監修:和田 暁 先生(一般社団法人薬膳アカデミア理事長)
【難易度★☆☆】セロリはイライラ、頭痛、目の充血などを改善します

セロリ 涼性/甘・辛・微苦味 のぼせ、イライラの解消、カラダに溜まった湿や熱を取り除く など
セロリは、地中海沿岸地域の原産といわれています。中国では漢時代に中央アジアから使節団が持ち帰り、2千年前から広く愛されてきました。セロリの効能は、中国の古典書『新修本草(しんしゅうほんぞう)』や『本草綱目(ほんぞうこうもく』に記され、近代に入り『本草推陳(ほんぞうすいちん』では、より具体的に“治肝陽頭暈、面紅目赤、頭重脚軽、歩行飄揺”(気や水の滞りによるめまい、顔や目の赤み、頭重、歩行時のふらつきの改善)と記述されています。薬膳的には、平肝(へいかん:鎮静とリラックス)の働きと清熱解毒利水(せいねつげどくりすい:鎮静、消炎、利尿)の働きを以い、排尿痛、二日酔い、浮腫み、血圧が気になる方におすすめです。栄養学的には、食物繊維、各種ビタミンやミネラルが豊富です。腸内環境を整え、生活習慣病の予防にも最適です。
セロリと貝柱の梅和え
RECIPE

調理時間15分
材料
COOKING
- 1貝柱は薄くそぎ切りにし、塩麹をふって、冷蔵庫で暫く寝かす。
- 2セロリは千切りし、ミニトマトは半分に切る。(セロリの葉を捨てない。)
- 3ドレッシングの材料を混ぜ合わせる。
- 4セロリ、トマト、スプラウト、貝柱を盛り付け、③のドレッシングをかける。(※食す時にかけてもよい)
- 5最後にセロリの葉を飾る。
料理のポイント
- point! 塩麹の代わりにレモン麹もおすすめです。
- point! セロリの葉は栄養豊富ですので、捨てずに使いましょう。
- point! 梅干しは、塩分10%くらいのものがおすすめです。
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この記事を監修された先生

一般社団法人薬膳アカデミア理事長和田 暁 先生
和田 暁(わだ しゃお)
上海中医薬大学中医学部卒、同大学付属病院勤務。昭和大学研修中、日本医食同源第一提唱者の新居裕久教授と出会い、中医学を毎日の食卓へ届けることを目指し、薬膳普及の道へ進む。
2015年、世界中医薬学会連合会より世界初の高級中医薬膳伝授師称号を授与。現在、一般社団法人薬膳アカデミア理事長・世界中医薬学会連合会常務理事、日本国際中医薬膳管理師会会長、上海中医薬大学日本校教授、東京栄養士薬膳研究会顧問。
主な著書に『薬膳で治す』(時事書房・共著)『まいにち養生ごはん』(学陽書房・監修)『中医婦人科学』(上海科技出版社・共著)雑誌『助産雑誌』連載執筆など。