監修:松本 誉子 先生(中医薬膳師)
【難易度★☆☆】あさりは余分な熱を取りメンタルの不調に働きます。
あさり 寒性/甘味、鹹味 こもった熱を鎮める、情緒不安定・イライラ・モヤモヤを改善、痰を柔らかくする、利尿作用、むくみ改善、血を補う
年間を通して流通しているあさりですが、潮干狩りのシーズンに入る春から初夏にかけては身が大きくなり、味も良くなります。
あさりは「肝(かん)」(肝臓)の働きを調えて、体の余分な熱を取り、情緒不安定からくるイライラやモヤモヤを鎮めます。また、利尿を促す働きがありむくみが気になるときにもおすすめです。
タウリンやベタイン、ビタミンB群などの疲労回復を助ける栄養素が多く含まれているため、疲れを感じているときにも食べたい食材です。
あさりの気分スッキリボンゴレ
RECIPE
春は「肝」を養生することが大切な季節です。肝の働きが乱れると、気分が落ち込む、怒りっぽくなる、イライラする、やる気が出ないなどのメンタルの不調が現れます。
気の巡りを調える食材と一緒に摂取すると相乗効果も出やすいので、肝の働きを調える食材と合わせて積極的に取り入れましょう。
気の巡りを調える食材と一緒に摂取すると相乗効果も出やすいので、肝の働きを調える食材と合わせて積極的に取り入れましょう。
今回は肝に働くあさりとふき、気の巡りを促すパプリカ、血流を改善しデトックス効果のある菜の花、むくみを取り解毒作用のあるたけのこを使って、春のモヤモヤした気分を調えるパスタにしました。
あっさりした塩味にしていますが、めんつゆなどを使って和風パスタにしても美味しくいただけます。
調理時間20分
材料
【2人分】
あさり……………………………1パック(約300g)
ふき………………………………30g
あさり……………………………1パック(約300g)
ふき………………………………30g
パプリカ…………………………1/2個
菜の花……………………………1/4パック(約50g)
たけのこの水煮…………………50g
にんにく…………………………1個
パスタ……………………………2束(200g)
オリーブオイル(炒め用)……大さじ2
オリーブオイル(仕上げ用)…大さじ2
塩(板ずり用)…………………大さじ1
オリーブオイル(炒め用)……大さじ2
オリーブオイル(仕上げ用)…大さじ2
塩(板ずり用)…………………大さじ1
塩(茹で湯用)…………………大さじ1
塩…………………………………適量
こしょう…………………………適量
COOKING
- 1あさりは砂抜きして洗っておく。 ふきは15㎝くらいの長さに切った後、大さじ1の塩で板ずりする。塩で板ずりすると色良く茹で上がる。
- 2パプリカは1㎝くらいの角切りに、菜の花は半分の長さに、たけのこは食べやすい大きさに、にんにくはみじん切りにしておく。
- 3大きめの鍋に湯を沸かし、塩を大さじ1入れふきとパスタを茹でる。ふきは3分ほどで取り出し、表面の皮を剥き千切りにする。
- 4パスタはパッケージ表示の時間に合わせて茹でる。このとき、茹で上がる30秒ほど前に菜の花を入れて一緒に茹で、取り出す。
- 5フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れ弱火で炒める。香りがたってきたら、たけのことパプリカを軽く炒め、あさりを加え蓋をして蒸す。
- 6あさりの口が開いたら、あさりを一旦取り出し、ふきを加え火を通す。
- 7茹で上がったパスタと菜の花、あさりをフライパンに入れ、塩こしょうで味を調える。仕上げにオリーブオイル大さじ2を回し入れ、全体になじませ、器に盛りつける。
料理のポイント
- point! 【あさりの砂抜き方法】砂抜きが必要な場合、ボウルに水道水と塩を入れ、なめて塩っぱいと感じる程度の塩水をつくり、あさりを入れて4時間程度放置する。
- point! にんにくを生で食べると、胃が弱い人は胃もたれしやすくなります。よく火を通して食べましょう。にんにくが苦手な人はしょうがに変えても美味しくいただけます。
- point! あさりは加熱しすぎると身が縮んで固くなってしまうので、口が開いたら一度取り出して、再度戻しましょう。お味噌汁でも同様にするとふっくらと召し上がれます。
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この記事を監修された先生
中医薬膳師松本 誉子 先生
松本 誉子(まつもと たかこ)
中医薬膳師。中医薬膳茶師。みそソムリエ。日本中医食養学会局員。
くらし薬膳 美容薬膳の執筆/監修/指導。
日本中医学院(旧北京中医薬大学日本校薬膳科)を卒業後、薬膳理論を取り入れたカフェを世田谷区三軒茶屋にオープン。現在は薬膳料理教室『ドードーの空キッチン』の主宰兼講師として、楽しく食べれる「おうちごはん」をモットーにカラダと心の健康を保つ方法を伝えている。