監修:矢留 江里子 先生(国際中医薬膳師)
【難易度★☆☆】れんこんは余分な熱を冷まして体に潤いを与え、肺の働きを高めます。
れんこん 寒性/甘味 咳、痰、出血、貧血、下痢、便秘の改善
れんこんは蓮の地下茎が肥大した部分で、五臓の「心(しん)」(心臓)・「脾(ひ)」・「胃」を元気にしてくれます。特に「肺」を潤し、働きを高めるので、喉の渇きや痛み、咳、痰の改善によいでしょう。民間療法でもれんこんは咳や喘息に使われたり、荷葉(かよう)といって蓮の葉をお茶にしたり、葉でご飯を蒸したりします。蓮の実や胚芽は、心を養い穏やかにし、食欲増進、不正出血の改善などに効果があり、漢方薬では蓮子(れんし)、蓮心(れんしん)などとして使われます。
れんこんは色むらがなく厚みがありみずみずしいもの、穴の中が黒くなっていないものを選びましょう。
根菜の白あえ
RECIPE
朝晩の気温が過ごしやすくなり、秋の気配を感じるころ、気温差などで体調を崩す人も増えてきます。夏に弱った胃腸を正常に戻し、体力を整えましょう。
また、日中の暑さで余分な熱を体内にこもったままにしておくと、乾燥する秋に肺を傷めることになり、喉の痛みや咳など呼吸器系のトラブルが起こりやすくなります。
梨やれんこん、大根、白きくらげなどの身体を潤わせる食材(白い食材)を上手に取り入れましょう。
また、日中の暑さで余分な熱を体内にこもったままにしておくと、乾燥する秋に肺を傷めることになり、喉の痛みや咳など呼吸器系のトラブルが起こりやすくなります。
梨やれんこん、大根、白きくらげなどの身体を潤わせる食材(白い食材)を上手に取り入れましょう。
今回は、身体の余分な熱を冷まし潤い(水)を与えるれんこんに、「気」(エネルギー)を補うさつまいも、「血(けつ)」(栄養)を補うにんじんを合わせました。豆腐や白ごまも身体に潤いを与えてくれる食材です。暑さも残り乾燥する秋の始まりにぴったりの一品です。
調理時間20分
材料
【2〜3人分】
絹ごし豆腐…1/2丁
絹ごし豆腐…1/2丁
れんこん……50g
さつまいも…中1/4本(50g)
にんじん……中1/2本(50g)
にんじん……中1/2本(50g)
白練りゴマ…大さじ2
きび砂糖……小さじ1と1/2
塩……………ひとつまみ
しょうゆ……少々
わけぎ………(あれば)少々
わけぎ………(あれば)少々
COOKING
- 1絹ごし豆腐を布巾で包み皿を2枚重ねで重石をして水切りをする。
- 2れんこん、さつまいもはそれぞれ厚さ3mmの半月切りかいちょう切り、にんじんは同じ厚さで短冊切りにする。
- 3鍋にお湯を沸かして塩(分量外・ひとつまみ)を入れ、②をそれぞれ強火で串が通るくらいまで茹でる。さつまいもは煮崩れに注意。
- 4白練りゴマに①の絹ごし豆腐、きび砂糖、塩 しょうゆを入れよく混ぜ合わせる。絹ごし豆腐の大きさにより味を調整してください。
- 5食べる直前に、④の和え衣に③を混ぜ合わせ、わけぎがあれば上にのせる。
料理のポイント
- point! 中に入れる野菜はかぼちゃ、里芋、ごぼう、しいたけ、ほうれん草、インゲン、こんにゃくなど冷蔵庫にある野菜の中で組み合わせてみてください。
- point! 豆腐は木綿豆腐でもOKです。
この記事を監修された先生
国際中医薬膳師矢留 江里子 先生
矢留 江里子(やとめ えりこ)国際中医薬膳師。登録販売者。フードコーディネーター。食空間コーディネーター。NPO日本食育インストラクター。日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー。
日本中医学院(旧北京中医薬大学日本校)卒業。自然療法の料理教室の課程を修了。企業のイベントなどで薬膳講師を務める。イスクラ薬局勤務を経て2023年11月より、吉祥寺にて漢方薬店「薬食同源totonou漢方」 主宰。