監修:鈴木 理恵(管理栄養士・国際薬膳師)
生姜 温性/辛味 発汗作用により、「体表の邪気を取り除く」「胃を温めて嘔吐を止める」「肺を温めて咳を止める」など。
漢方薬にも生薬としてよく使われる生姜は、発汗作用により体表の寒邪・風邪を取り除く、胃を温めて吐き気を止める、肺を温めて咳を止める、魚や蟹中毒の解毒をするなどの働きがあります。昔から魚と一緒に生姜を食べるのは、生臭い匂いをとったり、胃腸を冷やさないだけでなく、魚や蟹の毒を取るためという、先人たちの知恵なのです。生姜は漢方薬としても使われるぐらい力が強いものなので、薬味程度に使うようにし、摂り過ぎには注意しましょう。
春雨と鶏ひき肉のピリ辛炒め
RECIPE
梅雨に入り蒸し暑い日が多くなると、体が重だるい、むくみ、食欲が落ちる、おりものが多くなるなどの不調が現れやすくなります。これは湿気の影響で消化吸収機能が低下し、体内に余分な水分がたまりやすくなるためです。今回は、体の熱を冷まし、胃腸の働きを整えながら、余分な水分を出すような料理にしました。この時期の適度な辛味は食欲も出て、胃腸の働きや水分代謝を高めますが辛すぎるのはよくありません。また、冷たいものや生ものは、胃腸の働きを悪くしやすく、食中毒も心配な時期なので控えましょう。
調理時間25分
材料
【2人分】
緑豆春雨・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・40g
鶏ひき肉・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・80g
たけのこ(水煮)・・・・・・・・・・・・・・‥‥‥60g
青梗菜・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・‥1株
グリーンピース(缶詰)・・・・・・・・・・・・・・25g
ねぎ(みじん切り)・・・・・・・・・・・・・・‥‥1/4本
しょうが(みじん切り)・・・・・・・・・・・・・・1片
豆板醤・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・‥小さじ1
しょうゆ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・大さじ1
鶏がらスープ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3/4カップ
サラダ油・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・大さじ1
COOKING
- 1春雨は熱湯に5分浸し水けをきり、食べやすい長さに切る。たけのこは4cm長さの細切りに。青梗菜は1枚ずつはがして水洗いし、葉と軸に切り分け、葉は4cmのザク切りに、軸は縦に1cm幅に切る
- 2鍋にサラダ油を熱し、ねぎとしょうがを入れて炒める。香りが出てきたら、鶏ひき肉を加えて炒め、肉の色が変わったら、たけのこと豆板醤を加えて全体に炒め合わせる
- 3しょうゆと鶏がらスープを加え、沸騰したら春雨を加えて中火で5分煮る。青梗菜とグリーンピースを加え、青梗菜に火が通るまで炒める。
- 6 <![CDATA[25分
料理のポイント
- point! 春雨の代わりに緑豆もやしを使うと利尿して水分を出す働きが高まります。
この記事を監修された先生
管理栄養士・国際薬膳師鈴木 理恵
イスクラ産業で製品開発および薬膳関連の仕事に従事。日本食糧新聞社百菜元気新聞への薬膳レシピ掲載、西洋フード・コンパスグループ(株)への薬膳メニュー提供など。身近な食材で簡単に作れる体と心によいレシピを提案している。