監修:楊 敏 先生(中医学講師)
口内や舌に、水疱、びらん、潰瘍ができて痛みを伴う「口内炎」。一度できるとなかなか治らず、飲食のたびに痛みを感じて食事もろくに摂れない…なんてつらい経験をされた方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんな口内炎のタイプ別対策・予防法をお伝えします。
胃腸の状態は口内や唇に現れる
舌は“心の苗”、口(唇)は“脾胃の華”と言われ、心や脾胃の状態は舌や口(唇)に現れやすいです。
今回は、患部の状態や全身の症状から3つのタイプに分けてご紹介。自分がどのタイプに当てはまるのかチェックし、日々の養生に活用してくださいね。
(1)心火(しんか)・胃熱タイプ
(2)精神的なストレスによって、心に熱が発生する「心火」が起きている状態。
【予防・改善方法】
※ハブ茶のハブ(決明子):清熱や通便、利尿や明目(目を鮮明にする)作用がある。便秘ぎみの方におすすめ。
※熊笹茶の熊笹:殺菌や利尿、胃熱を取り除く作用がある。口内炎のびらんや潰瘍、口臭の改善におすすめ。
※おすすめレシピ
苦瓜と卵の炒めもの
●清心安神のツボを押す
(2)陰虚内熱タイプ
(3)脾気虚タイプ
生活習慣を見直し胃腸を健やかに!
どんなタイプの口内炎でも食べ過ぎや飲み過ぎ、大酒や喫煙、辛いものは悪化させる要因になるので控えましょう。
また、過労に注意し、十分に睡眠をとり、遅くても夜の12時前には寝るようにして、適度な運動でストレスを発散することも大切です。
ぜひ中医学の考え方を取り入れ、普段の生活から体質を改善し、口内炎ができにくい体作りを目指しましょう。
この記事を監修された先生
中医学講師楊 敏 先生
楊 敏(よう びん)
上海中医薬大学医学部および同大学院修士課程卒業。同大学中医診断学研究室常勤講師・同大学附属病院医師。
1988年来日。東京都都立豊島病院東洋医学外来の中医学通訳を経て、現在、上海中医薬大学附属日本校教授。日本中医薬研究会や漢方クリニックなどの中医学講師および中医学アドバイザーを務める。
主な著書に『東洋医学で食養生』(世界文化社・共著)『CD-ROMでマスターする舌診の基礎』、『(実用)舌診マップシート』(東洋学術出版社)など。
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