監修:鈴木 理恵(管理栄養士・国際薬膳師)
【難易度★☆☆】体の熱と湿気を取り除く、夏を乗り切る強い味方
緑豆 涼性/甘味 体内の熱を冷まし解毒する、利尿作用で暑熱をしずめる
緑豆は中国では夏バテを予防し、暑い夏を元気に過ごすためによく使われる食材です。働きとしては、体内の熱を冷まして毒素を排出する、利尿作用で熱を取り除くなどがあり、暑気あたり、のどの渇き、熱による不安感やイライラを解消します。解毒および渇きを止める作用は特に皮に多いので、皮付きのまま使用します。胃腸が冷えて下痢ぎみの方は控えめに。
緑豆の豆腐白玉ぜんざい
RECIPE
7月上旬は二十四節気の小暑(しょうしょ)を迎え本格的な夏の訪れになります。日本ではぜんざいと言えば小豆がほとんどで、緑豆のものはあまり馴染みがありませんが、中国では夏の定番デザートです。冷房や冷たいものばかりで涼をとるのではなく、夏の暑さと湿気を取ってくれる食材で熱を取り、胃腸をいたわる知恵が生活の中に根付いているのですね。作り方もとても簡単。白玉を入れることで気が補われますが、白玉粉は温性なので、豆腐を加えて性質を少し緩和しました。
調理時間60分
(水浸漬除く)
材料
【材料:4~5人分】
緑豆…………………………………100g
水……………………………………3カップ
氷砂糖(またはグラニュー糖)…60g
豆腐(絹ごし)……………………1/4丁
白玉粉………………………………約70g
COOKING
- 1緑豆は水洗いし、たっぷりの水(分量外)に30分漬けてザルにあげる。
- 2鍋に緑豆と分量の水を入れて火にかけ、沸騰したら弱火にして40分煮る。氷砂糖を加えて混ぜ、溶けたら火を止め、フタをして10分蒸らす。
- 3ボウルに絹ごし豆腐を入れ、白玉粉を加減しながら加えて、耳たぶくらいのやわらかさにする。1.5~2cmくらいに丸め、中央を少しくぼませて白玉を作る。
- 4熱湯を沸かし、③の白玉を入れ、浮きあがってから約2分ゆで、冷水にとる。
- 5②のぜんざいを器に盛り、④の白玉を入れる。
料理のポイント
- point! 氷砂糖は緑豆に火が通ってから加えます。
- point! 白玉が膨らんで浮かんできてから2分ゆでます。
- point! ぜんざいは温めても冷たくしても美味しく召し上がれます。
おすすめ
関連記事
この記事を監修された先生
管理栄養士・国際薬膳師鈴木 理恵
イスクラ産業で製品開発および薬膳関連の仕事に従事。日本食糧新聞社百菜元気新聞への薬膳レシピ掲載、西洋フード・コンパスグループ(株)への薬膳メニュー提供など。身近な食材で簡単に作れる体と心によいレシピを提案している。