体の中から涼をとる「きゅうりの水餃子」 - 漢方・中医学の情報サイト|COCOKARA中医学

COOKING食養生のレシピ

体の中から涼をとる
「きゅうりの水餃子」

2024.07.23 UPDATE

監修:笹沼歌乃(国際中医薬膳管理師)

【難易度★★★】
きゅうりは体の余分な熱を取り、喉や口の渇きを和らげ、むくみを解消します

きゅうり 寒性/甘味 口や喉の渇き、むくみの解消、夏バテ対策 など

体内の熱を取り、喉や口の渇きを解消し、むくみにも役立つきゅうりは、1年のうちで最も暑いとされる小暑や大暑の時期に大変重宝される野菜の一つです。また、夏場には高温や冷房で水分不足になりがちな体を潤してくれる力もあります。手軽に購入できるのも魅力的なきゅうりは、痰湿タイプの方のダイエットにも向いています。ただし、体が冷えている方や胃腸が弱い方は摂り過ぎに注意しましょう。

プリント

きゅうりの水餃子
RECIPE

暑い日は、冷たいものばかりを摂ってしまいがちですが、それでは脾胃(ひい)が疲れてしまいます。脾胃が不調になると、体に余分な水分が溜まることでむくみやだるさを感じたり、疲れやすくなったりします。そこで、涼性や寒性の食材を使って、脾胃に負担をかけずに体を優しく冷やす方法をおすすめします。今が旬のきゅうりは寒性の食材で、暑い夏にぴったりです。今回は、皮を作る時にきゅうりの搾り汁を入れて、きゅうり丸ごとを食べる水餃子のご紹介です。皮がうっすらと緑色になり、見た目にも涼しいですし、中医学では、食材丸ごとを食すことを一物全体(いちもつぜんたい)といい、食材の色や形、味や香り、栄養素など、様々な要素をバランスよく摂ることができます。餡には、気血(きけつ)の流れをよくする炒り卵を加えました。きゅうりの水餃子は、日本では珍しいかもしれませんが、中国では一般的なレシピです。夏の暑さに負けないように、体の中から涼をとるきゅうりの水餃子を作ってみませんか。 

調理時間90分

材料

【2人分】 

餡: 

豚ミンチ・・・・・・・・・・・・・・200g 

きゅうり・・・・・・・・・・・・・・3本 

炒り卵・・・・・・・・・・・・・・・・卵1個

香菜・・・・・・・・・・・・・・・・・・お好みで 

醤油・・・・・・・・・・・・・・・・・・大さじ1 

オイスターソース・・・・・・大さじ1/2 

ごま油・・・・・・・・・・・・・・・・大さじ1 

サラダ油・・・・・・・・・・・・・・大さじ1 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・小さじ1 

 

皮: 

強力粉・・・・・・・・・・・・・・・・120g 

薄力粉・・・・・・・・・・・・・・・・80g 

きゅうりの搾り汁・・・・・・100ml 

 

打ち粉用薄力粉・・・・・・・・大さじ2 

COOKING

  1. 1きゅうりを千切りにし、塩小さじ1を振りかけ10分ほど置く。(スライサーを使ってもよい)
  2. 2①のきゅうりを絞る。絞り汁は皮作りで使うのでとっておく。
  3. 3強力粉、薄力粉に②のきゅうりの搾り汁を100ml加え、箸で生地がポロポロするまで混ぜる。その後、しっかりこねて丸めたら濡れ布巾をかけ30分ねかせる。
  4. 4フライパンにサラダ油大1をひき、炒り卵を作り、冷やす。
  5. 5豚ミンチに醤油、オイスターソース、ごま油を加えよくこねた後、②の絞ったきゅうりと④の炒り卵を加え更に混ぜ合わせる。
  6. 6③の生地を20個~24個に切りわけ、麺棒などで丸く薄く伸ばし餃子の皮をつくる。
  7. 7⑥の生地で⑤の餡を包み、たっぷりのお湯で5~6分茹でる。盛り付けにお好みで香菜を飾る。

料理のポイント

  • point! 作り方④では、炒り卵は、小さくし過ぎないほうが食感、見た目にもおすすめです。
  • point! 作り方⑤で、きゅうりの水が出て餡が水っぽくならないように、豚ミンチに調味料を加えて混ぜ合わせた後にきゅうりを加えることをおすすめします。
  • point! 皮は、強力粉と薄力粉をブレンドすることで餃子の皮を成形しやすくなります。

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この記事を監修された先生

国際中医薬膳管理師笹沼歌乃

国際中医専門員。国際中医薬膳管理師。登録販売者。
イスクラ産業株式会社中成薬事業本部広報課にて、中医学情報サイト「COCOKARA中医学」の運営。イスクラ中医薬膳講座(主催:イスクラ中医薬学院)で薬膳講師として従事。薬膳の調理実習やイベント開催、SNSの運用を通して中医学を紹介。​​