監修:松本 誉子 先生(中医薬膳師)
【難易度★☆☆】水菜は、水の巡り、むくみ、便秘を改善します
水菜 平性/辛味 むくみ、便秘の解消 痰を取り除く など
水菜は、古くから関西地方で栽培されている京野菜で、最近では全国に出回るようになりました。味にくせがなく、年間を通して購入できることから人気のある緑黄色野菜です。
中医学的には、体の余分な水分を尿や便から排出させる働きがあり、むくみや水太り、便秘の解消に役立ちます。また、栄養学的には、カルシウムやカリウムなどのミネラル類、食物繊維、ビタミンCなどを含んだバランスの良い食材です。
水菜と玉ねぎのサラダ
RECIPE
梅雨の季節は湿度が高く、ムシムシした日が多くなります。人間の体も湿気の影響を受けて、気の流れが乱れたり、脾(胃腸)の働きが弱くなることがあります。脾の働きが弱まることで、水分代謝がうまくいかず、むくみや水太りといった不調が現れたり、気分にも影響して、気持ちが晴れずに思い悩みがちになることもあります。
今回は、体の余分な水の排出を助ける水菜と、消化器系の働きを整える玉ねぎ、爽やかな香りのディルを組み合わせて、気持ちもアップするサラダにしました。水菜にはビタミンCも多く含まれているため、サラダの様な非加熱の調理で摂取することで、栄養を無駄なく摂り入れることができ、美肌効果も期待できるレシピです。
調理時間10分
材料
【2人分】
水菜・・・・・・・・・・・・・・・・1/2袋
紫たまねぎ・・・・・・・・・・1/4個
ディル・・・・・・・・・・・・・・1/2パック
ドレッシング:
サラダ油・・・・・・・・・・・・大さじ2
酢・・・・・・・・・・・・・・・・・・大さじ1
甘酒・・・・・・・・・・・・・・・・小さじ1
カルダモンホール(パウダーでも良い)・・適量
塩、胡椒・・・・・・・・・・・・適量
COOKING
- 1水菜は洗って3~4㎝幅にカットし、しっかり水気を切っておく。
- 2紫たまねぎはスライスしておく。ディルは葉の部分をつまんでおく。
- 3水菜、紫たまねぎ、ディルを混ぜ合わせて盛り付ける。
- 4ドレッシングを作る:小さいボールに、酢と甘酒を入れよく混ぜる。その中にサラダ油を加えて良く攪拌する。
- 5④に塩、胡椒、カルダモン(もしくはカルダモンパウダー)を加えて味を調える。
料理のポイント
- point! 水菜は切ってから洗うとビタミンCが流出するので、カットする前にしっかり洗っておきましょう。
- point! 紫たまねぎが辛い場合は水にさらさず、ドレッシングでマリネしておくと辛さがマイルドになります。
- point! カルダモンは体の湿を取り除いて、気の巡りや消化不良を改善します。サラダと一緒に摂ることで効果アップが期待できます。
この記事を監修された先生
中医薬膳師松本 誉子 先生
松本 誉子(まつもと たかこ)
中医薬膳師。中医薬膳茶師。みそソムリエ。日本中医食養学会局員。
くらし薬膳 美容薬膳の執筆/監修/指導。
日本中医学院(旧北京中医薬大学日本校薬膳科)を卒業後、薬膳理論を取り入れたカフェを世田谷区三軒茶屋にオープン。現在は薬膳料理教室『ドードーの空キッチン』の主宰兼講師として、楽しく食べれる「おうちごはん」をモットーにカラダと心の健康を保つ方法を伝えている。