肝臓の疲労、不眠や不安を解消する 牡蠣と海老のブイヤベース - 漢方・中医学の情報サイト|COCOKARA中医学

COOKING食養生のレシピ

肝臓の疲労、不眠や不安を解消する
牡蠣と海老のブイヤベース

2023.12.12 UPDATE

監修:和田 暁 先生()

【難易度★☆☆】
牡蠣は肝臓の疲労、精神不安、寝つきが悪い、栄養不足の改善をします

牡蠣 平性/甘味・鹹味 滋養力が高い、肝と脳の機能を健やかにする など

中国は古くから“冬至到清明,蚝肉肥晶晶(冬至から清明まで、牡蠣の肉は脂がのっている)”といい、上質の牡蛎は冬至から清明(春分の後、穀雨の前の期間)までと言われています。中医学では、牡蛎は、心と肝に働き、滋陰養血安神、軟堅消腫の働きを持っています。唐時代の『食療本草』には“火上炙,令沸,去壳食之,甚美。令人細潤肌膚,美顔色(火の上で焼き、沸騰させ、殻を取り食すと、非常に美味しい。人の肌を滑らかにし、顔色を美しくする。)“と記されており、牡蠣は古くから美肌の働きを有するとされています。また、現代の『食経』には、“治夜不眠、志意不定(牡蠣は不眠、気分の不安の解消によい)”と記述され伝承されています。

 

栄養学的には、亜鉛、タウリンが豊富で栄養価が高いことで知られています。過度の飲酒、ストレスによる不安や不眠、貧血、妊活(男女ともに)におすすめしたい食材です。特に焼いた牡蠣は収斂(しゅうれん)の力が強く、汗かき、寝汗、遺精、不正出血、おりものが多い方の味方です。更に制酸の作用も知られており、胃痛にもよく使われます。但し、消化機能が弱っている方、下痢の場合は控えましょう。

プリント

牡蠣と海老のブイヤベース
RECIPE

暦上は大雪の季節。間もなく冬至を迎え、本格的な冬が到来します。中医学では、“冬令進補、開春打虎”ということわざがあります。万物冬眠の冬は、元気の源を蓄える絶好の時期で、滋養たっぷりの食事を適切に摂れば、春には虎にも勝てるほどのパワーを持てる。という意味です。師走の12月は忘年会などで飲酒も多くなり、肝臓もアルコール分解にフル回転。疲れが出やすくなり、血(けつ)を貯蔵し、脳に供給する機能も低下しやすくなります。脳の滋養不足は不安、不眠を招く原因のひとつです。本レシピは牡蠣に海老、ムール貝、大和芋ににんにくをプラスして滋養力アップと同時に陽気補充(海老、ムール貝)、冷え改善(ムール貝、海老、玉ねぎ、にんにく、パプリカ、ローズマリー)、消化促進(大和芋、トマト)の効果も期待できます。冬の食卓にぜひ取り入れましょう。

調理時間20分

材料

【2人分】

牡蠣・・・・・・・・・・・・大4個
殻付き海老・・・・・・4匹
ムール貝・・・・・・・・4個
大和芋・・・・・・・・・・100g
玉ねぎ・・・・・・・・・・100g
パプリカ・・・・・・・・1/2個
ローズマリー・・・・・少々
にんにく・・・・・・・・1片
オリーブオイル・・・大さじ1

A
トマトの缶詰・・・・1/2個(135g)
白ワイン・・・・・・・・100ml
コンソメスープ・・100ml
塩・・・・・・・・・・・・・・・少々
胡椒・・・・・・・・・・・・・少々

COOKING

  1. 1牡蠣は小麦粉をまぶし洗う。海老は背わたを竹串で除く。ムール貝はこすり洗いをする。
  2. 2大和芋は皮をとり乱切りにする。玉ねぎ、パプリカは細切りにする。
  3. 3オリーブオイルを熱し、②を中火で2分ほど炒める。
  4. 4一旦火を止める。③に海老、牡蠣、ムール貝を入れ材料Aを加え再び中火にかける。
  5. 5④が煮立ったら、火を弱めて蓋をし、3~4分煮る。
  6. 6⑤に塩、胡椒を加えて味を整える。
  7. 7最後にローズマリーを入れる。

料理のポイント

  • point! 小麦粉で牡蠣を洗うことで汚れをしっかり落とせます。
  • point! コンソメスープは、顆粒のコンソメの素小さじを1/2を水1/2カップに溶いたものを使ってもいいです。
  • point! 魚介類は、火を入れすぎると身が固くなるので注意しましょう。

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この記事を監修された先生

和田 暁 先生

和田 暁(わだ しゃお)
上海中医薬大学中医学部卒、同大学付属病院勤務。昭和大学研修中、日本医食同源第一提唱者の新居裕久教授と出会い、中医学を毎日の食卓へ届けることを目指し、薬膳普及の道へ進む。
2015年、世界中医薬学会連合会より世界初の高級中医薬膳伝授師称号を授与。現在、一般社団法人薬膳アカデミア理事長・世界中医薬学会連合会常務理事、日本国際中医薬膳管理師会会長、上海中医薬大学日本校教授、東京栄養士薬膳研究会顧問。
主な著書に『薬膳で治す』(時事書房・共著)『まいにち養生ごはん』(学陽書房・監修)『中医婦人科学』(上海科技出版社・共著)雑誌『助産雑誌』連載執筆など。