監修:矢留 江里子 先生(国際中医薬膳師)
【難易度★☆☆】
牡蠣は体に潤いを与え精神を安定させます。
牡蠣 平性/甘鹹 血・津液を補い滋養強壮、不眠、不安感の改善、美肌など
牡蠣は‘‘海のミルク‘‘と言われ、体に「潤い」を与え「血」を補います。五臓の「心・肝・腎」の機能を高め、イライラや不安感、動悸、不眠を改善しストレスや過労による心身の疲労も和らげます。
また、ホルモンの代謝を正常に保ち生殖器や脳機能も活性化、体をスムーズに機能させるミネラルが豊富に含まれています。
中医薬でも牡蠣の殻を焼いて粉末にしたボレイは精神を安定させる漢方薬によく使われます。
牡蠣の選び方のポイントは、身がふっくらと厚くひだが黒くて鮮やかな新鮮なものを選ぶようにすると良いでしょう。
牡蠣のアヒージョ
RECIPE
中医学でいう「血」の働きは、体を温め、肌や髪を潤し、意識を清明にし、思考や精神活動を支えます。
例えば体が冷える、カサカサする、爪が割れやすい、目のかすみ、物忘れや不安感、動悸、不眠などの症状は血液不足のサインかもしれません。
規則正しい生活を心がけバランスの良い食事をしましょう。
今回は牡蠣の旨みをオリーブオイルに移していきます。オリーブオイルも乾燥を防ぎ、腸を潤し、<血液をサラサラ>にするので相乗効果が期待できます。 残りのオイルは捨てずに、青菜炒め、きのこ炒め、茹でたジャガイモを炒めたり、パスタに使うなど、 アレンジしていろいろなお料理に合わせられるでしょう。
調理時間20分
材料
【2人分】
牡蠣 ……………………………200g
マッシュルーム ………………6個
プチトマト ……………………6個
鷹の爪 …………………………1かけ
にんにく ………………………1かけ
オリーブオイル ………………150cc
塩 ………………………………適量
こしょう……………………… 適量
パセリ………………………… 適量
あれば 片栗粉…………………大さじ1
(牡蠣を洗うときに使うと汚れがきれいに落ちます)
COOKING
- 1牡蠣を塩大さじ1、片栗粉大さじ1を入れ軽く混ぜ、ひたひたになるくらいの水を加えて丁寧に洗い、2〜3回よくすすぎ、キッチンペーパーで水気をとる。
- 2にんにくはスライスして芯をとる。マッシュルームも3〜4つにスライス。 鷹の爪の種は、辛味がきつくなるので、とりのぞいておく。
- 3鍋にオリーブオイル、にんにく、鷹の爪を入れ、弱火にかけ、香りをだす。
- 4マッシュルーム、牡蠣を入れ、牡蠣がぷっくりしたら(弱火で3分くらい)プチトマトを入れ、1分ほど加熱。塩、こしょうで味をととのえ、パセリをかけて完成。
料理のポイント
- point! 牡蠣はよく洗い、よく水気を切ってから調理してください。
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この記事を監修された先生
国際中医薬膳師矢留 江里子 先生
矢留 江里子(やとめ えりこ)国際中医薬膳師。登録販売者。フードコーディネーター。食空間コーディネーター。NPO日本食育インストラクター。日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー。
日本中医学院(旧北京中医薬大学日本校)卒業。自然療法の料理教室の課程を修了。企業のイベントなどで薬膳講師を務める。イスクラ薬局勤務を経て2023年11月より、吉祥寺にて漢方薬店「薬食同源totonou漢方」 主宰。