監修:矢留 江里子 先生(国際中医薬膳師)
【難易度★☆☆】卵は体を潤し栄養を与え、気持ちを安定させます。
卵(鶏卵) 平性/甘味 貧血の改善、精神安定、安胎、不眠の改善、体力回復、喉の渇きの緩和 など
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卵は五臓を元気にする栄養価の高い食品です。
中医学的には体を潤し、喉の渇きや空咳、声枯れを改善し、血を補い不眠や気持ちの落ち込みを助け精神を安定させます。
「命の源」である卵は、食物繊維、ビタミンC以外の栄養素を全て含み、なかでもアミノ酸、ビタミン、ミネラルがバランス良く含まれています。
妊娠中の方にも胎児を安定させ安産の食材ともいわれています。
ふわふわケランチム
RECIPE
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ケランは「鶏卵」チムは「蒸す」という意味の韓国語で、出汁と溶き卵を合わせて土鍋で蒸す料理です。日本のだし巻き卵や茶碗蒸しをイメージされると良いと思います。鍋ひとつで手軽に作れるのがオススメです。
今回、ケランチムに入れる具に干ししいたけとほたて缶を使いました。
干ししいたけにはビタミンD2が多く含まれ、カルシウムのバランスを整える手助けとなり、骨の健康を保つのに働きます。免疫力アップや妊娠しやすい体作りを後押しします。
ほたては体に潤いを与えて腎の働きを高め、疲労回復や消化不良、またイライラの改善、卵と合わせて精力を増強させる効果が期待できます。
調理時間20分
材料
【3〜4人分】
卵………………………………………3〜4個
干ししいたけ…………………………5g
ホタテ缶………………………………40g
ダシダ(牛肉だしの粉末調味料)…小さじ1
白ごま…………………………………大さじ1
三つ葉…………………………………適量
塩………………………………………適量
ごま油…………………………………小さじ1
塩………………………………………適量
ごま油…………………………………小さじ1
COOKING
- 1三つ葉は洗って3センチの長さに切っておく。干ししいたけを100ccのぬるま湯で戻し、みじん切りにする。
- 2卵を割ってほぐす。牛肉だしの粉末調味料を入れ混ぜ、ほたての身とみじん切りにした干ししいたけを入れてさらに混ぜておく。味を見て足りなければ塩を加える。
- 3ほたて缶の戻し汁と干ししいたけの戻し汁を合わせ、水を足して200ccになるようにする。
- 4③を土鍋に入れ強火にかけ、沸騰したら②を入れ焦がさないようにスプーンなどで混ぜる。
- 5固まってきたら弱火にし、白ごま、三つ葉をのせ、蓋をして1〜2分。 仕上げにごま油をひと回しする。
料理のポイント
- point! ダシダの代わりにめんつゆ、鶏がらスープ、カツオ出汁などお好きな出汁でもよいです。
- point! 出汁を沸騰させてから卵を入れるとふわふわになります。 卵を入れたら目を離さないようにしましょう。
- point! 具はお好みですが、細かく刻んで入れ過ぎないほうがふわふわになります。
この記事を監修された先生
国際中医薬膳師矢留 江里子 先生
矢留 江里子(やとめ えりこ)国際中医薬膳師。登録販売者。フードコーディネーター。食空間コーディネーター。NPO日本食育インストラクター。日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー。
日本中医学院(旧北京中医薬大学日本校)卒業。自然療法の料理教室の課程を修了。企業のイベントなどで薬膳講師を務める。イスクラ薬局勤務を経て2023年11月より、吉祥寺にて漢方薬店「薬食同源totonou漢方」 主宰。