監修:松本 誉子 先生(薬膳料理家)
【難易度★☆☆】さんまは血行を促し肩こりの予防を助けます。

さんま 平性/甘味 血行不良・貧血の改善、疲労回復、胃腸の働きを高める など
さんまは「瘀血(おけつ)」(血行不良)を改善する働きがあり、血行不良による肩こりや慢性的な冷え症・腰痛・生理痛などの症状を感じている方におすすめの食材です。また、「健胃(けんい)」と言って胃腸の働きを高める作用もあるため、胃腸が疲れているときや、食欲が優れないときの食材としても最適です。
栄養学的には造血作用のビタミンB12を多く含んでいて、貧血予防に良いとされています。特に女性には積極的に摂取してほしい食材です。
さんまのオレンジ焼き
レシピ

多くの方が悩んでいる肩こりですが、肩こりのメカニズムの一つに、肩の筋肉が緊張して血行が悪くなる「血行不良」があります。
中医学では血の流れが滞った状態を「瘀血」と言いますが、瘀血になると頭が重く感じる、頭痛が起きやすい、慢性的な肩こりに悩まされるなどの症状が出やすくなります。また血が滞った場所では痛みを感じやすく、肩こりからくる痛みも「瘀血」が原因であることが多いとされています。
瘀血の改善には、血の流れを活性化する活血の働きの食品がおすすめですが、現代人はストレスから「気」(エネルギー)の巡りも悪くなっていることが多いので、気の巡りを助ける食材を一緒に摂取することで、より改善効果が期待できます。
血行を促す旬のさんまを、気の巡りに働くオレンジマーマレードと一緒に蒲焼風に仕立てました。作り置きおかずとしてお弁当にもおすすめです。
調理時間15分
材料
【2人分】
さんま……………………2尾
オレンジマーマレード…大さじ2
酒…………………………大さじ2
しょうゆ…………………大さじ2
小麦粉……………………大さじ2
サラダ油…………………大さじ1
作り方
- 1さんまを3枚におろし、半分の長さにカットしたら、両面に小麦粉をまぶしておく。
- 2オレンジマーマレード、酒、しょうゆを混ぜておく。
- 3フライパンを熱し、サラダ油をひいたら、さんまを皮面から焼き、皮がパリッとするまでしっかりと焼いてひっくり返す。綺麗に焼けたら②をまわし入れる。
- 4②が全体になじんだら、お皿に盛りつける。
料理のポイント
- point! オレンジの皮には気の巡りを促す働きがあるので、マーマレードの皮の部分を選んで使うと良いでしょう。
- point! さんまは、下顎の先端が黄色いものが鮮度が良いとされているので、綺麗な黄色のものを選びましょう。
- point! さんまを焼くときには必ず皮面から焼きます。魚の臭みが軽減され、また皮がパリッと焼けることで、皮が剥がれにくく身崩れしにくくなります。
この記事を監修された先生

薬膳料理家松本 誉子 先生
松本 誉子(まつもと たかこ)
薬膳料理家/発酵食研究家/フードライター
北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)薬膳科卒業。中医薬膳師・中医薬膳茶師・発酵マイスター。薬膳の知恵を日常の食に活かしたカフェを三軒茶屋で運営後、現在は料理教室『ドードーの空キッチン』を主宰。発酵と薬膳を軸に、企業・協会のレシピ監修や講座講師、コラム執筆など幅広く活動している。発酵料理士協会・日本くらし薬膳協会 特別講師。