監修:鈴木 理恵(管理栄養士・国際薬膳師)
【難易度★★★】
にんじんは、肝を養って目の症状を改善したり胃腸の働きを良くします。
にんじん 平性/甘味 肝を養って目の症状を改善する、胃腸の働きを良くするなど
にんじんは、肝血不足によっておこるドライアイやかすみ目、眼精疲労、夜盲症など目の症状を改善します。また、胃腸の働きを円滑にして食欲不振や胃のもたれ、おなかの張りなどを改善する作用もあります。
にんじん(carrot)がもとになって名付けられたβ-カロテンを多く含むことはよく知られていますが、β-カロテンは油といっしょに摂ると吸収率が高まります。
にんじんシフォンケーキ
RECIPE
4月上旬は二十四節気の清明(せいめい)を迎えます。この時期は春分を過ぎ、陽気が盛んになってくるため自律神経を司る肝が興奮して、イライラやのぼせ、めまい、目が赤くなる、不眠などの症状があらわれやすくなります。このようなときは、血や潤いを補う作用や気を巡らす作用を持つ食材で肝の機能を正常にすることが必要です。
今回は、肝血を養い潤いをもたらし精神を落ち着かせる作用のあるにんじん、卵、小麦粉、アーモンドパウダーと気を巡らすオレンジジュースを使い、春の肝の働きをのびやかにするシフォンケーキにしました。
調理時間70分
材料
【15cmシフォン型1個分】
にんじん……………………………100g(約1/2本)
卵……………………………………3個
グラニュー糖………………………70g
米油(サラダ油でも可)…………大さじ1
オレンジジュース…………………大さじ2
A アーモンドパウダー……………40g
薄力粉……………………………60g
ベーキングパウダー……………小さじ1/2
生クリーム(好みで)……………適量
ミントの葉(好みで)……………適量
COOKING
- 1にんじんは皮をむいてすりおろす。卵は卵白と卵黄に分ける。Aの材料をあわせてふるう。オーブンを170℃に温めておく。
- 2ボウルに卵黄とグラニュー糖の半量を入れて泡だて器で白っぽくなるまでまぜる。米油を少しずつ加えてよく混ぜ、にんじんとオレンジジュースを加えて混ぜ合わせる。
- 3別の乾いたボウルに卵白と残りのグラニュー糖を入れて角が立つまで泡立てる。②を加えゴムべらで混ぜ、ふるっておいたAの粉類を加えて軽く切るように混ぜ合わせる。
- 4シフォン型に③の生地を流し込み、生地を平らにならして170℃のオーブンで35分焼く。焼きあがったらすぐに逆さにし、円筒部分にビンなどを差し込んで粗熱を取る。
- 5冷めたらパレットナイフなどで型からはずす。切り分けてホイップした生クリームとミントの葉を好みで添える。
料理のポイント
- point! ホイップクリームの甘さの目安は生クリーム200mlにグラニュー糖12g(大さじ1)です。
この記事を監修された先生
管理栄養士・国際薬膳師鈴木 理恵
イスクラ産業で製品開発および薬膳関連の仕事に従事。日本食糧新聞社百菜元気新聞への薬膳レシピ掲載、西洋フード・コンパスグループ(株)への薬膳メニュー提供など。身近な食材で簡単に作れる体と心によいレシピを提案している。