血の滞りからのシミが気になるときに「鮭の酒粕シチュー」 - 漢方・中医学の情報サイト|COCOKARA中医学

COOKING食養生のレシピ

血の滞りからのシミが気になるときに
「鮭の酒粕シチュー」

2024.04.23 UPDATE

監修:松本 誉子 先生(中医薬膳師)

【難易度★☆☆】
酒粕は血の巡りを整えてシミ対策に役立ちます

酒粕 温性/甘・辛味 気(エネルギー)を益す、お腹を温めて冷えを取る、血の巡りを整える、肌を潤す など

酒粕は日本酒を仕込んだ時に出る副産物で、最近では女性雑誌などで「酒粕パック」が特集されていたり、ドラッグストアでも「酒粕入り」の化粧品が取り扱われていたり、美肌ケアとしても注目されています。

 

中医学的には、気(エネルギー)を益して、体を温め、血の巡りを良くし、肌に潤いを与えるとされています。また栄養学的には、発酵過程で出来た酵素が豊富で、腸の働きも活発にするため、シミや肌の調子を整えたい時におすすめの発酵食材です。

プリント

鮭の酒粕シチュー
RECIPE

気温が不安定な初春のシーズンが過ぎると、爽やかな過ごしやすい季節になりますが、同時に紫外線量が多くなり、お肌のケアが気になる季節になってきます。特にこの時期からのシミのケアはとても大切です。シミは、様々な原因によって皮膚のターンオーバーが悪くなり色素が沈着して残るとされていていますが、中医学的には血の巡りが大きく影響していると考えられています。

今回は、血の巡りを良くし肌に潤いを与える酒粕を使った、食べやすいホワイトシチューです。具の鮭と玉ねぎにも血の巡りを良くする働きがあり、また鮭としめじは血を補うため、これらを組み合わせることで、シミの対策や肌の透明感が期待できます。血の巡りは、冷えやストレスでも悪化するので、このシーズンは体を冷やさずに、リラックスするように心がけましょう。

調理時間20分

材料

【2人分】

塩鮭(甘口)・・・・・・・・2切れ
玉ねぎ・・・・・・・・・・・・・・小1個
しめじ・・・・・・・・・・・・・・1パック
オリーブオイル・・・・・・大さじ2
酒粕・・・・・・・・・・・・・・・・50g
豆乳・・・・・・・・・・・・・・・・1カップ
水・・・・・・・・・・・・・・・・・・1/2カップ
塩、胡椒 ・・・・・・・・・・・・適量

COOKING

  1. 1鮭は食べやすい大きさにカットし、玉ねぎは薄切り、しめじは小房に分けておく。
  2. 2フライパンにオリーブオイルを入れ、玉ねぎとしめじを加え全体がしんなりするまで炒めたら、水を入れて煮込む。
  3. 3玉ねぎが柔らかくなったら、鮭を入れ、鮭に火が通るまで5分程煮込む。
  4. 4鮭に火が通ったら、豆乳と酒粕を加えて、塩胡椒で味を調える。

料理のポイント

  • point! 酒粕は、そのまま加えると硬くて上手く溶けないので、フードプロセッサーなどで滑らかにしておくか、野菜の煮汁を使ってほぐしておくとよいでしょう。
  • point! 豆乳は、加えてからグツグツ煮込むと分離することがあるので、豆乳を加えた後は、弱火でやさしく温めましょう。
  • point! 塩鮭は甘口鮭を使用していますが、商品によって塩味が違うので、味を見ながら塩を加減してください。

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この記事を監修された先生

中医薬膳師松本 誉子 先生

松本 誉子(まつもと たかこ)
中医薬膳師。中医薬膳茶師。みそソムリエ。日本中医食養学会局員。
くらし薬膳 美容薬膳の執筆/監修/指導。
日本中医学院(旧北京中医薬大学日本校薬膳科)を卒業後、薬膳理論を取り入れたカフェを世田谷区三軒茶屋にオープン。現在は薬膳料理教室『ドードーの空キッチン』の主宰兼講師として、楽しく食べれる「おうちごはん」をモットーにカラダと心の健康を保つ方法を伝えている。