監修:松本 誉子 先生(中医薬膳師)
【難易度★☆☆】洋梨は体を潤し乾燥による肌荒れを改善します
洋梨 涼性/甘・微・酸味 体を潤す、肌荒れ、口の渇き、声がれ、痰の多い咳を改善 など
秋から冬にかけて出回る洋梨ですが、最近では近所のスーパーでも見かけるようになり、とても身近な食材になりました。梨には和梨、中国梨、洋梨など、色々な種類がありますが、中医学的には、どの梨も同じ効能があるとされ、体を潤して肌荒れや喉の乾燥を改善します。また肺に帰経し肺の働きを改善するため、痰の多い咳の時にもおすすめの食材です。ただし、梨は涼性で体を冷やす働きがあるため、冷え性の人は生のままの食べすぎには注意しましょう。
焼き洋梨のオートミール
RECIPE
冬は空気が乾燥して様々な悩みをもたらします。空気の乾燥は12月から2月がピークとされていて、特に2月には湿度が15%ほどまで下がる日が増えて、喉の乾燥から来る咳やイガイガの他に、肌の乾燥トラブルも増加します。3月の雪解けの頃から徐々に湿度も上がってきますが、乾燥に弱い人は4月頃までは乾燥対策をすると良いでしょう。
今回は体を潤して肌の調子を整える洋梨を使ったホットオートミールです。和梨よりも食物繊維が2倍ほど多く含まれ、通便効果もあり、肌の潤いの他にも美肌効果が期待できる洋梨をオートミールと一緒に煮込み、朝食やおやつにも食べやすいレシピにしました。レシピにシナモンを少々使用していますが、梨類は涼性に属しており、体を冷やす傾向にあります。体を温めるシナモンを使用することで、バランスを整えていますので、できるだけシナモンは使用するようにしてください。
調理時間25分
材料
洋梨………………………1個
オートミール……………大さじ5
はちみつ…………………大さじ1
水…………………………125ml
牛乳………………………125ml
シナモンパウダー………小さじ1/4
ヘンプシード……………適量
タイム……………………適量
COOKING
- 1洋梨の皮を剥き1/4を1㎝角に、その他を飾り用にカットする。
- 2小鍋にオートミール、水、牛乳、はちみつ、①の1㎝角に切った洋梨を入れ、オートミールが柔らかくなるまでゴムベラでかき混ぜながら加熱する。
- 3オートミールを煮ている間に、フライパンでトッピング用の洋梨を、綺麗な焼き色がつくまでローストする。
- 4②のオートミールが柔らかくなったら仕上げにシナモンパウダーを加える。
- 5器に④を盛り付け、トッピングに焼いた洋梨と好みでヘンプシードとフレッシュタイムを飾る。
料理のポイント
- point! オートミールを煮すぎて固くなってしまった時には水を足してください。
- point! フレッシュな洋梨が手に入らない時には缶詰を使用しても良いでしょう。ただし、缶詰の洋梨には甘味が付いていることがあるので、はちみつの量を調整してください。
- point! 今回は牛乳で作るレシピですが、アーモンドミルクでも美味しく作ることができます。
この記事を監修された先生
中医薬膳師松本 誉子 先生
松本 誉子(まつもと たかこ)
中医薬膳師。中医薬膳茶師。みそソムリエ。日本中医食養学会局員。
くらし薬膳 美容薬膳の執筆/監修/指導。
日本中医学院(旧北京中医薬大学日本校薬膳科)を卒業後、薬膳理論を取り入れたカフェを世田谷区三軒茶屋にオープン。現在は薬膳料理教室『ドードーの空キッチン』の主宰兼講師として、楽しく食べれる「おうちごはん」をモットーにカラダと心の健康を保つ方法を伝えている。