監修:矢留 江里子 先生(国際中医薬膳師)
【難易度★☆☆】山芋は「腎」を強化、エイジングケアや滋養強壮に
山芋 平性/甘味 滋養強壮、発育促進、頻尿、寝汗、耳鳴り、下痢、頻尿など
山芋は漢方薬では「山薬(さんやく)」といい 六味丸など 補腎薬に使われています。東海道の峠を越える旅人たちが、「とろろ汁」を食べると精がつき、スタミナが切れないと言っていたほど力強い食材です。消化機能をいたわり、食欲不振や慢性の下痢などにおすすめです。体を潤し肺の機能を助ける役割があり、体力が落ちているとき、咳が出るときにも使えます。頻尿や髪のトラブル、エイジングケアにも。山芋を選ぶときには、表面がきれいでひげ根が多いもの、切り口が変色していないものを選びましょう。
山芋のおやき
RECIPE
山芋の中でも特に粘りの強いものは大和芋や自然薯で、味も濃いのが特長です。それに比べ長芋は水分が多く粘り気は少なめです。今回は大和芋を使いました。山芋のネバネバが胃粘膜を保護し、お肌にも潤いを与えてくれます。しっかりとタンパク質を吸収することにより「疲労回復」「滋養強壮」によいとされています。今回は、チーズと桜エビを入れました。さらに米粉を加えることで、ふっくら、もっちりとした仕上がりになります。
調理時間20分
材料
【2〜3人分】
大和芋・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・300g
※山芋、自然薯でも可
桜エビ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・20〜30g
塩・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・少々
溶けるチーズ・・・・・・・・・・・・・・20〜30g
米粉・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・大さじ1
青のり・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あれば少々
※パセリでも可
COOKING
- 1大和芋の半分を千切りに、半分をすりおろす。材料を全て混ぜる。
- 2フライパンに少々の油をひき、①をおたま1杯分ずつを丸く流して焼く。
- 3②を約2分後、まわりが焼けてカリッとなってきた頃ひっくり返し反対側を約1分ほど焼く。
- 4皿に盛り、青のりもしくは、パセリを散らす。
料理のポイント
- point! 長芋などを使い生地の水分が多くまとまりにくいときは、米粉の量を増やして調節してください。卵を入れても繋ぎになるでしょう。
- point! 米粉の代わりに小麦粉でもよいです。
- point! エビの代わりにタラコや明太子などでも美味しくいただけます。
この記事を監修された先生
国際中医薬膳師矢留 江里子 先生
矢留 江里子(やとめ えりこ)国際中医薬膳師。登録販売者。フードコーディネーター。食空間コーディネーター。NPO日本食育インストラクター。日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー。
日本中医学院(旧北京中医薬大学日本校)卒業。自然療法の料理教室の課程を修了。企業のイベントなどで薬膳講師を務める。イスクラ薬局勤務を経て2023年11月より、吉祥寺にて漢方薬店「薬食同源totonou漢方」 主宰。