監修:松本 誉子 先生(中医薬膳師)
【難易度★☆☆】カリフラワーは胃の働きを助けて調子を良くします。
カリフラワー 平性/甘味 胃の働きを整える、食欲不振・疲労・耳鳴り・物忘れの改善
カリフラワーはキャベツの仲間で、アブラナ科の花蕾(つぼみ)の部分を食べる花野菜です。
中医学的には、「脾」の虚弱を補って胃を整える働きがあるとされ、胃の調子が優れないときや食欲不振のとき、疲労回復が必要なときにもおすすめの野菜です。
カリフラワーの白味噌スープ
RECIPE
今年の夏も残暑が厳しくなりそうです。熱中症予防を考えると深部体温を少しでも下げる為に、冷たい飲み物や、冷たい食事を摂りたくなりますが、冷たいものの摂り過ぎは「脾胃(ひい)」を冷やして様々な不調の原因になります。脾胃の働きが弱ると、食欲不振、疲労感、やる気が起きない、足がむくむなどの症状が出ることがあります。
体の怠さや疲労感を肉類や脂っこい物やスタミナ料理で補おうとすると、さらに胃がもたれて脾胃の働きを弱めてしまう悪循環に陥ります。夏の食欲不振や疲労感には、スープやお粥などの消化に良い食事で対症するのがおすすめです。
今回は脾胃の働きを整え助けるカリフラワーに、冷えすぎたお腹を温めてくれるカボチャを合わせた味噌ベースの和風スープです。
白味噌は赤味噌に比べて塩分濃度が低めですが、豆乳やひよこ豆を足す事で味にコクが出て、低塩のスープでも満足できる味に仕上がります。夏のむくみが気になるなど、塩分の摂り過ぎが気になるときにもおすすめのスープです。
調理時間20分
材料
COOKING
- 1カリフラワーは小房に、かぼちゃは1㎝角の大きさに切っておく。
- 2小鍋に鰹だしを用意し、かぼちゃとひよこ豆を加え、かぼちゃが柔らかくなるまで煮る。
- 3②にカリフラワーを加えて約2分加熱し、豆乳と白味噌を加えて温める。
- 4全体が温まったら器に盛りつけ、刻んだパセリを散らす。
料理のポイント
- point! 白味噌は塩分濃度が低く、味もあっさりしているので、洋風のお料理やお菓子の味付けにも向いています。
- point! 豆乳は、入れてからぐつぐつ加熱すると分離することがあるので、加熱のし過ぎには注意しましょう。
- point! 今回はカリフラワーを小房に分けてから加熱しましたが、サラダなどに使うときには塊りのまま茹でてから小房に分けると、形よく茹で上がります。
おすすめ
関連記事
この記事を監修された先生
中医薬膳師松本 誉子 先生
松本 誉子(まつもと たかこ)
中医薬膳師。中医薬膳茶師。みそソムリエ。日本中医食養学会局員。
くらし薬膳 美容薬膳の執筆/監修/指導。
日本中医学院(旧北京中医薬大学日本校薬膳科)を卒業後、薬膳理論を取り入れたカフェを世田谷区三軒茶屋にオープン。現在は薬膳料理教室『ドードーの空キッチン』の主宰兼講師として、楽しく食べれる「おうちごはん」をモットーにカラダと心の健康を保つ方法を伝えている。