元気と潤いチャージの夏バテ対策ドリンク「スイカとぶどうの酵素ジュース」 - 漢方・中医学の情報サイト|COCOKARA中医学

COOKING食養生のレシピ

元気と潤いチャージの夏バテ対策ドリンク
「スイカとぶどうの酵素ジュース」

2020.06.23 UPDATE

監修:松本 誉子 先生(中医薬膳師)

【難易度★★★】
スイカは余分な水分を排出し体の熱を冷まします。

スイカ 寒性/甘味 体の熱を取る、暑気あたり・のぼせの改善、利尿作用、体を潤す、喉の渇きを止める、二日酔い改善、口内炎の緩和 など

スイカが店頭に並ぶようになると、夏の訪れを感じますね。
スイカはウリ科の植物で、古くはアフリカで水がわりに食されていたように、水分率が高く喉の渇きに働きます。
スイカは体の余分な熱を冷ます作用があり暑気払いや夏バテ防止、のぼせにもおすすめです。また、スイカには利尿作用があるため、むくみを取りたい時にも良いでしょう。
スイカから発見されたアミノ酸の一種「シトルリン」を多く含んでいることでも注目されています。疲労回復や血行不良からの冷えの改善にも役立ちます。

スイカの皮の白い部分はとくに利尿作用が強いです。むくみを解消したい時には、皮の白い部分もサラダや浅漬けなどに使って食べましょう。

プリント

スイカとぶどうの酵素ジュース
RECIPE

夏は気温が高く、自然のエネルギーの活動が最も活発なシーズンと中医学では考えられています。そのため、人間の体も影響を受け活発になりますが、その分消耗も激しいシーズンです。また、今年の夏は新型コロナウイルス感染症予防のマスク着用により、体温コントロールが難しくなることが予想され、いつも以上に熱中症対策が必要です。

だからといって、冷たい食事や飲み物はかえって胃を冷やし、夏バテやむくみを招きます。「清熱(せいねつ)」(体の中の余分な熱を取る)作用の食材や、「解暑(げしょ)」(暑気払い)作用のある食材を使って、体温調節を助けましょう。

今回は、体の余分な熱を取りながら、むくみ解消にも役立つスイカと、元気を補うぶどう、気のめぐりを調えるレモン、胃もたれや疲労に働く米麹を使って、酵素ジュースを作りました。ほんのり甘いドリンクです。
ジュースは希釈して飲むだけでなく、ドレッシングなどにもおすすめです。また、酵素は熱に弱いですが、肉を漬け込むと旨味が増すなど、甘味料として使うこともできます。

酵素ジュースを作るときに余るフルーツの実(発酵フルーツ)は、そのままヨーグルトやシリアルと一緒に食べたり、クッキーやパウンドケーキに混ぜ込んで焼いてもおいしいです。

今回のレシピをわかりやすく解説した動画をYoutubeにUPしています。
【Youtubeレシピ動画】
ぜひチャレンジしてみてください!

調理時間約14日間

材料
【出来上がり約800ml】
スイカ…………………………750g
ぶどう…………………………150g
レモン…………………………100g
麹(生でも乾燥でも良い)…100g
砂糖……………………………1000g
発酵させる容器(ホーローまたは広口の容器)
※漬物等に使った容器は使用不可
目が細かいメッシュ生地

COOKING

  1. 1フルーツは水で綺麗に洗う。発酵ジュースはフルーツの皮に常在している酵母を使って発酵させるので、洗剤は使わず水洗いする。
  2. 2洗った食材を皮ごと約3mmの厚さにカットしたら、容器に入れ砂糖800gと米麹を一緒に優しく混ぜ合わせる。この時、フルーツの実がつぶれないようにする。
  3. 3全体に混ざったら、上に残り200gの砂糖で蓋をして24時間はそのまま直射日光の当たらない屋内に、布巾などをかぶせて置く。
  4. 4朝晩1日2回手で混ぜて発酵させる。発酵には手の常在菌も働くので、石鹸で洗わず流水のみで綺麗に手を洗ってから混ぜる。
  5. 52~3日すると混ぜたときに泡が出始め、約1週間で発酵ピーク。ザルを使って実とジュースに分けたら、実は丸1日かけてザルの上でしっかり水気をきり、冷蔵庫で保存する。
  6. 6ジュースは目の細かいメッシュで綺麗に濾し、同じく直射日光の当たらない屋内で更に1週間熟成させる。途中でアクが出たら綺麗にすくい取る。
  7. 7ジュースを綺麗な容器に移し、蓋は必ず緩めて保存する。常温でも保存できるが冷蔵保存がおすすめ。1日大さじ1~2杯を1000mlの水で希釈して飲む。

料理のポイント

  • point! 手をアルコール消毒した直後等は、殺菌成分が手に残っていることがあり、酵母や発酵菌が痛むので手で混ぜる際は注意しましょう。
  • point! 【発酵ピークの見分け方】
    ①細かい泡が出てきた
    ②材料がしおれてきた
    ③香りに青臭さがなくなった
  • point! ④甘さがまろやかになった
    ⑤材料がそれまでよりも浮いている
    ⑥混ぜた時、いつもよりほんのり温かい

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この記事を監修された先生

中医薬膳師松本 誉子 先生

松本 誉子(まつもと たかこ)
中医薬膳師。中医薬膳茶師。みそソムリエ。日本中医食養学会局員。
くらし薬膳 美容薬膳の執筆/監修/指導。
日本中医学院(旧北京中医薬大学日本校薬膳科)を卒業後、薬膳理論を取り入れたカフェを世田谷区三軒茶屋にオープン。現在は薬膳料理教室『ドードーの空キッチン』の主宰兼講師として、楽しく食べれる「おうちごはん」をモットーにカラダと心の健康を保つ方法を伝えている。