暑さによる疲労の回復を促す「アボカドのワカモレ」 - 漢方・中医学の情報サイト|COCOKARA中医学

COOKING食養生のレシピ

暑さによる疲労の回復を促す
「アボカドのワカモレ」

2019.07.09 UPDATE

監修:矢留 江里子 先生(国際中医薬膳師)

【難易度★☆☆】
アボカドは消化吸収を助けて栄養補給を促し、疲労回復に役立ちます。

アボカド 甘・酸味/涼性 疲労回復、便秘の改善、コレステロールの調節、肝機能の改善 など

アボカドは森のバターといわれるほど栄養価が高く、2割を占める脂質にはコレステロールを調節する働きのあるリノール酸やオレイン酸という不飽和脂肪酸が含まれています。
中医学的には「脾(ひ)」(胃腸)と「肝(かん)」(肝臓)の働きを高めるとされています。消化吸収を促すことで疲労回復を助けるだけでなく、肝機能の改善に役立ち、動脈硬化の予防に良いとされています。便通に良い食物繊維、酸化を防ぎ血流を促すビタミンEも豊富。体力回復や栄養補給にぴったりの食材です。
皮にツヤとハリがあり、さわった時に少し弾力を感じるくらいのものを選びましょう。

プリント

アボカドのワカモレ
RECIPE

暖かい地域や気温が高い夏に育つ産物は寒涼性のものが多く、体にこもった熱を冷まし、体を潤す性質がある野菜や果物が育ちます。例えばトマトやきゅうり、なす、スイカなどです。

アボカドは暑い国メキシコの代表的な食材。フレッシュな旬のトマトと合わせれば体の熱を冷ましながら、潤す相乗効果が期待できます。さらにライムは爽やかな香りで気を巡らし、酸味は汗を収斂します。夏の暑さによる疲労の回復を後押ししてくれるでしょう。
アボカドやトマトは体を冷やす食材ですが、玉ねぎやガーリックパウダーの温性の食材を入れることで、全体が寒涼性に傾きすぎず、陰陽のバランスが整います。
火を使わずに簡単、しかも栄養満点なメキシコのソウルフードで、これから迎える夏の暑さを乗り切りましょう。

調理時間10分

材料
【2人分】
アボカド………………1個
トマト…………………中1個
玉ねぎ…………………1/4個
ライムの絞り汁………大さじ1(レモン汁で代用可)
オリーブオイル………大さじ1
塩………………………ひとつまみ
こしょう………………少々
ガーリックパウダー…少々
無塩タコスチップス…適量
パクチー………………適量

COOKING

  1. 1アボカドを半分に切り、種を取って、スプーンで実を器に出す。フォークで少しつぶしてライムのしぼり汁をかける。
  2. 2トマトは1センチ角、玉ねぎはみじん切りする。
  3. 3①に②を入れ、オリーブオイル、塩、こしょう、ガーリックパウダーを加えて混ぜる。
  4. 4③を器に盛り、パクチー、タコスチップスをつけ合わせる。

料理のポイント

  • point! パクチーが好きな方はお好みの量を刻んで混ぜてください。
  • point! ガーリックパウダーの他に、チリパウダー、クミンパウダー、タバスコなどお好みで合わせてもおいしいです。
  • point! ワカモレは時間が経つと色が悪くなり水が出やすいので作り置きはせずに、フレッシュなうちに食べきれる量を作るのがおすすめです。

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この記事を監修された先生

国際中医薬膳師矢留 江里子 先生

矢留 江里子(やとめ えりこ)国際中医薬膳師。登録販売者。フードコーディネーター。食空間コーディネーター。NPO日本食育インストラクター。日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー。
日本中医学院(旧北京中医薬大学日本校)卒業。自然療法の料理教室の課程を修了。企業のイベントなどで薬膳講師を務める。イスクラ薬局勤務を経て2023年11月より、吉祥寺にて漢方薬店「薬食同源totonou漢方」 主宰。