香りで「気」を巡らせ気滞改善「手作りゆずポン酢とセロリの水餃子」 - 漢方・中医学の情報サイト|COCOKARA中医学

COOKING食養生のレシピ

香りで「気」を巡らせ気滞改善
「手作りゆずポン酢とセロリの水餃子」

2020.04.14 UPDATE

監修:矢留 江里子 先生(国際中医薬膳師)

【難易度★☆☆】
ゆずの爽やかな香りは、消化を助け気の巡りを促します。

ゆず 甘味・酸味/涼性 消化不良、疲労の改善、リラックス効果 など

ゆずは香りを食べる食材と言われるほど、果汁も皮も料理の脇役として重宝されてきました。その香りはリラックス効果があり、ストレス解消、集中力の向上にも役立ち、アロマや入浴剤でもよく使われます。ゆず湯には香りを楽しむだけでなく血流を改善する効果があるので、からだの末端まで温まります。
また、消化吸収を助け、胃の不快感を和らげる効果も。その他、疲労回復やかぜ予防、美肌にもよいでしょう。

プリント

手作りゆずポン酢とセロリの水餃子
RECIPE

春は新しいことがスタートする季節。気温が上がり活動しやすく、何か始めたくなったりと気持ちも上向きになる一方、陰から陽へ移り変わる季節の変わり目で寒暖差が激しく、体調を崩し不調を抱える方も多い季節です。そんな時には消化にやさしく香りのある食材で「気」(エネルギー)の巡りを促し、リラックスのできる環境で心を落ち着かせる養生をしていきましょう。
今回はゆずを使ってポン酢醤油をつくりました。気を巡らせ、食欲不振などに良い柑橘系の食材は、身近で手に入りやすいものが多いので、ご家庭で簡単に手作りすることができます。
セロリの独特な香りは精神を安定させる作用があり、不眠やイライラ、ストレスを感じる時によいでしょう。苦手な方でも餃子にすると食べやすくなりますので、ぜひトライしてみてください。
心にも身体にもやさしいホッとする一品です。

調理時間90分

材料
【3~4人分(30個)】
・ゆずポン酢醤油
ゆず…………………約6個
しょうゆ……………150ml
みりん………………10ml
鰹節…………………6g
昆布…………………6g
・餃子の皮
薄力粉………………100g
強力粉………………100g
塩……………………小さじ1/2
水……………………100ml
片栗粉(打ち粉)…適量
・餃子の具
豚ひき肉……………200g
セロリ………………1本
塩……………………小さじ1/2
こしょう……………少々
ごま油………………小さじ2
しょうゆ……………小さじ1/2

COOKING

  1. 1ゆずをしぼり布巾などでこして100ccの汁を作る。清潔なビンにゆずポン酢の材料をすべて入れ、冷蔵庫で30分以上寝かせる。
  2. 2餃子の皮を作る。薄力粉、強力粉、塩をボウルに入れ混ぜ、水を少しずつ加えながら、耳たぶよりかたいくらいまでこねる。一つにまとめたらラップに包み冷蔵庫で30分ほど寝かせる。
  3. 3餃子の具を作る。セロリはみじん切りにして、塩を少々振り、水分が出てきたら絞る。豚ひき肉に塩、こしょう、ごま油、しょうゆを加えてこね、セロリと混ぜる。
  4. 4②を10gずつに切り分け、片栗粉で打ち粉をしながら、丸めた皮を手で少しつぶし、真ん中から外側へめん棒で丸く伸ばしていく。乾燥するので皮にラップをかけながらやると良い。
  5. 5④で丸く伸ばした皮に、③を適量のせて包み、鍋で沸騰させた湯に入れ30秒ほど茹でる。網ですくい、皿に盛る。 ①のゆずポン酢醤油でいただく。

料理のポイント

  • point! 果汁は柑橘系のもので、かぼすやすだちなどでも良いでしょう。 手に入らないときは、果汁100%のものを利用してみてください。
  • point! ポン酢醤油は30分くらい寝かせれば食べられますが、1ヵ月くらい経つと角が取れてまろやかになります。
  • point! 付け合わせにしたサラダセロリですが、餃子と一緒に食べるとさらにセロリの香りを感じ、気の巡りが良くなるでしょう。

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この記事を監修された先生

国際中医薬膳師矢留 江里子 先生

矢留 江里子(やとめ えりこ)国際中医薬膳師。登録販売者。フードコーディネーター。食空間コーディネーター。NPO日本食育インストラクター。日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー。
日本中医学院(旧北京中医薬大学日本校)卒業。自然療法の料理教室の課程を修了。企業のイベントなどで薬膳講師を務める。イスクラ薬局勤務を経て2023年11月より、吉祥寺にて漢方薬店「薬食同源totonou漢方」 主宰。