美髪づくりに「にんじんスコーン」 - 漢方・中医学の情報サイト|COCOKARA中医学

COOKING食養生のレシピ

美髪づくりに
「にんじんスコーン」

2024.12.24 UPDATE

監修:松本 誉子 先生(中医薬膳師)

【難易度★☆☆】
にんじんは、血を補い美しい髪を育てます

にんじん 平性/甘味 血を補う、体を潤す、消化を助ける、視力維持のサポート など

にんじんは、鮮やかな色合いと甘みが特徴で、お料理に彩りを添えるだけでなく、健康面でも多くの働きを持つ優れた食材です。中医学的には、補血作用があるとされ、血の不足が要因となる肌や髪の乾燥や抜け毛、眠りが浅いなどの症状におすすめです。葉つきのにんじんをスーパーで見かけることがありますが、にんじんの葉は根(オレンジ色の部分)よりも、タンパク質やカルシウム、マグネシウムなどの栄養素が豊富で、特にビタミンCの含有量は根よりも多いとされています。葉つきのにんじんを購入した時には、葉も無駄なく活用しましょう。

プリント

にんじんスコーン
RECIPE

冬は、中医学では「陰盛陽衰」の季節とされ、寒さが体の陽気を傷つけ、気(エネルギー)を消耗しやすい時期と考えられています。そのため、冬は老化が進みやすい季節とも言われ、特に髪や肌のトラブルが起こりやすくなります。今回は、にんじんを使ったスコーンのご紹介です。中医学では「髪は血の余り」と言われており、美しい髪を保つためには十分な血が必要とされています。にんじんには補血滋陰の働きがあるため、髪のパサつきや、細毛対策が期待できます。さらに、補腎作用のあるくるみを加えました。冬の寒さで低下しやすい体のエネルギーを同時にサポートしてくれるレシピです。スコーンは忙しい日々の中でも簡単に手作りできるので、朝食やおやつにぜひお試しください。

調理時間60~90分

材料

※調理時間は、生地を休ませる時間も含まれます。

【小サイズ6~8個分】

小麦粉・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・150g
きび糖・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15g
ベーキングパウダー・・・・・・・・・・小さじ1と1/2
バター・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・40g
にんじん・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・35g
くるみ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・20g
牛乳(または豆乳)・・・・・・・・・・大さじ1~2
つや出し用卵黄・・・・・・・・・・・・・・適量(お好みで)

COOKING

  1. 1バターを1㎝角にカットし冷蔵庫で冷やしておく。にんじんはすりおろして軽く絞っておく。
  2. 2小麦粉、きび糖、ベーキングパウダーをボウルに入れて軽く混ぜる。そこに冷やしたバターを入れ、手早くすり混ぜる。
  3. 3②にすりおろしたにんじんとくるみを加え、様子を見ながら牛乳(または豆乳)を加え、まとめたら常温で30分~1時間生地を寝かせる。
  4. 4オーブンを200℃に温める。生地を綿棒で2㎝の厚さに伸ばし、好みの形に整える。好みでつや出し用の卵黄をハケで塗る。
  5. 5予熱したオーブンで13~15分焼く。

料理のポイント

  • point! すりおろしたにんじんは、そのまま使うと水分量が多くベタ付いた生地になるので、必ず軽く絞ってから使いましょう。
  • point! にんじんのすりおろしが面倒な場合は、電子レンジで加熱し柔らかくしたものをフォークでつぶして使うことも可能です。その場合は、荒熱が取れてから水気を絞るようにしましょう。
  • point! バターが苦手な場合は、ココナッツオイルで代用可能です。①でココナッツオイルを冷やす際は、ジップロックに計量し、平らにした状態で冷やすと取り扱いやすいです。

登録無料!中医学の情報をLINEでお届け!

健康と美容に役立つ季節の中医学情報、体質チェック、友だち限定キャンペーンなどを配信!

この記事を監修された先生

中医薬膳師松本 誉子 先生

松本 誉子(まつもと たかこ)
中医薬膳師。中医薬膳茶師。みそソムリエ。日本中医食養学会局員。
くらし薬膳 美容薬膳の執筆/監修/指導。
日本中医学院(旧北京中医薬大学日本校薬膳科)を卒業後、薬膳理論を取り入れたカフェを世田谷区三軒茶屋にオープン。現在は薬膳料理教室『ドードーの空キッチン』の主宰兼講師として、楽しく食べれる「おうちごはん」をモットーにカラダと心の健康を保つ方法を伝えている。