秋冬の乾燥対策に 「揚げ豆腐の餡かけ」 - 漢方・中医学の情報サイト|COCOKARA中医学

COOKING食養生のレシピ

秋冬の乾燥対策に
「揚げ豆腐の餡かけ」

2024.09.24 UPDATE

監修:笹沼歌乃(国際中医薬膳管理師)

【難易度★★☆】
ごまは皮膚の乾燥や、腸の乾燥による便秘に役立ちます

ごま 平性/甘味 肝腎不足によるめまい・耳鳴り・若白髪、皮膚の乾燥、腸の乾燥による便秘 など

ごまは、中医学の古典書「本草綱目」に「肝腎を補い、血を養い、髪を黒くし、腸を潤す」と記載されており、皮膚や髪の乾燥、空咳、便秘などの症状にお困りの方におすすめの食材です。栄養学的には大きな差はないとされる白ごまと黒ごまですが、中医学的には白ごまは肺を潤し、黒ごまは補腎に偏ると言われています。風味にも違いがありますので、それぞれの用途によって使い分けるとよいでしょう。ごまは、ごま油やすりごま、練りごまで摂取すると栄養が吸収されやすくなります。ただし、すりごまは、保存状況によって酸化しやすいので、使用する直前にすることをおすすめします。

参考:上海化学技術出版社『中药大辞典 』下册 第二版

プリント

揚げ豆腐の餡かけ
RECIPE

秋冬は乾燥が気になる季節です。そんな時期におすすめなのが、体に良い上質なごま油を使った料理です。ごま油は体を潤す効果があり、特に乾燥が気になるこれからの季節にぴったりです。さらに、豆腐も津液を補う力があるため、ごま油で揚げた揚げ豆腐は、潤いを与えるレシピとして最適です。
今回ご紹介する、「揚げ豆腐の餡かけ」では、餡かけにえびとしめじを使用しました。えびとしめじは補腎に必要な食材で、養生効果が高いです。乾燥時期にぴったりの餡かけ料理で、体を内側から潤しましょう。

調理時間30分

材料

【2人分】

豆腐・・・・・・・・・・・・・・・・1丁

しめじ・・・・・・・・・・・・・・60g

えび・・・・・・・・・・・・・・・・4匹

しょうが・・・・・・・・・・・・1g

片栗粉・・・・・・・・・・・・・・10g

小麦粉・・・・・・・・・・・・・・10g

ごま油・・・・・・・・・・・・・・大さじ2

 

調味料A:

出汁・・・・・・・・・・・・・・・・150ml

・・・・・・・・・・・・・・・・・・ひとつまみ

醤油・・・・・・・・・・・・・・・・小さじ1/2

しょうが・・・・・・・・・・・・1g

 

餡かけ用:

片栗粉・・・・・・・・・・・・・・小さじ1

COOKING

  1. 1豆腐を一口大に切って水切りをする。
  2. 2①に片栗粉と小麦粉をまぶし、大さじ2のごま油で揚げ焼きする。
  3. 3しょうがとしめじ、えびを適当な大きさに切る。
  4. 4しょうがとしめじを炒め、調味料Aを加える。
  5. 5④にえびを加え火が通るまで炒める。
  6. 6⑤に水とき片栗粉でとろみをつける。
  7. 7皿に豆腐をいれ、上から⑥をかける。

料理のポイント

  • point! 豆腐はしっかりと水切りをした方が揚げる時安全ですし、味がしみこんで美味しいです。
  • point! 体が冷えているときは、しょうがの量を増やすとよいでしょう。
  • point! 木綿豆腐を使用すると崩れにくくきれいに仕上がります。ふわふわ食感を大切にしたい場合は、絹豆腐にしましょう。

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この記事を監修された先生

国際中医薬膳管理師笹沼歌乃

国際中医専門員。国際中医薬膳管理師。登録販売者。
イスクラ産業株式会社中成薬事業本部広報課にて、中医学情報サイト「COCOKARA中医学」の運営。イスクラ中医薬膳講座(主催:イスクラ中医薬学院)で薬膳講師として従事。薬膳の調理実習やイベント開催、SNSの運用を通して中医学を紹介。​​