熱や湿を取り除く緑豆のアジアンクレープ - 漢方・中医学の情報サイト|COCOKARA中医学

COOKING食養生のレシピ

熱や湿を取り除く
緑豆のアジアンクレープ

2022.08.23 UPDATE

監修:和田 暁 先生(一般社団法人薬膳アカデミア理事長)

【難易度★★☆】
緑豆は体内にこもった熱と湿を取り除き、潤いを与え乾燥を解消します。

緑豆 涼性(寒性)/甘味 夏バテ、むくみ、湿熱による下痢の解消、皮膚の化膿、赤い腫れ、中毒の改善 など

緑豆は、中国の古典書「本草匯言(ほんぞうかいごん)」に「清暑熱(蒸し暑さの解消)、静煩熱(イライラの鎮静)、潤燥熱(乾燥を潤し、燥熱の解消)、解毒熱(熱毒を取り除く)」の働きがあると記され、解熱の万能選手です。特に排尿困難、むくみ、赤痢、皮膚の化膿などの症状におすすめです。また、トリカブトや薬物などの誤飲の毒消しに役立ちます。ただし、胃腸が弱い方、冷え性の方は避けましょう。

プリント

緑豆のアジアンクレープ
RECIPE

まだまだ暑い日が続いていますが、夏から秋になる時期は乾燥も気になります。緑豆は湿と熱を取り除き、むくみや利尿作用もありますが、乾燥を改善し体に潤いを与え、喉の渇きを改善してくれる力も優れています。また、夏の高温多湿のみならず、初秋の温燥対策にも活躍してくれる食材です。

今回は緑豆の他に、水分代謝を良くする天然の解熱剤スイカとメロン、消化を促し潤すパイナップルを合わせました。気力を補い、体液を潤す豆乳とコリンが豊富で、精神安定、快眠を保つ卵黄で作ったカスタードと一緒に、胃に優しいライスペーパーで巻いています。熱冷まし、除湿と保湿の薬膳デザートです。

調理時間15分

材料
【4人分】
緑豆………………………30g
ライスペーパー…………4枚
パイナップル……………50g
スイカ……………………50g
メロン……………………50g
※お好みのフルーツで代用可
ミント……………………少々(飾り用)
[豆乳カスタードクリームの材料]
卵黄………………………2個
米粉………………………大さじ2
豆乳………………………28ml
オリゴ糖…………………大さじ2

COOKING

  1. 1緑豆を約240ccの熱湯で18分ほど茹で、冷ます。
  2. 2別の鍋で卵黄、米粉、豆乳、オリゴ糖を混ぜ合わせ弱火でクリーム状になるまで加熱し冷ます。
  3. 3フルーツを好みの大きさにカットする。
  4. 4ライスペーパーは水で戻し、①と②と③を好みの量いれて巻く。
  5. 5最後にミントを飾る。

料理のポイント

  • point! 米粉は小麦粉で代用できます。
  • point! ライスペーパーは1枚ずつ水にさらして、それぞれお皿に広げましょう。ライスペーパー同士がくっつくのを防ぐことができます。
  • point! ライスペーパーは表面が乾きやすいので、少量の檸檬汁と水を混ぜたものを食すときにかけることで乾燥を防げます。

登録無料!中医学の情報をLINEでお届け!

健康と美容に役立つ季節の中医学情報、体質チェック、友だち限定キャンペーンなどを配信!

この記事を監修された先生

一般社団法人薬膳アカデミア理事長和田 暁 先生

和田 暁(わだ しゃお)
上海中医薬大学中医学部卒、同大学付属病院勤務。昭和大学研修中、日本医食同源第一提唱者の新居裕久教授と出会い、中医学を毎日の食卓へ届けることを目指し、薬膳普及の道へ進む。
2015年、世界中医薬学会連合会より世界初の高級中医薬膳伝授師称号を授与。現在、一般社団法人薬膳アカデミア理事長・世界中医薬学会連合会常務理事、日本国際中医薬膳管理師会会長、上海中医薬大学日本校教授、東京栄養士薬膳研究会顧問。
主な著書に『薬膳で治す』(時事書房・共著)『まいにち養生ごはん』(学陽書房・監修)『中医婦人科学』(上海科技出版社・共著)雑誌『助産雑誌』連載執筆など。