蒸し暑い時期の重だるさ改善に 「あおさのおぼろ汁」 - 漢方・中医学の情報サイト|COCOKARA中医学

COOKING食養生のレシピ

蒸し暑い時期の重だるさ改善に
「あおさのおぼろ汁」

2019.06.11 UPDATE

監修:矢留 江里子 先生(国際中医薬膳師)

【難易度★☆☆】
あおさはむくみを緩和し、胃もたれを和らげます。

あおさ 平性/甘味 軽い胃もたれ、むくみの緩和、整腸、生活習慣病の予防 など

あおさは、体の余分な熱と水分の排出を促し「脾(ひ)」(胃腸)を元気にすることで、軽い胃もたれを和らげてくれます。
また、ビタミンやミネラルが豊富で、食物繊維もごぼうの約7倍と言われています。整腸作用のある水溶性の食物繊維は、糖質の吸収を緩やかにし、コレステロールを吸着して体外へ排出を促します。余分な塩分を排出し、むくみ緩和に役立つカリウムの他、カルシウムやマグネシウムといった、女性に嬉しい栄養も豊富な食材です。
乾燥したものは一年中手に入りますが、初春から初夏の旬の時期には生のものが販売されていることもあります。旬の時期には旬のものを召し上がってみてください。

プリント

あおさのおぼろ汁
RECIPE

これからの季節、雨が多くジメジメと蒸し暑い日が続くと、「脾」の機能に負担がかかり、「湿邪(しつじゃ)」(余分な水分や汚れ)が停滞しやすくなります。これにより、むくみや下痢、胃の冷え、食欲不振、吐き気、胃痛などの不調を招きやすくなります。
脂っこいものをさけ、あっさりした食材と味付けで、温かいものを食べて胃の消化を助けましょう。アイス類や冷たい飲み物の取りすぎに注意し、クーラーでの冷え対策に羽織ものなどを用意して調整するようにしましょう。

全般的に海藻類は、体に溜まる余分な湿を尿として排泄するのが得意な食材です。今回は生のあおさを使いました。豆腐は消化機能を助け、体の水分調整を行ってくれます。
体を冷やさないよう、温かいうちに糸切り唐辛子を添えてお召し上がりください。

調理時間10分

材料
【2人分】
寄せ豆腐………1丁
乾燥あおさ……2g(生あおさの場合は30g)
だし汁…………200cc
酒………………小さじ2
みりん…………小さじ1
しょうゆ………少々
塩………………ひとつまみ
片栗粉…………小さじ2
糸切り唐辛子…適量

COOKING

  1. 1乾燥あおさは大さじ3の水でふやかしておく。生のあおさの場合は塩水でよく洗っておく。
  2. 2小鍋で火にかけただし汁に、酒、みりん、塩、しょうゆを入れ混ぜ、大さじ1程度の水で溶かした水溶き片栗粉でとろみをつける。
  3. 3スプーンで大きくすくった寄せ豆腐を②に入れ、温まったら①を入れて火を止める。器に盛り、糸切り唐辛子をのせる。

料理のポイント

  • point! 乾燥あおさはそのまま使えるものがほとんどですが、水で戻しサッと洗ってから水分を絞ることで、砂や貝殻などの異物を取り除くことができます。
  • point! 絹ごし豆腐、木綿豆腐、お好みの種類の豆腐でもおいしく召し上がれます。
  • point! あおさは手軽に摂れる栄養食材です。食卓に置いてお味噌汁などに入れてこまめに摂取しましょう。 細かくしててんぷらの衣に混ぜると磯の香りがアクセントになります。

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この記事を監修された先生

国際中医薬膳師矢留 江里子 先生

矢留 江里子(やとめ えりこ)国際中医薬膳師。登録販売者。フードコーディネーター。食空間コーディネーター。NPO日本食育インストラクター。日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー。
日本中医学院(旧北京中医薬大学日本校)卒業。自然療法の料理教室の課程を修了。企業のイベントなどで薬膳講師を務める。イスクラ薬局勤務を経て2023年11月より、吉祥寺にて漢方薬店「薬食同源totonou漢方」 主宰。