監修:矢留 江里子 先生(国際中医薬膳師)
【難易度★☆☆】グレープフルーツは気の巡りを良くし解毒機能を高め、二日酔いや胃もたれを改善します。
グレープフルーツ 寒性/甘味・酸味・苦味 消化促進・胃もたれ・二日酔い・疲労回復など
グレープフルーツは「肺」、「肝(かん)」(肝臓)、「脾(ひ)」(胃腸)を元気にしてくれる食材です。さわやかな香りは、緊張を解き気持ちをリラックスさせ、気の巡りを良くします。また、消化を助け、胃もたれや胃の不快感を改善します。アルコールの分解を促進し、解毒の機能を高めるので、酔い覚ましや二日酔いにもおすすめです。疲労回復や風邪予防にも効果的です。
グレープフルーツは大きくツヤがあり重みのあるのもを選びましょう。飲み合わせが良くない西洋薬(降圧剤など)があるので注意が必要です。
グレープフルーツは大きくツヤがあり重みのあるのもを選びましょう。飲み合わせが良くない西洋薬(降圧剤など)があるので注意が必要です。
グレープフルーツとタコのカルパッチョ
RECIPE
新年度が始まり、お酒のおつき合いも増える時期ですね。「酒は百薬の長」といって、少量のお酒は気血の巡りをよくし気分を良くしますが、飲みすぎは身体の負担になります。何事も「過ぎたるは猶(なお)及ばざるが如し」なので飲みすぎには気をつけましょう。
それでも飲みすぎてしまったときは、アルコールを分解する「肝」と消化機能である「脾胃(ひい)」(胃腸)の働きを高める食養生をしていきましょう。
それでも飲みすぎてしまったときは、アルコールを分解する「肝」と消化機能である「脾胃(ひい)」(胃腸)の働きを高める食養生をしていきましょう。
今回はタコと合わせて簡単にできるカルパッチョ。タコは、肝臓の機能を回復し、気血を補い疲労を回復します。火を使わずに作れるので、酔い覚ましや二日酔いでさっぱりしたいときにおすすめです。
調理時間10分
材料
【2人分】
グレープフルーツ…半分
タコ…………………1パック(100g前後)
タコ…………………1パック(100g前後)
セロリ………………茎のところ1本分
塩……………………適量
こしょう……………適量
タイム………………適量
オリーブオイル……適量
ディル………………適量
ディル………………適量
COOKING
- 1グレープフルーツは皮をむく。タコは軽く洗い、水分をふき取ってからスライスし、軽く塩で味を付ける。
- 2セロリは茎の部分の筋を取り、斜めに薄くスライスし、塩を振ってしんなりさせたら水気を絞る。
- 3お皿に盛り付け、こしょう、タイムを振る。オリーブオイルをかけ、ディルを飾る。
料理のポイント
- point! グレープフルーツ、セロリ、タコをボールで和えて、お皿に盛るとサラダのように召し上がれます。
この記事を監修された先生
国際中医薬膳師矢留 江里子 先生
矢留 江里子(やとめ えりこ)国際中医薬膳師。登録販売者。フードコーディネーター。食空間コーディネーター。NPO日本食育インストラクター。日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー。
日本中医学院(旧北京中医薬大学日本校)卒業。自然療法の料理教室の課程を修了。企業のイベントなどで薬膳講師を務める。イスクラ薬局勤務を経て2023年11月より、吉祥寺にて漢方薬店「薬食同源totonou漢方」 主宰。