透明美肌を取り戻す! 秋のくすみ・乾燥肌対策〈二十四節気の中医美容学:白露・秋分〉 - 漢方・中医学の情報サイト|COCOKARA中医学

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透明美肌を取り戻す! 秋のくすみ・乾燥肌対策
〈二十四節気の中医美容学:白露・秋分〉

2021.09.07 UPDATE

監修:楊 暁波 先生(中医学講師)

楊暁波先生の中医美容レッスン Vol.65

9月の節気(※)は「白露」と「秋分」。夜の空気が冷え、草花には白い朝露が降り始めます。秋分を過ぎると昼の時間が少しずつ短くなり、しだいに秋の気配が深まっていきます。この頃は暑さがひと段落する一方で、乾燥が気になり始める時期。夏のダメージも影響して肌の調子が落ちやすいので、体の中と外、両面からのケアで透明感のある潤い美肌を取り戻しましょう。
※二十四節気:1年の気候変化を24に分けて表したもの

夏のダメージが「くすみ」や「乾燥」を招く

秋は肌の悩みが増えやすい時期。涼しくなるにつれ、肌のくすみやカサつき、ゴワつきといった不調が気になり始める人も多いのではないでしょうか。
こうした肌トラブルは、夏に受けたダメージが主な原因に。真夏に浴び続けた強い紫外線、発汗やエアコンによる乾燥といったダメージが肌に蓄積され、9〜10月ごろに表面化してくるのです。さらに、急速に進む空気の乾燥も追い打ちに。その結果、メラニンが蓄積され、肌の保湿機能やバリア力も低下して、シミやくすみ、カサつきなどが起こりやすくなるのです。
これから冬を迎えると、肌にとってはさらに過酷な環境に。不調を放置すると、乾燥や冷えで肌の老化が加速する心配もあるので、夏の疲れはこの時期にきちんとケアしておきましょう。

秋の肌トラブルは「肺」の乾燥にも注意

中医学では、秋は「肺」が影響を受けやすい季節と考えます。肺は乾燥に弱いため、乾いた空気がダメージとなり、機能が低下してしまうのです。
一方、肺は肌の“腠理力(バリア力や保湿力、解毒力)”を支える「気(エネルギー)」の生成や、潤いのもととなる「津液」の配布を担う臓でもあります。そのため、乾燥で肺がダメージを受けると、腠理力が低下し肌の不調を招いてしまうと同時に、呼吸器系も弱くなりやすくなります。例えば、腠理力が落ちるとターンオーバーが乱れ、メラニンの代謝が遅れてくすみやシミの要因に。また、潤い不足や保湿力の低下から、乾燥やかゆみを招くこともあります。
このように、くすみや乾燥といった秋の肌トラブルには、体内の不調も大きく関係しています。スキンケアはもちろん、肺の潤い補給にも気を配り、体の中と外から透明感のある健やか美肌をつくりましょう。

体質ケアで、疲れた肌に元気と潤いを

肌の状態と深く関わる「肺」は、乾燥に弱い臓。潤い補給で「肺」を元気に整え、透明感のある健やか肌を取り戻しましょう。肺の不調は免疫力の低下にもつながるので、秋冬を元気に過ごすためにも積極的なケアを。
【 肺の不調チェック 】
気になる項目があれば、「肺」の気や津液が不足している状態と考えましょう。
□疲れやすい
□息切れしやすい
□から咳、喉の乾燥
□のぼせ(午後に多い)
□手足のほてり
□肌の乾燥、かゆみ
□肌のくすみ、シミ
□便秘気味、便の乾燥
[おすすめ食材と食のポイント]
(1) 潤いを養い、肺を整える「白色」「粘り」の食材を積極的に取りましょう。
豆腐、豆乳、チーズ、手羽先、豚足、鴨肉、きのこ類、松の実、れんこん、モロヘイヤ、白きくらげ、すっぽん、ゆり根、里芋、長芋、海藻類、卵、梨、柿 など
(2)ビタミンC、ビタミンAを多く含む食材もおすすめです。
トマト、にんじん、きゅうり、ほうれん草、オレンジ、いちご、鮭 など
(3)水分をしっかり補給。150〜200ミリリットル程度のぬるま湯を1日5〜6回飲みましょう。
(1日1〜1.5リットル目安)
(4)コーヒーやお茶など、利水作用の高い飲み物は適量を心がけて。
(5)体の潤いを奪うので、せんべい、スナック菓子などの乾燥した菓子類は控えめに。
[おすすめ生薬]
余甘子(よかんし)、沙棘、西洋人参、紅景天、黄耆、枸杞の実、ツバメの巣、哈士蟆油(はしまゆ)、亀甲(きこう)、鼈甲(べっこう) など

夏疲れの肌に。美白&潤いアップのスキンケア

肌のくすみや乾燥を改善するカギは、“腠理力”を高めること。日々のスキンケアで腠理を整え、透明感のある潤い美肌をめざしましょう。
【 腠理力を高めて、潤い&新陳代謝をアップ 】
① 洗い過ぎはNG。肌にやさしいソープを選ぶ、洗う頻度に気をつけるなど、肌に負担をかけない心がけを。
② 入浴後、5分間以内に全身の保湿を。夏はさぼりがちだったボディケアも秋からは忘れずに!
③ 中医美容成分を配合したローションやクリームで、腠理の栄養となる気・血・津液を補給しましょう。
[おすすめ商品]
[おすすめ生薬]
美白効果が期待できる、沙棘、真珠、桑白皮、白芷(びゃくし)、白茯苓(しろぶくりょう)、白朮、白附子 など
【 手作りパックで美白ケア 】
天然の美白成分が含まれるすいかの皮(白い部分)で手作りパックを。
〈作り方〉
・すいか(冬瓜でもOK)の皮の白い部分をすりおろし、絞り汁をとる。
・ガーゼやコットンに汁を浸して顔にパック(5~10分程度)。途中で乾いたら汁をプラスして。
☆手軽にできる牛乳やヨーグルトのパックもおすすめです。
※かゆみ、赤み、腫れなどが現れた場合はすぐに中止を。
※肌に炎症などのトラブルがある時は行わないでください。
※本件サイトをご利用になる場合にはお客様自身の判断と責任でご利用をお願いします。
【 母指球筋マッサージ 】
親指の付け根(母指球筋)を、1回1~2分・1日3〜4回程度マッサージ。「魚際」「少商」のツボがあり、肺を整える効果が期待できます。

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この記事を監修された先生

中医学講師楊 暁波 先生

楊 暁波(よう きょうは) 中医学講師。
不妊カウンセラー。毛髪診断士。世界中医薬学会連合会皮膚科専門委員会理事。1984年雲南中医薬大学医学部卒業。94年埼玉医科大学客員研究員として来日、96年日本遺伝子研究所に勤務。99年より日本中医薬研究会専任講師。共著に「やさしい中医学シリーズ3 誰も書かなかったアトピー性皮膚炎の正体と根治法」「やさしい中医学シリーズ4 あなただけの美肌専科」(ともに文芸社)「イスクラ中医学入門「1」中医基礎学」、「同「2」中医診断学」(ともに日本中医薬研究会)、「[簡明]皮膚疾患の中医治療」(東洋学術出版社)など