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末端冷え性の改善で「ささくれ」「しもやけ」を防ぐ〈二十四節気の中医美容学:大雪・冬至〉

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末端冷え性の改善で
「ささくれ」「しもやけ」を防ぐ
〈二十四節気の中医美容学:大雪・冬至〉

2021.12.07 UPDATE

楊暁波先生の中医美容レッスン Vol.68

12月の節気(※)は「大雪」と「冬至」。山は白く覆われ、平野にもしんしんと雪が降り積もる季節です。沈む太陽の早さに真冬の到来を感じ、冬至を迎える頃には夜がもっとも長くなります。寒さや乾燥が厳しくなるこの頃は、「ささくれ」や「しもやけ」に悩まされることも多い時期。症状は小さくてもその痛みやかゆみはとても気になるものなので、きちんとケアをして予防、改善を心がけましょう。
※二十四節気:1年の気候変化を24に分けて表したもの
 

末端の血流の悪化が乾燥や炎症の要因に

冬にできやすい「ささくれ」は、肌の乾燥が主な要因に。冬は空気の乾燥に加え、体が冷えて末端の血流が悪くなります。すると、手足の先まで潤いや栄養が行き届きにくく、乾燥を招いてしまうのです。乾燥した肌は柔軟性が損なわれるため、爪が伸びる時の負荷や日常の刺激で皮膚が裂け、ささくれができるようになります。
 
一方「しもやけ(凍瘡)」は、繰り返す寒冷の刺激によって毛細血管がうっ血する血流障害で、それにより炎症が起こる皮膚トラブルです。特に体の末端(手足や耳、鼻先)は血流が悪化しやすいため発症しやすく、肌が炎症を起こしてかゆみや痛みといったしもやけの症状が現れます。このように、ささくれやしもやけは末端の血流不良が深く関わっていて、末端冷え性の人に起こりやすい症状と言えます。
 
<こんな原因も>
・頑固なかかとのささくれは白癬菌の可能性も。
・汗や手洗いで濡れた肌は、急な冷えを招いてしもやけの要因に。
・日常的なアルコール消毒も、皮脂の減少や肌の負担や乾燥につながります。
 

「瘀血」「血虚」の体質が指先トラブルを招く

中医学では、ささくれやしもやけは、肌に潤いや栄養を与える「血」のトラブルから起こる症状と考えます。
冬は寒さの影響で体が冷え、血管が収縮して「瘀血(血行不良)」を起こしやすい時期。末端の血流も悪くなるため、手足に潤いや栄養が十分行き届かず、ささくれやしもやけができるようになります。
 
また、体内の血が不足した「血虚」の体質も、肌の乾燥や栄養不足を招いてささくれやしもやけの要因に。血虚の状態が長引くと、血流量を十分保てず瘀血にもつながるため注意が必要です。ささくれやしもやけを予防するためには、こうした体質を改善し、潤いのある肌を保つことが大切。瘀血や血虚を改善すればつらい冷え症の緩和も期待できるので、積極的に対処しましょう。

「血」を巡らせ、手足の潤いをアップ

「瘀血」の人は、サラサラ血流で巡りをスムーズに。「血虚」の人は、しっかり栄養を取って不足しがちな血を養いましょう
 
<基本の食養生>
冬は“体を温め、巡りを良くする”食材を。質の良い油、ミネラルやビタミンA、Eを多く含む食材も、肌の柔軟性や潤いアップにつながるのでおすすめです。
牛肉、羊肉、うなぎ、バター、卵黄、にんじん、モロヘイヤ、オリーブオイル など
 
【 瘀血体質のケア 】
●よくある症状
・頭痛、肩こり、月経痛、膝・関節の痛み
・あざやシミができやすい
・子宮や卵巣のトラブルがある
・唇や舌の色が暗紫色
 
●食養生
辛味の食材や青魚でサラサラ血流に
玉ねぎ、にら、しょうが、いわし、さば、紅花、プーアール茶、バラ茶 など
 
[おすすめ生薬]
丹参、沙棘、田七人参、赤芍薬 など
 
【 血虚体質のケア 】
●よくある症状
・冷え症、冷房が苦手
・爪が薄く、割れやすい
・立ちくらみ、めまい
・睡眠が浅い、夢が多い
・月経が遅れ気味で量が少ない
 
●食養生
血を養う赤・黒の食材を意識して
肉類、レバー、牡蠣、あさり、にんじん、ひじき、プルーン、棗 など
 
[おすすめ生薬]
当帰、熟地黄、阿膠、龍眼肉 など

適切なケアで「ささくれ」「しもやけ」予防を

ささくれを無理に剥いたり、しもやけの手足を急に温めたり……。そんなNG対応では症状が悪化してしまうことも。適切なケアを心がけ、症状の予防、緩和をめざしましょう
 
【 ささくれ対策 】
●中医美容スキンケア
当帰、人参、地黄、地楡、薏苡仁などが配合された中医美容コスメがおすすめ
●スキンケア
保湿の基本は「保水(ローション)」+「保湿(乳液やクリーム)」+「ふた(オイル)」
・ハンドクリームなどで済ませがちですが、手にも保水の習慣を。
・クリームは保湿成分(ヒアルロン酸、グリセリン、海藻エキスなど)を重視して。
・指先は油分でコート。肌にやさしい動物性オイル(豚油、馬油など)、植物性オイル(沙棘オイル、オリーブオイルなど)を使って。
 
<おすすめ中医美容コスメ>
瑞花露薬用保湿クリーム
 
●血流改善
手足の指を「グー、パー」させる運動を10〜20回。1日2〜3回を目安に。
 
●部位別ケア
[爪周辺のささくれ]
・気になる時は爪切りでカット。無理に剥くと炎症や化膿につながります。
・手洗いの後は指先までしっかり保湿。夜はクリームを塗ってラップで包むODTパックを。
 
[かかとのささくれ]
・足湯や入浴で厚い角質を柔らかく。その後、サリチル酸配合の軟膏などを塗ってラップで包み、靴下をはいてパック。
・保湿で改善しない場合は白癬菌の可能性も。サリチル酸配合の軟膏などでケアを。
 
<おすすめ商品>
瑞花露ボディケア入浴液華陀雪華晶イスクラ華陀膏Y
 
【 しもやけ対策 】
●スキンケア
・循環を良くする成分(当帰、人参、沙棘、紫根など)配合のクリーム、軟膏でケアを。
<おすすめ中医美容コスメ>
瑞花露薬用保湿クリームセ・サージクリーム
<おすすめ軟膏>
紫雲膏
 
●血流改善
・靴下や手袋で手足を温めて。締め付けの強い靴下や洋服は避けましょう。
・しょうが入りの手・足湯(10〜20分)で血行促進を。
 

PROFILE

中医学講師楊 暁波 先生

楊 暁波(よう きょうは) 中医学講師。
不妊カウンセラー。毛髪診断士。
1984年雲南中医薬大学医学部卒業。94年埼玉医科大学客員研究員として来日、96年日本遺伝子研究所に勤務。99年より日本中医薬研究会専任講師。共著に「やさしい中医学シリーズ3 誰も書かなかったアトピー性皮膚炎の正体と根治法」「やさしい中医学シリーズ4 あなただけの美肌専科」(ともに文芸社)「イスクラ中医学入門「1」中医基礎学」、「同「2」中医診断学」(ともに日本中医薬研究会)、「[簡明]皮膚疾患の中医治療」(東洋学術出版社)など

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