうり、玉ねぎ、りんごを加えたガスパチョは、セロリときゅうりが体を冷やし、玉ねぎとりんごが消化を助ける一皿です。
火を使わずに仕上がるため、調理もとても簡単。食欲がわかないときの“ちいさな応援”レシピとして、忙しい日にもおすすめです。本場スペインのガスパチョとは、ベースにトマトやトマト缶を使ったものが主流ですが、今回はセロリを主役にしてみました。セロリのガスパチョってどんな味?と気になる方は、ぜひ一度お試しください。さっぱりとした酸味と爽やかな野菜の風味が広がる、夏にぴったりの味わいですよ。
調理時間20分
材料
【2人分】
セロリ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・180g
きゅうり・・・・・・・・・・・・・・・・・・40g
青りんご・・・・・・・・・・・・・・・・・・40g
玉ねぎ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30g
にんにく・・・・・・・・・・・・・・・・・・1片
オリーブオイル・・・・・・・・・・・・大さじ1
リンゴ酢・・・・・・・・・・・・・・・・・・大さじ1/2
塩・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・小さじ1/2
水・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・大さじ2
ディル・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・少々(飾り用)
作り方
- 1セロリ、きゅうり、青りんご、玉ねぎ、にんにくをすべて乱切りにする。
- 2①の材料をブレンダーに入れ、オリーブオイル、リンゴ酢、塩を加えペースト状になるまで撹拌する。
- 3②に大さじ2の水を加えさらに撹拌する。
- 4冷蔵庫で冷やす。
- 5器に盛り付け、お好みでディルをトッピングする。
料理のポイント
- point! できたては玉ねぎの辛みを強く感じることがありますので、作ってから冷蔵庫で1時間以上、できれば一晩ほど置いてから召し上がるのがおすすめです。時間をおくことで、味がなじみ、辛みも和らぎます。
- point! お好みでリンゴ酢の代わりに白ワイン酢を使用することもできます。
- point! 野菜にかけてドレッシングとしても使えますし、カッペリーニにかけて冷製パスタにしてもおいしくいただけます。
この記事を監修された先生

国際中医薬膳管理師笹沼歌乃
国際中医専門員。国際中医薬膳管理師。登録販売者。
イスクラ産業株式会社中成薬事業本部広報課にて、中医学情報サイト「COCOKARA中医学」の運営。イスクラ中医薬膳講座(主催:イスクラ中医薬学院)で薬膳講師として従事。薬膳の調理実習やイベント開催、SNSの運用を通して中医学を紹介。