監修:矢留 江里子 先生(国際中医薬膳師)
【難易度★★★】大豆は消化機能を高め、水分代謝をよくします。
大豆 平性/甘味 むくみ、消化不良、お腹のはり、疲れ など
畑の肉とも呼ばれる大豆は、良質なたんぱく質や脂質、ビタミンB群、ミネラルをたくさん含んでいるため、生活習慣病の予防や疲れた時の疲労回復にも役立ちます。
また、枝豆は「大豆の未成熟な状態」で大豆になる前に収穫されたものです。薬膳では枝豆も、消化を助け体内の水の巡りを改善する食材です。例えば、枝豆とビールはまさに絶妙な組み合わせと言えるでしょう。
チリビーンズ
RECIPE
成人の体内水分量は体重の約60%と言われ、体の潤いを保つ大切なものです。水分代謝がうまくいかないと、むくみやめまい、体の重だるさ、こわばり、頭痛、関節痛、車酔いなどの症状が現れると中医学では考えます。
胃腸を酷使する食生活や、お酒、冷たい飲料、脂っこいものや甘いもの、乳製品の過食、湿気の多い季節や、水を使う仕事などの環境下では「湿」(余分な水分や汚れ)を溜め込みやすくなります。
消化のよいものをよく噛んで食べるように心がけましょう。
今回は水煮の大豆に、いんげん豆を加えました。いんげん豆も消化促進、むくみ、暑気あたりによい食材です。
豆類は胃を元気にし、体に溜まった余分な水分を排出し、解毒してくれるものが多いので、いろいろな種類のお豆を積極的に取り入れるといいでしょう。
チリペッパーの香辛料は、体を温め、巡りをよくしてくれるので相乗効果が期待できます。
調理時間1:30分、2:60分
材料
(1.チリビーンズ)
大豆、いんげん豆などの水煮……100g
COOKING
- 1(1.チリビーンズ)にんにく、玉ねぎはみじん切り、トマトは1.5センチくらいでざく切りにする。
- 2フライパンにオリーブオイルをひいて、にんにくを入れてから火をつける。香りがたってきたら、ひき肉、玉ねぎ、トマト、大豆の順に炒める。
- 3②にチリペッパー、ローリエ、ブイヨン、塩を入れ水分が飛ぶまで煮詰める。
- 4(2.トルティーヤ)強力粉、コーンフラワーを混ぜたボウルにオリーブオイル、塩を加え、ぬるま湯を少しずつ入れて、耳たぶくらいの固さになるようにする。
- 5④を丸めてラップで包み、冷蔵庫で30分ほど休ませる。
- 6⑤を6等分にして丸め、打ち粉をした台で、めん棒で中央から外へ向かって生地を回しながら、1mmくらいの厚さになるまで伸ばす。
- 7フライパンに油(オリーブオイル)を薄くひき、生地を両面焼く。プックリ膨らむのが焼き上がりの目安。
料理のポイント
- point! 市販のミックスビーンズを使っても手軽に、美味しく作れます!
- point! ④でぬるま湯を加える際は、固さを見ながら調整してください。
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この記事を監修された先生
国際中医薬膳師矢留 江里子 先生
矢留 江里子(やとめ えりこ)国際中医薬膳師。登録販売者。フードコーディネーター。食空間コーディネーター。NPO日本食育インストラクター。日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー。
日本中医学院(旧北京中医薬大学日本校)卒業。自然療法の料理教室の課程を修了。企業のイベントなどで薬膳講師を務める。イスクラ薬局勤務を経て2023年11月より、吉祥寺にて漢方薬店「薬食同源totonou漢方」 主宰。