冷えから来る便秘におすすめカボチャのカヌレ - 漢方・中医学の情報サイト|COCOKARA中医学

COOKING食養生のレシピ

冷えから来る便秘におすすめ
カボチャのカヌレ

2023.02.28 UPDATE

監修:松本 誉子 先生(中医薬膳師)

【難易度★★★】
カボチャはお腹を温めながら、冷えからくる便秘を改善します。

カボチャ 温性/甘味 お腹を温める、エネルギーを増す、肺を潤す、咳を鎮める、お通じの改善

カボチャは夏が旬の野菜ですが、冬には追熟させたものが出回るため一年中スーパーで購入でき、使い安い食材です。中医学的には、お腹を温めエネルギーを増す働きがあるだけでなく、お通じを改善する力もあるため、普段からお腹の冷えが気になる人や、冬になるとお通じが悪くなる人、夏には冷房でお腹が冷えやすいタイプの人にもおススメの食材です。また、栄養学的にもビタミンEが多いため刺激から肌を守り、潤いを保つために必要なバリア機能を高めるとされています。

プリント

カボチャのカヌレ
RECIPE

冬は気温が低く、その影響を受けて手足が冷えるだけでなく、体の中まで冷えてしまうことがあります。そのため背中や腰が冷えたり、腰が痛む、お腹がひんやりする等の症状が現れる事があります。そして、腸まで冷えてしまうと腸の動きも悪くなり便が出にくくなることがあります。カボチャは温性に属し、胃腸を温めて機能を助ける「温中」の働きに加えて、お通じを助ける「通便」の働きがあるとされているため、お腹が冷えてお通じが気になるタイプの人にはおススメの食材となります。今回は人気のカヌレに、カボチャと胡桃(くるみ)をプラスして、冷えから来るお通じの不調を助けるレシピに仕上げました。少し工程が多いお菓子ですが、お家でも上手に焼けるレシピになっていますので、温かい飲み物と一緒にお楽しみください。

調理時間2時間

材料

※調理時間は、生地を休ませる時間も含まれます。

【ミニカヌレ型12個分】
カボチャ(茹でたもの)………………55g
胡桃パウダー……………………………20g
米粉………………………………………40g
全卵………………………………………30g
卵黄(Mサイズ)………………………1個分
牛乳………………………………………220ml
きび糖……………………………………35g
はちみつ…………………………………50g
バター……………………………………20g
ダークラム酒……………………………20ml
【型に塗る(ブーレ)】
バター……………………………………20g
蜂蜜………………………………………10g

COOKING

  1. 1カボチャを茹でてマッシュし温かいうちにバターを入れて良く混ぜる。卵を別のボールに割り、きび糖、はちみつを加え良く混ぜておく。牛乳は50度まで温める。
  2. 2カボチャペーストに卵液を少しずつ加えて良く混ぜ合わせ、その中に温めた牛乳、米粉、ラム酒の順番で加え良く混ぜ合わせてから一度濾す。
  3. 3②に胡桃パウダーを加え30分程液を寝かせる。その間に小さいボールにバターとはちみつを入れて溶かし、ハケを使って型の内側に塗る。
  4. 4オーブンを240度に温める。型にカヌレ液を注ぎ入れたらオーブンの温度を230度にさげて20分焼き、更に190度に温度を下げて35分焼く。
  5. 5焼きあがったら粗熱を取り、型から外して網の上で2~4時間しっかりと冷ます。

料理のポイント

  • point! 米粉にはグルテンが無いので小麦粉で作るカヌレの様に生地を一晩寝かせる必要はありませんが、米粉は吸水に時間が必要なので必ず30分は寝かせてから焼く様にしましょう。
  • point! 胡桃パウダーが手に入らない時は、ジップロック等に胡桃を入れ、綿棒等で叩き割って使っても良いでしょう。また、アーモンドパウダーでも代用できます。
  • point! カヌレ型が手に入らない時には、ミニマフィンの型を代用しても良いでしょう。

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この記事を監修された先生

中医薬膳師松本 誉子 先生

松本 誉子(まつもと たかこ)
中医薬膳師。中医薬膳茶師。みそソムリエ。日本中医食養学会局員。
くらし薬膳 美容薬膳の執筆/監修/指導。
日本中医学院(旧北京中医薬大学日本校薬膳科)を卒業後、薬膳理論を取り入れたカフェを世田谷区三軒茶屋にオープン。現在は薬膳料理教室『ドードーの空キッチン』の主宰兼講師として、楽しく食べれる「おうちごはん」をモットーにカラダと心の健康を保つ方法を伝えている。