監修:鈴木 理恵(管理栄養士・国際薬膳師)
【難易度★☆☆】
たけのこは痰(たん)や体内の余分な熱を取ります
たけのこ 寒性/甘味 痰(たん)や体内の余分な熱を取る、便通をよくするなど
たけのこは、痰(たん=水分代謝が停滞して生じた病的な産物)や体内の余分な熱取る働きがあります。食べたものが消化できずに停滞してお腹が張る、胃に熱があってのどが渇く、粘った痰を伴う咳などの症状を改善します。また便通を調え、尿の出を良くします。食物繊維が多いため消化の負担になりやすいので、胃腸の弱い方は控え目にしましょう。
たけのこ入りドライカレー
RECIPE
3月上旬は二十四節気の啓蟄(けいちつ)にあたります。「冬籠りの虫が這い出る」という意味があるように、気温の高い日もあり人も活動的になり始めます。しかし、この時期はまだ寒さも残ることから体がついていかない場合もあるため、体を温めて活動するエネルギー(陽気)を助けることが必要です。更に春に活発になる肝の働きをよくすることと、肝が影響を与える胃腸の機能も正常にするようにします。
今回は、陽気の働きを促すたまねぎ、にんにく、しょうが、カレー粉等に含まれる香辛料、肝の働きを助けるにんじんやレーズン、セロリ、胃腸を調え元気になるごはんなどを使いました。たけのこは、春先の寒さなどによる気の巡りが滞って生じるお腹のはりを解消し、胃腸を調えることで春の新陳代謝をスムーズにする作用があります。
調理時間30分
材料
【2人分】
合挽肉………………………………150g
たけのこ……………………………100g
たまねぎ……………………………1/2個
にんじん……………………………1/2本
にんにく……………………………1/2片分
しょうが……………………………1/2片分
セロリ………………………………1/2本分
カレー粉……………………………大さじ1・1/2
ガラムマサラ………………………小さじ1
塩……………………………………小さじ1/2
A トマト(缶詰)…………………1/2缶(200g)
トマトケチャップ………………大さじ2
ウスターソース…………………小さじ1
牛乳………………………………1/4カップ
水…………………………………1/2カップ
レーズン……………………………20g
米油(サラダ油でも可)…………大さじ1・1/2
温かいごはん………………………300g
パセリ………………………………適量
COOKING
- 1たけのこは粗みじんに、たまねぎ、にんじん、にんにく、しょうが、セロリ、パセリはそれぞれみじん切りにする。
- 2鍋に米油を熱し、にんにく、しょうがを入れて炒める。香りが出てきたら、たまねぎを加え、透き通るまで炒め、たけのこ、にんじん、セロリを加えて炒め合わせる。
- 3②に挽肉を入れて炒め、肉の色が変わったら、カレー粉、ガラムマサラ、塩を加え、香りが出るまで炒める。
- 4③にAを加えて混ぜ、ひと煮立ちしたら弱火にして10分煮込み、最後にレーズンを加えてひと混ぜして火を止める。
- 5器にごはんを盛り、④のドライカレーをかけて、パセリのみじん切りを散らす。
料理のポイント
- point! ガラムマサラが無い場合は、入れなくても構いません。
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この記事を監修された先生
管理栄養士・国際薬膳師鈴木 理恵
イスクラ産業で製品開発および薬膳関連の仕事に従事。日本食糧新聞社百菜元気新聞への薬膳レシピ掲載、西洋フード・コンパスグループ(株)への薬膳メニュー提供など。身近な食材で簡単に作れる体と心によいレシピを提案している。