監修:矢留 江里子 先生(国際中医薬膳師)
【難易度★☆☆】鯵は血液サラサラ、脳の働きを活性化させます
鯵 温性/甘味 食欲不振、免疫力向上、老化防止、認知症予防 など
胃と腎を元気にする鯵は5〜7月が旬です。腎の働きを助け、健脳作用により認知症や老化防止、生活習慣病の改善に良い食材です。胃を温めて消化機能を高め、食欲不振、免疫力アップできるでしょう。栄養学的に青魚の鯵は、血管を丈夫にしサラサラにするEPA、脳の機能を活性化させ、視力低下を抑制するDHAを含みます。食材選びの際は目が澄んでエラが鮮紅色、身がしまって太っているものを選びます。刺身にできるかはお店の人に確認した方が良いでしょう。
RECIPE
元気に仕事や家事をこなしサクサク動きたい。けれど気温の変動や湿度の変化で胃腸の調子がいまいちで食欲不振。やる事は山積み、頭の中が疲れて段取り良く進まない。なんていう時は胃を温め消化促進、脳を活性化する鯵の出番かもしれません。薬味の長ネギも記憶力の向上によいとされています。生姜、紫蘇やミョウガの爽やかな香りで気を巡らし食欲を増すこと間違いなしです。生姜、紫蘇は解毒作用があり生魚を食べる時は一緒に食べるのがおすすめです。
調理時間20分
材料
【2~3人分】
真鯵・・・・・・・・・・2尾
生姜・・・・・・・・・・1かけ
長ネギ・・・・・・・・4cm
ミョウガ・・・・・・1個
青紫蘇・・・・・・・・3〜4枚
COOKING
- 13枚におろした鯵は、身の中央にある小骨を手で探りながら骨抜きでぬく。 皮を頭の方から剥ぐ。塩水にくぐらせて水分を拭き取る。
- 2生姜、長ネギは細めのみじん切り、ミョウガ、青紫蘇は千切りにする。
- 3まな板の上で鯵を5~7mmくらいの幅で切る。まな板を90度回すか包丁の向きを変えて、5~7mmに切っていく。
- 4③に②で切った生姜、長ネギをのせ包丁で軽くたたきながら混ぜます。 皿に盛り青紫蘇、ミョウガを添える。
- 5お好みで醤油をかけていただく。
料理のポイント
- point! 鯵は刺身で売っているものを使うと簡単です。
- point! 鮮度を保つため、作った後は、食べる直前まで冷やしておきましょう。 たたきすぎは粘りが出てしまい鮮度も落ちるので気をつけましょう。
- point! 鯵の骨は、低温でカリっと揚げる。『一物全体(いちぶつぜんたい:1つの食物全てを食す)』、捨てることなくいただきます。
この記事を監修された先生
国際中医薬膳師矢留 江里子 先生
矢留 江里子(やとめ えりこ)国際中医薬膳師。登録販売者。フードコーディネーター。食空間コーディネーター。NPO日本食育インストラクター。日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー。
日本中医学院(旧北京中医薬大学日本校)卒業。自然療法の料理教室の課程を修了。企業のイベントなどで薬膳講師を務める。イスクラ薬局勤務を経て2023年11月より、吉祥寺にて漢方薬店「薬食同源totonou漢方」 主宰。