監修:松本 誉子 先生(中医薬膳師)
【難易度★☆☆】パクチーは体の余分な水分の代謝を改善しながら緊張を和らげます。
パクチー 温性/辛味 消化不良・消化不良からの膨満感・食欲不振・頭痛の緩和、利水、リラックスを促す など
香菜、コリアンダーとも呼ばれるパクチーは、タイ料理やベトナム料理など、熱帯地方の料理によく使われる食材です。体の中の水分の巡りを整え余分な水分を排出するので、むくみの改善を助けるとされています。また、消化不良を改善する働きがあるとされ、特に消化不良からの膨満感に働きます。
パクチーの独特な香りが苦手な方も多いですが、その独特な香りの元のピネンにはリラックス効果があり、緊張を和らげるとされているため、気持ちを落ち着かせたいときにもおすすめです。
とうもろこし髭スープのパクチーフォー
RECIPE
雨が多く湿気でジメジメした日が多い梅雨の季節は、「脾(ひ)」(胃腸)の働きが弱まり水の巡りが滞りやすくなります。その結果、体に余分な水分「湿」がたまりさまざまな影響を与えます。梅雨の季節に多くみられる、下半身が重だるい、倦怠感、むくむ、胃の不快感、頭痛や関節痛などは「湿」の影響です。また、一度停滞した「湿」は、長く放置すると改善が難しいと言われる厄介者。ため込まないように注意して、体も気分もすっきりリフレッシュを心がけましょう。
今回のレシピは体の「湿」の排出を促すとうもろこし髭とあさりスープのフォーです。特に、乾燥させたとうもろこし髭は「玉米鬚(ぎょくべいじゅ)」と言われ、むくみや、下痢のときに使われる利尿の生薬になります。パクチーをたっぷりトッピングして、トリプル除湿の気分スッキリフォーに仕上げました。
調理時間40分
材料
【2人分】
フォー(乾麺)…100g
とうもろこし髭…1本分(髭茶のティーバッグで代用可)
とうもろこし髭…1本分(髭茶のティーバッグで代用可)
とうもろこし……1/4本
あさり……………200g
えび………………6尾
パクチー…………1束
ライム……………1/4個
水…………………800ml
鶏がらスープ……小さじ2
塩こしょう………少々
鶏がらスープ……小さじ2
塩こしょう………少々
COOKING
- 1フォーは指定時間に沿って下茹でしておく 。とうもろこし1本分を髭と実に分け、髭は5cm程の長さに、実は1/4本分を食べやすい大きさに切る。
- 2とうもろこしの髭はフライパンで水分を飛ばすように中火で10分程炒り、お茶パックに入れる。
- 3②と①で食べやすい大きさに切ったとうもろこしを鍋に入れ、分量の水で10分程茹でる。
- 4③にあさりとえびを入れ火を通す。完全に火が通ったら、鶏がらスープ、塩こしょうで味を調える。
- 5下茹でしたフォーを器に入れ、その上から出来上がったスープを注ぐ。 最後にカットしたパクチーとライムを盛り付ける。
料理のポイント
- point! フォーは茹でる前に1時間くらい浸水させ、ザルに上げてから水でサッと洗うと臭みがとれ美味しく茹でることができます。
- point! とうもろこし髭はフライパンで炒ることで、生薬ほどではありませんが、利尿作用が増すと言われています。
- point! あさりに多く含まれるタウリンは肝機能を高めたり心臓を強くする働きがあるだけでなく、疲れ目の改善も期待できると言われています。
この記事を監修された先生
中医薬膳師松本 誉子 先生
松本 誉子(まつもと たかこ)
中医薬膳師。中医薬膳茶師。みそソムリエ。日本中医食養学会局員。
くらし薬膳 美容薬膳の執筆/監修/指導。
日本中医学院(旧北京中医薬大学日本校薬膳科)を卒業後、薬膳理論を取り入れたカフェを世田谷区三軒茶屋にオープン。現在は薬膳料理教室『ドードーの空キッチン』の主宰兼講師として、楽しく食べれる「おうちごはん」をモットーにカラダと心の健康を保つ方法を伝えている。