冬に負けない体をつくる帆立と白菜のクリームスープ - 漢方・中医学の情報サイト|COCOKARA中医学

COOKING食養生のレシピ

冬に負けない体をつくる
帆立と白菜のクリームスープ

2023.01.24 UPDATE

監修:矢留 江里子 先生(国際中医薬膳師)

【難易度★☆☆】
帆立は体に潤いを与えて腎を強くします

帆立 平性/甘味・鹹味 疲労回復、老化防止、めまい、のぼせ、イライラの改善など

帆立は、体内を滋養・滋潤する「精・血・津液」の不足を解消し皮膚の乾燥を防ぎます。また、腎の働きを高め、虚弱を補い疲労回復や老化防止に効果的です。胃腸にもよく食欲不振や消化吸収を助け、倦怠感の改善にも良いでしょう。イライラやストレス、めまい、のぼせ、耳鳴りなどの緩和にもおすすめです。帆立は、透明感がありふっくらとしてツヤ、弾力があるものを選びましょう。

プリント

帆立と白菜のクリームスープ
RECIPE

冬は中医学で「腎」と関係が深い臓器です。体を冷やさないようにすることで、疲労や老化を防止します。また、「寒邪」である冷えと、「燥邪」である乾燥は皮膚や粘膜にダメージを与え、風邪や感染症などが増える原因にもなります。今回は腎の陰血を補う帆立を、潤いを与える豆乳仕立ての温かなスープにしました。更に、ビタミンCを豊富に含み風邪予防や免疫力アップによい冬の野菜白菜とキノコ類を合わせました。気血を巡らし体を温める玉ねぎはスープに甘みを増し、隠し味に味噌を入れることで味に深みがでます。市販のルーやコンソメなどは使わずに出来るのがおすすめポイントです。

調理時間30分

材料
【2〜3人分】
帆立………………200g
帆立缶……………1缶(65g)
山芋………………10cm
玉ねぎ……………1/2個
しいたけ…………2個
しめじ……………1/2株
薄力粉……………大さじ3
豆乳………………300ml
生クリーム………100ml
味噌………………大さじ1
塩…………………小さじ1
酒(白ワイン)……大さじ1
白胡椒……………少々
黒胡椒……………少々
バター……………大さじ1
オリーブオイル…大さじ1

COOKING

  1. 1玉ねぎはくし切り、山芋は5mmの厚さの輪切り、しめじは房をはずしておく。
  2. 2鍋にオリーブオイルを入れ、玉ねぎをしんなりするまで炒める。
  3. 3②に山芋、しめじ、しいたけを入れ火が通ったら小麦粉をまぶし、少しずつ豆乳を加えてとろみをつける。
  4. 4とろみがついたら生クリーム、白ワインをいれて山芋が柔らかくなるまで弱火で煮る。
  5. 5帆立、帆立缶を加え、更に1~2分煮る。
  6. 6⑤にバターを加え、塩、白胡椒で味を整える。
  7. 7器に盛り黒胡椒をかける。

料理のポイント

  • point! 帆立は刺身用でも、ボイルでも構いません。煮すぎないようにしましょう。
  • point! 生クリームは入れなくてもさっぱりいただけます。ワインや酒も風味付けで入れます。お好みで調整してください。
  • point! 帆立とは別に、帆立の缶詰を入れることで風味がスープに溶け込みます。

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この記事を監修された先生

国際中医薬膳師矢留 江里子 先生

矢留 江里子(やとめ えりこ)国際中医薬膳師。登録販売者。フードコーディネーター。食空間コーディネーター。NPO日本食育インストラクター。日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー。
日本中医学院(旧北京中医薬大学日本校)卒業。自然療法の料理教室の課程を修了。企業のイベントなどで薬膳講師を務める。イスクラ薬局勤務を経て2023年11月より、吉祥寺にて漢方薬店「薬食同源totonou漢方」 主宰。