監修:鈴木 理恵(管理栄養士・国際薬膳師)
【難易度★☆☆】
ニラは元気の源を補い、温めて内臓の働きを高めます。
ニラ 温性/辛味 元気の源を補う、温めて気血の巡りを促すなど
ニラは、元気の源を補い、内臓を温めて気血の巡りを促したり、代謝を良くする働きがあります。冷えからくる腹痛や足腰の痛みなどの症状を改善し、疲労回復にも役立ちます。中国では別名「起陽草(陽気を起こす野菜)」といい、春に向けて新陳代謝を上げる養生が必要な立春の頃に食べるとよい食材です。
温性なのでのぼせやすい方や炎症のある方は控えましょう。
ニラレバ炒め
RECIPE
2月上旬は二十四節気の立春(りっしゅん)を迎え、寒さはまだ残るものの春が始まります。
春は、新陳代謝を司る肝の働きが活発になる季節なのですが、立春の時期ではまだ肝の働きが十分ではないので、それを促すために体を温め、栄養を補うことが大切です。
今回は、体の根元から温めるニラやねぎ、にんにくと肝を補うレバーを使いました。これから訪れる本格的な春に向けて体の準備におすすめです。
調理時間20分
材料
【2人分】
鶏レバー……………………………200g
A 酒…………………………………大さじ1
塩・こしょう……………………各少々
片栗粉……………………………大さじ1
ニラ…………………………………1束
黒きくらげ(乾燥)………………4~5g
ねぎ(みじん切り)………………大さじ2
にんにく(みじん切り)…………小さじ2
サラダ油……………………………大さじ1
B 砂糖………………………………大さじ1/2
しょうゆ…………………………大さじ1・1/2
酒…………………………………大さじ2
こしょう…………………………少々
COOKING
- 1レバーは食べやすい大きさに切り、水を張ったボウルに入れてもみ洗いする。何回か水を換え(水が濁らなくなるまで)、キッチンペーパーで水けをとる。
- 2ボウルにレバーとAの調味料を入れて混ぜ合わせる。
- 3ニラは4cm長さに切る。黒きくらげは水戻しして石づきを取り、一口大にちぎる。B の材料は合わせておく。
- 4鍋にサラダ油を中火で熱し、レバーを入れて表面が色づくまで炒める。
- 5ねぎとにんにくを加えて炒め、香りが出てきたらニラと黒きくらげを入れて全体を混ぜ合わせる。
- 6Bを加え、ニラに火が通るまで炒める。
料理のポイント
- point! 豚レバーでも同じ働きがあります。
この記事を監修された先生
管理栄養士・国際薬膳師鈴木 理恵
イスクラ産業で製品開発および薬膳関連の仕事に従事。日本食糧新聞社百菜元気新聞への薬膳レシピ掲載、西洋フード・コンパスグループ(株)への薬膳メニュー提供など。身近な食材で簡単に作れる体と心によいレシピを提案している。