監修:矢留 江里子 先生(国際中医薬膳師)
【難易度★☆☆】レタスは体の熱を冷まし、むくみを解消します。
レタス 涼性/苦味・甘味 むくみ、便秘、高血圧の解消、膀胱炎、乳腺炎、美肌など
レタスは中医学の五行分類の五性で涼性に属し、体の熱を冷ます働きがあると考えられています。また五味では苦味、甘味に分類され、芯の苦い部分、白い液に精神を安定させ、睡眠に導いてくれる成分が含まれています。胃腸の働きを整え、利水作用もあるので、食べ過ぎ、胃もたれ、むくみや便秘の解消にもよいでしょう。レタスの葉はみずみずしく、ビタミンC、Eやカルシウム、カロテンも豊富ですので夏の食卓に取り入れたい食材のひとつです。芯が小さく葉は詰まりすぎていないものを選ぶとよいでしょう。
レタスとトマトのスープ
RECIPE
暑くなり、冷たい物を摂る機会が増えますが、胃腸を冷やしすぎると体が重だるく、むくみがちになり、秋になると疲れが出て秋バテの原因にもなります。暑くて食欲のないときは涼性の夏野菜を適度に摂取して体の熱を上手く取り除きましょう。今が旬のレタスやトマトは水分を多く含み、ビタミン豊富で、暑い日には夏野菜がぴったりです。溶き卵を入れたら栄養バランスもバッチリです。レタスは油との相性もよく、涼性の性質を緩和します。にんにくと一緒に炒めればお腹も冷やしすぎず食欲も出るでしょう。このスープは材料をひと煮立ちさせ、卵を入れるだけの簡単レシピ。暑くて煮炊きも億劫な日のお助けレシピとしても最適です。
調理時間15分
材料
【3〜4人分】
トマト………………………1個
レタス………………………2枚
卵……………………………1個
にんにく……………………1かけ
オリーブオイル……………大さじ1
水……………………………600ml
コンソメ……………………1個
白ワイン……………………大さじ1
塩……………………………小さじ1/2
胡椒…………………………少々
COOKING
- 1トマトは1cm角、レタスは一口大、にんにくは叩いてからみじん切り、卵は溶いておく。
- 2鍋にオリーブオイルとにんにくを入れ、火にかけ、香りがたったらトマトを入れ、軽く炒めたら水とコンソメを入れる。
- 3②が沸騰したら白ワインを入れ、溶き卵を回し入れる。
- 4③にレタスを入れ再び煮立ったら塩、胡椒で味を整える。
料理のポイント
- point! 溶き卵をいれるとき、スープを時計回りに回しながら、卵を反対回りに入れていくとふわっとなります。
- point! コンソメ、オリーブオイル、白ワインの代わりに、鶏ガラスープ、ごま油、酒にすると味が変わりまたおいしいです。
- point! レタスは刃物で切ると切り口が変色しやすくなるので手でちぎるのがおすすめです。
この記事を監修された先生
国際中医薬膳師矢留 江里子 先生
矢留 江里子(やとめ えりこ)国際中医薬膳師。登録販売者。フードコーディネーター。食空間コーディネーター。NPO日本食育インストラクター。日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー。
日本中医学院(旧北京中医薬大学日本校)卒業。自然療法の料理教室の課程を修了。企業のイベントなどで薬膳講師を務める。イスクラ薬局勤務を経て2023年11月より、吉祥寺にて漢方薬店「薬食同源totonou漢方」 主宰。