肺を潤し内側から肌トラブルを改善「豆乳と豆腐で作る豆花(トウファ)」 - 漢方・中医学の情報サイト|COCOKARA中医学

COOKING食養生のレシピ

肺を潤し内側から肌トラブルを改善
「豆乳と豆腐で作る豆花(トウファ)」

2020.05.26 UPDATE

監修:松本 誉子 先生(中医薬膳師)

【難易度★☆☆】
豆乳は体の内側から潤し美肌作りを助けます。

豆乳 平性/甘味 体を潤す、肺の熱を取る、痰を出やすくする、利尿作用、虚弱体質の改善、母乳の出を良くする など

豆乳は、植物性のタンパク質や、ビタミンB1、B2、B6などの肌の健康を支えるビタミン類が豊富な食材です。

中医学的には、体を内側から潤すだけでなく、肺の熱を取り痰の排出を促すことで、長引くから咳や喉が渇くなどの肺の症状にも作用します。また、尿の通りを良くするとされ、尿量が少なかったり、むくみが気になるときにもおすすめの食材です。
虚弱体質や疲労による身体疲労の時にも良いとされ、病気の回復期やこれからのシーズンに気になる「夏バテ予防」にも良いでしょう。

プリント

豆乳と豆腐で作る豆花(トウファ)
RECIPE

美肌作りには日焼けの予防やローション等の外側からのケアも大切ですが、「内に病あれば、外に現れる」と言われるように肌のケアには内側からのアプローチも大切です。

皮膚内の水分量の低下や皮膚膜を作る力が不足する事で、皮膚表面の力が弱くなり、結果として様々な肌トラブルにつながります。肌トラブル予防のためにも、体の中から潤す食材を積極的に摂取する事が大切です。また、中医学では「皮膚は肺や大腸との関りが深い」と考えるため、肺や大腸を調える食材も選ぶと良いでしょう。

台湾スイーツでお馴染みの「豆花」は体を内側から潤し、肺の働きを助ける豆乳をたっぷり摂取できる美肌作りにおすすめのデザートです。シロップをかけただけでも美味しく頂けますが、トッピングでさらにパワーアップさせる事ができます。

今回はトッピングに皮膚に熱を感じる時におすすめの小豆、キウイ、腸の通りを改善するさつまいも、胃の働きを調えるいちごを使って、見た目も華やかな豆花にしました。

調理時間60分

材料
【2人分】
豆腐…………240g
無調整豆乳…200ml
はちみつ…… 大さじ2
アガー………10g
・トッピング
さつまいも…1/4本
はちみつ……大さじ1
キウイ………1個
いちご………4個
あずき缶……適量
・シロップ
しょうが……3切れ
はちみつ……大さじ2
水……………60ml

COOKING

  1. 1豆腐と豆乳をブレンダーに入れ攪拌する。
  2. 2①とはちみつを鍋に入れたら、アガーを加える。アガーはダマになりやすいので、かき混ぜながら少しずつ混ぜる。
  3. 3よく混ぜたら中火で加熱し、沸騰直前で火を止めて容器に移し冷蔵庫で約40分冷ます。
  4. 4鍋に1㎝角に切ったさつま芋とはちみつ(トッピング用)、さつま芋がかぶるくらいの水を入れ、柔らかくなるまで中火で煮る。
  5. 5別の鍋にしょうが、はちみつ(シロップ用)、水を入れ沸かし、しょうがシロップをつくっておく。
  6. 6豆花が固まったらカットしたフルーツ、小豆、④と一緒に器に盛り付け、上からしょうがシロップをかける。

料理のポイント

  • point! 本場台湾で、豆花は温かいものが好まれますが、冷やしても常温でも美味しくいただけます。
  • point! 無調整豆乳は沸騰させてしまうと分離するので、沸騰直前で火を止めましょう。
  • point! アガーとは海藻からできているゼリーの素のこと。寒天のように常温でも固まりますが、ゼラチンのようにプルプルとした柔らかい食感を楽しめます。

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この記事を監修された先生

中医薬膳師松本 誉子 先生

松本 誉子(まつもと たかこ)
中医薬膳師。中医薬膳茶師。みそソムリエ。日本中医食養学会局員。
くらし薬膳 美容薬膳の執筆/監修/指導。
日本中医学院(旧北京中医薬大学日本校薬膳科)を卒業後、薬膳理論を取り入れたカフェを世田谷区三軒茶屋にオープン。現在は薬膳料理教室『ドードーの空キッチン』の主宰兼講師として、楽しく食べれる「おうちごはん」をモットーにカラダと心の健康を保つ方法を伝えている。