監修:矢留 江里子 先生(国際中医薬膳師)
【難易度★☆☆】
トマトは体に潤いを与えて喉の渇きを癒します。
トマト 甘味・酸味/微寒 暑気あたり、口の渇き、体力回復など
6月〜9月に露地栽培が旬のトマト。体にたまった熱を冷まし、口の渇きを癒してくれます。暑さ負けして食欲が落ちた時にも、消化を促進させ、体に潤いを与えて体力を回復してくれます。枝についたままで十分に完熟したトマトは味も良くビタミンA・Cなどの栄養素がたっぷり含まれています。トマトの赤い色、リコピンは有害な活性酸素を抑える強い抗酸化作用があり、夏の強い紫外線から肌を守り、シワ、シミ予防にも効果的です。
へたが青々としてピンと立っているものを選びましょう。
トマトのガスパチョ
RECIPE
夏は万物が成長し陽気が旺盛になる季節です。心もからだも解放され気分も上向きになり、1年の中で最も活動的でパワフルになる時期です。
暑い季節、暑い土地で採れる野菜は体の余分な熱を冷まし、体を潤す野菜が多いです。トマト、きゅうり、なす、ゴーヤ、とうもろこし、スイカなど、その土地で採れた夏の太陽をたっぷり浴びた食材をいただき、暑い夏を元気に過ごしましょう。
今回はトマト、きゅうり、ピーマンで、スペインの有名な冷製スープ「ガスパチョ」を作りました。生のままでミキサーにかけいただきます。火を使わないので暑い夏にはおすすめのレシピです。おもてなし料理にも最適。ぜひ完熟した採れたての夏野菜で作ってみてください。
調理時間10分
材料
【2人分】
完熟トマト…………2個(300g)
きゅうり……………1/2本
きゅうり……………1/2本
ピーマン……………1個
赤パプリカ…………1/4個
玉ねぎ………………1/12個
バケットパン………1切れの中だけ
にんにく……………1かけ
水……………………50cc
☆調味料
オリーブオイル……大さじ1
白ビネガー…………大さじ1
塩……………………小さじ1/4
パプリカ(粉末)…小さじ1/2
クミン………………少々
こしょう……………少々
COOKING
- 1飾り用のトマト、きゅうりを5mm角くらいに細かく刻んで大さじ1くらいずつ別にとっておく。残りのトマトときゅうりは皮をむく。
- 2①で皮をむいたトマト、きゅうりとピーマン、赤パプリカ、玉ねぎ、バケットパンを全てざく切りにする。にんにくは叩いて細かくする。
- 3②と水を全てミキサーに入れ、20秒ミキサーにかける。
- 4☆調味料を③に入れ、さらに20秒ほどミキサーにかける。
- 5④を冷蔵庫で冷やして器に注ぎ、①で切った飾りを浮かせる。
料理のポイント
- point! その時の野菜の味により④で味を整え、必要なら塩やビネガーを足してください。
- point! にんにくがなくてもお作りいただけますので、匂いが気になる方もぜひお試しください。
この記事を監修された先生
国際中医薬膳師矢留 江里子 先生
矢留 江里子(やとめ えりこ)国際中医薬膳師。登録販売者。フードコーディネーター。食空間コーディネーター。NPO日本食育インストラクター。日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー。
日本中医学院(旧北京中医薬大学日本校)卒業。自然療法の料理教室の課程を修了。企業のイベントなどで薬膳講師を務める。イスクラ薬局勤務を経て2023年11月より、吉祥寺にて漢方薬店「薬食同源totonou漢方」 主宰。