監修:笹沼歌乃(国際中医薬膳管理師)
【難易度★★☆】
ごまは皮膚の乾燥や、腸の乾燥による便秘に役立ちます
ごま 平性/甘味 肝腎不足によるめまい・耳鳴り・若白髪、皮膚の乾燥、腸の乾燥による便秘 など
ごまは、中医学の古典書「本草綱目」に「肝腎を補い、血を養い、髪を黒くし、腸を潤す」と記載されており、皮膚や髪の乾燥、空咳、便秘などの症状にお困りの方におすすめの食材です。栄養学的には大きな差はないとされる白ごまと黒ごまですが、中医学的には白ごまは肺を潤し、黒ごまは補腎に偏ると言われています。風味にも違いがありますので、それぞれの用途によって使い分けるとよいでしょう。ごまは、ごま油やすりごま、練りごまで摂取すると栄養が吸収されやすくなります。ただし、すりごまは、保存状況によって酸化しやすいので、使用する直前にすることをおすすめします。
参考:上海化学技術出版社『中药大辞典 』下册 第二版
揚げ豆腐の餡かけ
RECIPE
秋冬は乾燥が気になる季節です。そんな時期におすすめなのが、体に良い上質なごま油を使った料理です。ごま油は体を潤す効果があり、特に乾燥が気になるこれからの季節にぴったりです。さらに、豆腐も津液を補う力があるため、ごま油で揚げた揚げ豆腐は、潤いを与えるレシピとして最適です。
今回ご紹介する、「揚げ豆腐の餡かけ」では、餡かけにえびとしめじを使用しました。えびとしめじは補腎に必要な食材で、養生効果が高いです。乾燥時期にぴったりの餡かけ料理で、体を内側から潤しましょう。
調理時間30分
材料
【2人分】
豆腐・・・・・・・・・・・・・・・・1丁
しめじ・・・・・・・・・・・・・・60g
えび・・・・・・・・・・・・・・・・4匹
しょうが・・・・・・・・・・・・1g
片栗粉・・・・・・・・・・・・・・10g
小麦粉・・・・・・・・・・・・・・10g
ごま油・・・・・・・・・・・・・・大さじ2
調味料A:
出汁・・・・・・・・・・・・・・・・150ml
塩・・・・・・・・・・・・・・・・・・ひとつまみ
醤油・・・・・・・・・・・・・・・・小さじ1/2
しょうが・・・・・・・・・・・・1g
餡かけ用:
片栗粉・・・・・・・・・・・・・・小さじ1
COOKING
- 1豆腐を一口大に切って水切りをする。
- 2①に片栗粉と小麦粉をまぶし、大さじ2のごま油で揚げ焼きする。
- 3しょうがとしめじ、えびを適当な大きさに切る。
- 4しょうがとしめじを炒め、調味料Aを加える。
- 5④にえびを加え火が通るまで炒める。
- 6⑤に水とき片栗粉でとろみをつける。
- 7皿に豆腐をいれ、上から⑥をかける。
料理のポイント
- point! 豆腐はしっかりと水切りをした方が揚げる時安全ですし、味がしみこんで美味しいです。
- point! 体が冷えているときは、しょうがの量を増やすとよいでしょう。
- point! 木綿豆腐を使用すると崩れにくくきれいに仕上がります。ふわふわ食感を大切にしたい場合は、絹豆腐にしましょう。
この記事を監修された先生
国際中医薬膳管理師笹沼歌乃
国際中医専門員。国際中医薬膳管理師。登録販売者。
イスクラ産業株式会社中成薬事業本部広報課にて、中医学情報サイト「COCOKARA中医学」の運営。イスクラ中医薬膳講座(主催:イスクラ中医薬学院)で薬膳講師として従事。薬膳の調理実習やイベント開催、SNSの運用を通して中医学を紹介。