春のストレスシーズンに「豆苗の気巡りキッシュ」のレシピご紹介 - 漢方・中医学の情報サイト|COCOKARA中医学

COOKING食養生のレシピ

春のストレスシーズンに
「豆苗の気巡りキッシュ」のレシピご紹介

2025.04.22 UPDATE

豆苗のキッシュ

監修:松本 誉子 先生(中医薬膳師)

【難易度★☆☆】
豆苗は、気の巡りを整え、余分な熱を冷まして気持ちを落ち着かせます

豆苗

豆苗 平性/甘味 体の余分な熱を冷ます、解毒、肝の働きを整える、炎症を鎮める など

豆苗はエンドウ豆を発芽させて栽培された野菜で、季節を問わず安定的に購入できる便利な食材です。中医学的には、平肝、清熱の働きがあり、気の巡りを整えてストレスやイライラをやわらげ、体にこもった余分な熱を冷ます効果が期待できるため、春先のイライラや、のぼせが気になるときにおすすめです。栄養学的にはビタミンCやカリウムが豊富で、むくみ対策や、疲労回復に役立ちます。豆苗は、生でも加熱しても食べられ、サラダ、炒め物、スープなど、幅広い料理に活用できるため、春の食卓に積極的に取り入れたい食材です。

プリント

豆苗の気巡りキッシュ
RECIPE

こんにちは。中医薬膳師の松本誉子です。

春は、寒暖差や生活環境の変化により、自律神経が乱れやすく、イライラや落ち込みといったストレス症状が現れやすい季節です。中医学では、春は肝の働きが乱れやすい時期とされ、肝のバランスが崩れると気の巡りも滞り、心や体の不調が現れやすくなると考えられています。
今回ご紹介するキッシュは、具材に豆苗、パプリカ、玉ねぎなどを使用します。豆苗と同様に、パプリカや玉ねぎにも気の巡りを整える作用があり、春のストレスによる不調をやわらげるのに最適な組み合わせです。さらに、卵液には甘酒を加えることで、体の内側から潤いを与え気持ちを落ち着かせます。生地は冷凍パイシートを使うので、簡単に本格的な一品を楽しむことができます。ぜひお試しください!

調理時間60分~90分

材料

【直径18〜20cmの丸型のパイ型(タルト型)1台分】

豆苗・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1パック
パプリカ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1/2個
玉ねぎ(中サイズ)・・・・・・・・・1個
ベーコン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2

冷凍パイシート・・・・・・・・・・・・・2枚
卵・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3個
生クリーム・・・・・・・・・・・・・・・・・100ml
甘酒・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・大さじ2
ピザ用チーズ・・・・・・・・・・・・・・・50g

COOKING

  1. 1冷凍パイシート2枚を綿棒で伸ばしてつなげる。
  2. 2パイ型に①のパイシートを敷き、全体にフォークで穴を空けたら、その上にクッキングシートと重しを乗せ、200℃のオーブンで15分焼く。
  3. 3玉ねぎは薄切り、パプリカとベーコンは5㎜幅に、豆苗は3㎝幅に切り、フライパンで炒めておく。ボウルに卵、生クリーム、甘酒を混ぜ合わせておく。
  4. 4②のクッキングシートと重しを外した中に、③で炒めた野菜と卵液を流しいれ、上にチーズを乗せる。
  5. 5180℃に温めたオーブンで45分程度、綺麗な焼き色が付くまで焼き上げる。

料理のポイント

  • point! 豆苗やパプリカ、玉ねぎなどの野菜は、オーブンで焼く前にしっかり炒めて水分を飛ばしましょう。水分が多いままの場合、焼成中に水が出て卵液がうまく固まらない原因になります。
  • point! オーブンによって焼き加減に差が出るため、様子を見ながら調整しましょう。表面が早くこんがりしてきたら、焦げすぎを防ぐためにアルミホイルをかぶせると、きれいに仕上がります。
  • point! 重しがない場合は、米や小豆で代用可能です。使ったお米は水を多めにして炊飯したり、リゾットやおかゆにして食べることが出来ます。

登録無料!中医学の情報をLINEでお届け!

健康と美容に役立つ季節の中医学情報、体質チェック、友だち限定キャンペーンなどを配信!

この記事を監修された先生

中医薬膳師松本 誉子 先生

松本 誉子(まつもと たかこ)
中医薬膳師。中医薬膳茶師。みそソムリエ。日本中医食養学会局員。
くらし薬膳 美容薬膳の執筆/監修/指導。
日本中医学院(旧北京中医薬大学日本校薬膳科)を卒業後、薬膳理論を取り入れたカフェを世田谷区三軒茶屋にオープン。現在は薬膳料理教室『ドードーの空キッチン』の主宰兼講師として、楽しく食べられる「おうちごはん」をモットーにカラダと心の健康を保つ方法を伝えている。