監修:矢留 江里子 先生(国際中医薬膳師)
【難易度★☆☆】わかめは体の熱を冷まし余分な水分を排出しむくみを解消します。
わかめ 寒性/鹹味 むくみ・消化不良・甲状腺のトラブル・便秘の予防など
わかめをはじめとする海藻類は食物繊維やミネラルが豊富で、余分な脂肪を吸着して排出するといわれます。中医学的には、身体に溜まった熱を冷まし、水分の代謝を高めて余分な水分や痰を排出、むくみを改善します。
五味でいう「鹹味(かんみ)」(塩辛い味)には、「腎」の働きを良くして、体内に溜まったしこりや腫れ物などの塊を軟らかくし、散らす働きがあるといわれています。
五性では「寒」で、体を冷やすといわれています。冷えが気になる人は、酢やしょうがの薬味など、温性のものと一緒に食べるとよいでしょう。
わかめのサラダ
RECIPE
春から夏にかけての時期は、陰陽でいうと「陽」の季節です。万物が成長し陽気が旺盛になります。人の体も「腠理(そうり)」(皮膚の表面と筋肉の間)が開き、溜まった老廃物を汗や尿からデトックスする時期です。ただ、梅雨時期は湿度が高くなり、体にも「湿」が溜まって体内の水分バランスが崩れやすくなります。適度な運動と食事で水分代謝を高め、湿気に負けない身体づくりを心がけましょう。
今回は夏においしいレタスとカルシウムたっぷりのちりめんじゃこを合わせ、わかめのサラダにしました。レタスも胃腸の働きを正常にし、余分な水分を取り除き、むくみや便秘を解消します。いろいろな種類のレタスを合わせると食感もよいでしょう。
調理時間10分
材料
【2人分】
絹ごし豆腐………半丁(150g程度)
絹ごし豆腐………半丁(150g程度)
レタス……………5~6枚
※フリルレタス、サニーレタス、ブーケレタスなど
プチトマト………2~3個
水菜………………1束
わかめ……………40g
※フリルレタス、サニーレタス、ブーケレタスなど
プチトマト………2~3個
水菜………………1束
わかめ……………40g
ちりめんじゃこ…15g~お好みで
ごま油……………大さじ1程度
塩…………………適量
黒こしょう………適量
COOKING
- 1豆腐は布巾に包み皿を重しにして水気を切る。レタスなどの葉類はよく洗い一口大にちぎる。プチトマトは半分に切る。水菜は3~4センチの長さに切る。
- 2わかめは水洗いして湯にさっとくぐらせ冷水にとる。食べやすい大きさに切る。
- 3①、②、ちりめんじゃこを合わせ器に盛る。
- 4塩、黒こしょう、ごま油を回しかけ、混ぜる。
料理のポイント
- point! 簡単でさっぱりいただけるサラダです。お好みで水煮大豆、白ごま、にんにくなどを入れてもよいでしょう。
- point! 調味料は食べる直前にかけるとレタスがしならず食感がよいです。
この記事を監修された先生
国際中医薬膳師矢留 江里子 先生
矢留 江里子(やとめ えりこ)国際中医薬膳師。登録販売者。フードコーディネーター。食空間コーディネーター。NPO日本食育インストラクター。日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー。
日本中医学院(旧北京中医薬大学日本校)卒業。自然療法の料理教室の課程を修了。企業のイベントなどで薬膳講師を務める。イスクラ薬局勤務を経て2023年11月より、吉祥寺にて漢方薬店「薬食同源totonou漢方」 主宰。