監修:楊 暁波 先生(中医学講師)
楊暁波先生の中医美容レッスン Vol.69
気づくと進んでいるひじ・ひざのザラつきや黒ずみ、服を着た時のチクチク感など、今回はおしゃれの邪魔をする肌悩みの対策をご紹介します。空気が乾燥する冬は、こうした肌の不調が起こりやすい時期。日頃からきちんとお手入れをして、すべすべ素肌で気持ちよくおしゃれを楽しみましょう。
ザラつき・黒ずみ、チクチク感はどうして起こる?
「腠理」と「腎」の不調が肌トラブルの要因に
ひじ・ひざのザラつき、黒ずみ対策
ニットのチクチク。敏感肌対策
敏感肌の人は、生まれつきの体質で乾燥やアレルギーを起こしやすくなっていることも。スキンケアと合わせて「腎」を養生し、体質から敏感肌を改善していきましょう。
【スキンケア】
・入浴中は肌の潤いが流出しがち。保湿効果のある入浴剤を使い、ゴシゴシ洗いは避けましょう。
・冬の保湿は“たっぷり・重ねて・こまめに”を心がけて。
・炎症があるときは、紫根(しこん)、アロエ、アラントイン、沙棘(サージ)などを配合したスキンケア用品を。
【体質ケア】
まずは体質チェック。こんな人は「腎」の養生を。
・月経不順、妊娠しにくい
・腰痛、ひざの痛み
・脱毛、白髪
・サメ肌、乾燥肌、敏感肌
・アレルギー体質
・小児喘息の既往歴
腎を養い、潤いをアップする食材を意識して!
魚、鶏肉などの身が白い肉、鹿肉、なまこ、すっぽん、豆腐、山芋、里芋、白きくらげ、ごま、くるみ、松の実 など
〈おすすめ生薬〉
プラセンタ、冬虫夏草、哈士蟆油(はしまゆ)、大棗(たいそう)、麦門冬、沙参(しゃじん)、地黄 など
【暮らしのケア】
・服の素材は自分の肌に合うものを。保湿性の高いシルクは刺激も少なくおすすめです。
・ニットの下には肌触りの良いインナーを。不快なチクチクを防いでくれます。
・暖房や電気カーペットは肌を乾燥させるので、適度な使用を心がけて。
五行相関図
ザラザラも、チクチクも。基本のケアで健やか肌に
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この記事を監修された先生
中医学講師楊 暁波 先生
楊 暁波(よう きょうは) 中医学講師。
不妊カウンセラー。毛髪診断士。世界中医薬学会連合会皮膚科専門委員会理事。1984年雲南中医薬大学医学部卒業。94年埼玉医科大学客員研究員として来日、96年日本遺伝子研究所に勤務。99年より日本中医薬研究会専任講師。共著に「やさしい中医学シリーズ3 誰も書かなかったアトピー性皮膚炎の正体と根治法」「やさしい中医学シリーズ4 あなただけの美肌専科」(ともに文芸社)「イスクラ中医学入門「1」中医基礎学」、「同「2」中医診断学」(ともに日本中医薬研究会)、「[簡明]皮膚疾患の中医治療」(東洋学術出版社)など