監修:笹沼歌乃(国際中医薬膳管理師)
【難易度★☆☆】
レンズ豆は、脾を健やかに保ちながら余分な湿を取り除きます
レンズ豆 平性/甘味・渋味 むくみ、体の重だるさ、お腹の張り、下痢 など
レンズ豆は、古くから世界各地で親しまれてきた豆類のひとつです。薬膳では脾をいたわりたいときの食養生に用いられます。赤、黄、緑、茶、黒など種類が豊富で、それぞれに異なる風味や食感を楽しめるのも魅力です。一般に「赤レンズ豆」として流通するものには、外皮を取り除いて二つに割ったオレンジ色のタイプが多く、短時間で火が通って煮崩れしやすいため、スープやポタージュに自然なとろみをつけるのに向いています。一方、緑、茶、黒色のレンズ豆は皮付きのものが多く、比較的形を保ちやすいため、煮込み料理やサラダ、付け合わせなどに適しています。
栄養学的には、たんぱく質や食物繊維、鉄、カリウム、ビタミンB群などを含む、栄養豊かな食材です。日々の食事に上手に取り入れたい食材といえるでしょう。
ギリシャ風レンティルスープ
レシピ
こんにちは。国際中医薬膳管理師の笹沼です。
レンティルスープは、レンズ豆を使ったさまざまなスープを指す呼び名で、世界各地で親しまれています。今回はギリシャの伝統的なレンズ豆スープにならい、肉類を使わず、レンズ豆と野菜のおいしさを存分に味わえるギリシャ風のレンティルスープに仕上げました。ヴィーガンの方にも取り入れやすい一品です。
薬膳では、食材本来の持ち味を生かすことを大切にします。そこで今回は、レンズ豆と野菜を蒸してからスープにすることで、素材が持つ自然な甘みとうま味を引き出しました。薬膳の観点では、にんじんやじゃがいもは胃腸をいたわり、長ねぎやにんにくは体を温めます。また、玉ねぎには気の巡りを整える働きがあり、体を温めながら巡りをサポートしてくれます。クミンとコリアンダーの豊かな香りが食欲を誘い、仕上げに添えるレモンの爽やかな酸味が味を引き締めます。むくみや体の重だるさが気になるときに取り入れたい、レンズ豆と野菜たっぷりの食べるスープです。
調理時間60分
材料
【2人分】
レンズ豆(水煮)・・・・・・・・・・・・・・・・・200g
にんじん・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・80g
玉ねぎ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・80g
じゃがいも・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・80g
長ねぎ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・50g
にんにく(みじん切り)・・・・・・・・・・・小さじ1/2
クミン(パウダー)・・・・・・・・・・・・・・・小さじ1
コリアンダー(パウダー)・・・・・・・・・少々
塩・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・適量
こしょう・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・適量
パセリ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・飾り用
レモン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・飾り用
水・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・500ml
作り方
- 1にんじん、玉ねぎ、じゃがいも、長ねぎを、一口サイズに乱切りにする。
- 2蒸し器にクッキングシートを広げ、水を切った水煮レンズ豆と①の材料を乗せ、約15分~20分蒸す。
- 3蒸しあがった②と、刻んだにんにく、クミン、コリアンダー、水200mlを合わせ、ミキサーにかける。
- 4③がスープ状になったら鍋に移し、水300mlを加えて20分ほど煮込む。塩とこしょうで味をととのえる。
- 5皿に盛り付け、パセリとレモンをトッピングする。
料理のポイント
- point! 少しもったりとした食べごたえのある仕上がりになります。さらっとしたスープにしたい場合は、じゃがいもの量を減らし、水を少し多めに加えて調整してください。
- point! 水煮のレンズ豆200gは、乾燥タイプの赤レンズ豆80gに変更できます。その場合は、赤レンズ豆をよく洗った後、沸騰させた湯で柔らかくなるまで茹で、工程③で他の材料と一緒にミキサーにかけてください。
- point! 工程②では、にんじんやじゃがいもに竹串がすっと通るまでしっかり蒸すと、ミキサーにかけたときになめらかな口当たりに仕上がります。
この記事を監修された先生
国際中医薬膳管理師笹沼歌乃
国際中医専門員。国際中医薬膳管理師。登録販売者。
イスクラ産業株式会社中成薬事業本部広報課にて、中医学情報サイト「COCOKARA中医学」の運営。イスクラ中医薬膳講座(主催:イスクラ中医薬学院)で薬膳講師として従事。薬膳の調理実習やイベント開催、SNSの運用を通して中医学を紹介。
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