監修:松本 誉子 先生(中医薬膳師)
【難易度★☆☆】ライチは心の働きを調整して不眠に働きます。
ライチ 温性/甘・酸味 脾胃を健やかにする、血を養う、気を補う、不眠症・胃痛の改善、体を潤す、精神を安定させる など
海外からの輸入品がほとんどですが、最近では沖縄や鹿児島でも栽培されており、初夏には国内でも生ライチを食べることができます。
ライチは心の働きを調整することで精神を安定させ、不眠に働く他、「脾(ひ)」(胃)を改善して「血」も養います。また、体を潤し喉の渇きにも働くとされています。
栄養学的にはビタミンCやビタミンB群が豊富なため、美容効果、貧血予防、抗ストレスが期待できます。その美容効果は楊貴妃も愛したとことで有名です。ライチには葉酸が多く含まれているため、妊娠中にも食べたいフルーツです。
生のライチを購入するときは棘が鋭く、皮の色が鮮やかな物を選ぶようにしましょう。
ライチと春菊のサラダ
RECIPE
中医学で「心(しん)」は、血管を管理し、血液の循環を主る働きの他に、「神志(しんし)」といって精神や意思、思考を主る働きもあると考えます。そのため心の機能が低下すると、動悸、息切れ、顔色が悪い、血流低下などの症状だけでなく、精神活動にも影響し、不眠や多夢、不安感、健忘などの症状が表れます。
心のエネルギーを養い調えることで気持ちを落ち着けて不眠に働くライチ、安神効果の春菊、気持ちを鎮めてくれる菊花を使って、ほんのりライチの甘さが美味しいサラダにしました。
ドレッシングには松の実を使って、不眠からくるお肌の乾燥も改善する、女性の不眠におすすめのサラダです。
ドレッシングには松の実を使って、不眠からくるお肌の乾燥も改善する、女性の不眠におすすめのサラダです。
調理時間10分
材料
【2人分】
ライチ……………8個
春菊………………1/2束
菊花………………2個
松の実……………10g
オリーブオイル…大さじ3
酢…………………大さじ1
塩こしょう………適量
COOKING
- 1ライチは皮を剥き身を取る。春菊は葉と茎に分ける。 菊花は花弁をむしり取っておく。
- 2春菊の茎と松の実、オリーブオイル、酢、塩こしょうをブレンダーに入れ攪拌しドレッシングを作る。
- 3ライチ、春菊の葉、菊花を器に盛り付け、ドレッシングをかけていただく。
料理のポイント
- point! ライチは温性のフルーツなので食べすぎると熱が体にこもりのぼせたり、かぜのような症状が出たりします。成人でも一日5~10個を目安に、食べすぎには注意しましょう。
- point! 菊花は虫が付いていることがあるので、購入の時はパックの下からも花をしっかりチェックしてから購入しましょう。
- point! ドレッシングを作るときにブレンダーが無い場合は、松の実はジップロックに入れてスプーンの背でつぶし、春菊の茎はみじん切りにして作っても良いでしょう。
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この記事を監修された先生
中医薬膳師松本 誉子 先生
松本 誉子(まつもと たかこ)
中医薬膳師。中医薬膳茶師。みそソムリエ。日本中医食養学会局員。
くらし薬膳 美容薬膳の執筆/監修/指導。
日本中医学院(旧北京中医薬大学日本校薬膳科)を卒業後、薬膳理論を取り入れたカフェを世田谷区三軒茶屋にオープン。現在は薬膳料理教室『ドードーの空キッチン』の主宰兼講師として、楽しく食べれる「おうちごはん」をモットーにカラダと心の健康を保つ方法を伝えている。